25.本当の契約
今日もどうぞ読んでいってください(*^^*)
「呼んだか?」
「えっ........」
「!!??」
突然の声にびっくりする私たち。
「どうした?なにを驚いている。俺を呼んだのはお前たちだろう?」
「....えっ、あっ、はい!」
「.....ドラ..??」
「ん?アーちゃんか?」
アーちゃん⁈
「えぇ!何であんたがここにいるの?」
アクア、ドラグニールと仲良しだったの本当だったんだ...。嘘かと思ったよ.....。
「お前...俺が最高神だったのを忘れてるな?」
「あっ、そうだったじゃん」
アクア‼︎それ忘れたらあかんやつ!
「おい!まぁ良い。ところで何でお前がここにいるんだ?」
「うんとね、フィーちゃんがドラと使い魔契約したいって〜」
ちょっ!それ自分で言うところだったのにぃ‼︎
「フィー、ちゃん?誰だそいつ」
「あたしが契約した子」
「お前....。契約って。まさか魂の契約じゃないよな?」
「さすがにそれはしないよ?だって、フィーちゃんが苦しくなるだけだから」
苦しくなる?
「アクア、それってどういう意味?」
「あのね、あたしたちとフィーちゃんが契約した方法は仮契約なの.....」
「えっ....。仮契約⁈」
んじゃ、アクアたちと契約した時になった紋章は何なの?
あたしの疑問に気付かずにアクアは話を続ける。
「うん、あたしたちはね、本当は仮じゃなくて本当の契約をしたいんだけどそれは様々でね、フィーちゃんが死ぬまでずーっと契約するものと魂が滅びるまでずーっと契約するやつ。まぁ、あの時あたしたちが言ったことは全部嘘だよ。あとね、あの時に浮かんだ紋章も一時的なものなの」
......はぁ??!!嘘でしょ?
「グレー、フランちゃん、ファイア、フィンちゃん!出てきて‼︎」
「「「「どうした?フィー(ちゃん)」」」」
「あのさ、仮契約ってどういうこと?」
「.....えっとね?」
........酷いよみんな。私、私、
「みんなと仮じゃなくて本当の契約したい‼︎」
「フィーちゃん...」
「......」
「ふぃー」
「フィーちゃん」
何でよ〜!みんなのばかぁ‼︎
堪えていた涙が溢れてしまい、泣いてしまう私。
嗚呼〜ヤダ!もう20歳以上なのに何で泣いちゃうのかなぁ?精神力低下しちゃったのかなぁ?
「ちょっ!泣かないでよぉ.......」
私が泣き出したせいか、フランちゃんやアクア、フィンちゃんが泣き出した。
「フィーごめん......」
「悪い」
「みんなのばかぁ‼︎何で仮契約なのよ〜!みんなと仲良くなれたのも嘘だったの⁈ねぇ!」
あたしたちが泣き喚いていると、今まで黙っていたドラグニールが喋りだした。
「……もう、そんなに泣くんだったら契約でもすれば良いんじゃないのか?」
その言葉を聞いて泣き止む私たち4人。
「……え、でも、ドラ契約はダメって…」
そう聞くアクア。
うん確かに言ってたね〜。
「ふっ、生憎俺は泣いている奴を苛める趣味はないのでな」
「……じゃあ、契約しても良いってこと?」
「嗚呼」
「やった〜‼︎それじゃあフィーちゃん!みんな!魂の契約を結びましょうか‼︎あ、もちろんそこにいる3人の神様もね?」
「は?」
「はい?」
「え……」
上から順にドラグニール、ランス、エリカが声を上げる。
「いや、何驚いてんの?フィーがあんたらと契約したいって言ってたんじゃないのか?」
驚く3人に質問をするファイア。
……あれ?ファイア、なんでこのこと知ってるの?
「いえ、最高神のドラグニール様だけですよ」
質問にそう答えたのはランス。
「あ、そうなのか?んじゃ、最高神とやら。フィーや俺たちと一緒に契約してもらえないか?」
あわわ、ちょっ、ファイア。ドラグニールにそんなこと言ったらあかんよ!しかも俺様口調で!
「………いやだ」
はっきり言ったぁ⁉︎
「良い度胸だな?……もう1度言う。俺たちと一緒にフィーと契約しないか?」
「……それじゃあ、俺ももう一度言わせてもらうが。い・や・だ」
「……悪いな?それは無理だ。フィーの願いごとだからな。叶えなきゃこっちの気がすまない」
ちょっと!誰かぁ!ファイアをどうにかしてよ!
「ファイアぁ⁈」
「…チッ」
今舌打ちしたよね⁉︎ねぇ⁇
「もう、良いよ。めんどくさい。取り敢えず契約しちゃおう?」
「オッケー!あっ、方法なんだけど以前とやり方は違っていて、使い魔にする相手に自分の魔力を流すの。それで、契約者が使い魔にするものに魔力を流し終わったら、次は使い魔になるものが契約者に魔力を流す。そういうやり方よ。ちなみにまとめてはできないかな?」
「分かった。じゃあ、始めよっか?」
私がそう言ってみんなにそれぞれ魔力を流し込んだ後に、あ、もちろんドラグニールにもやったよ〜。んで、流し込んだ後に、次はみんながそれぞれ魔力を流し込んできた。もちろんドラグニールにも。
そういう凝ったやり方で契約を終わらせたら、みんなに前と同じ紋章が現れた。
フランシアは目のところに桜の模様があってピンク色。
グレーは右手のところに灰色の星の模様。
ラルフィンは首のところに黄色の雷の模様。
アクアブルーは額に水色の雫の紋様。
ファイアは左手に赤色の火の紋様。
そしてドラグニールは両腕に黒っぽい茨がまとわりついていた。
「おい!俺に何で契約をした‼︎」
「…だって、ねぇ?あれで諦めるわけないでしょ?だからやったの。でも、あんただって私に魔力を流し込んだじゃない?」
「あれは、流れ、でやったんだ‼︎」
「あ、そう。まぁ、イイや。ねぇ、ドラグニールはこれからどうするの?」
そう。私と契約したもののドラグニールは仮にも最高神だ。
書類とかいろいろあるのにこれからどうするんだろう?
「そう思うんだったら契約するなよ……。まぁ、良い。最高神は引退する。これからの最高神はランスヴァンだ‼︎」
……まじかよ!ランスが最高神なんてありえん‼︎ほんっとうの本当にありえない‼︎
「ちょっ!何でいきなり!」
「ふっ、俺は契約してしまったのでな?これからお前が最高神だ」
「めんどくさいですね……」
文句を言うランス。
「まぁまぁ、良いんじゃないの?それで」
「いやですよ!最高神なんか。めんどくさいじゃないですか‼︎」
あ、そういう理由なんだね?
「ま、せいぜい頑張ってね?最高神ランスヴァン様?」
そう言ってランス以外のみんなを引き連れて出て行く私。
ふふ、ランスファイトォ!
心の中でこっそり応援する私であった。
「あ、お姉ちゃん。2回目の願い事のさ、掟を変えるって1個しかできないけど良い?」
「あ、それで良いよ〜」
「分かった。んじゃ、願い事を言って?」
「うんとね、14歳以上にならなければ他の界に行ってはいけないのを、5歳になったら他の界に行ってもオッケーという契約で良い?」
「分かった!んじゃ、お姉ちゃん行ってらっしゃい!頑張ってね?」
「分かった!エリカも頑張ってね!」
「いや、頑張ってねって言うのは精霊と妖精たちを宥めることだよ?」
え……。
「忘れてたぁぁぁ‼︎‼︎」
私の叫び声と同時に視界が真っ暗になった。
いつも読んでくださり有難うございます(≧∇≦)
これからも頑張りますのでどうぞ宜しくお願いしますm(_ _)m
ps.
これからはなるべく1週間に1〜2回投稿できるよう努力します!
それでは、バイチャ!