始まりは突然に…
初投稿です。小説も書くのあまり慣れてないのでできれば大目に見てもらえれば幸いです。
女子高生転生小学生1
〜始まりは突然に〜
わたしのなまえは雲井翼。ごく普通の高校生。今は通学の途中である。
今日も今日とていつものようにスマホを見ながら通学していると、1つのニュースが目に飛び込んできた。
「…また行方不明者のニュースかぁ。」
最近は謎の失踪がなぜか特に増えており、それこそ一日1000人くらいの単位で行方不明になることも何故かあるのだ。なお原因は分かっていない。その為このニュースは最近ではごく普通であり、まぁ、私が無事なら?なんだっていいわけで…
「ん?」
もう何ヶ月も会ってない上、連絡先を交換すらしていない知り合いから連絡が来た。おそらくグループから友達に追加したのだろう。
連絡の内容は今丁度私が乗っている電車の事故のニュースが添付されていると共に「事故あったみたいだけど大丈夫?」という旨のラインだった。この電車が事故に遭っていない以上きっと大丈夫なのだろう。
「無事だよっと。」
あれ、送信できない。…というか…このトンネルはこんなに長かっただろうか。
…実は連絡が来る数分前、電車は車と衝突していたのだが、翼はその時トンネルに差し掛かったのだと思い込んでおり、気づいていなかったのだ。そしてその事故の被害に遭った乗客は居らず、運転手も忽然と姿を消してしまったらしい…というか、全員例外無く最近増えている行方不明者の仲間入りをしてしまった事が後に判明したのだった。そしてそれは翼も例外ではなく…
……………………
「ん…あれ、夢…?」
「あら珍しい。自分で起きたの?」
「へ?いや、自分で起きるの当たり前じゃない?ってか私リビングで寝てたっけ?」
「何寝ぼけたこと言ってるの。あなたまだ一人じゃ寝れないじゃない。」
「高校生にもなって一人で寝れないって相当だと思うけど…。」
「あんたまだ小学生だけど。何言ってるの?」
へ?小学生…?ショーガクセイ?
「ええええええっ!?嘘でしょ…?いや、ホントだ…身長縮んでる…。てか今何年?」
「2014年だけど?」
「うわまじで小学生だ…」
「もしかして…未来人として覚醒しちゃったの?」
「え?未来人?」
「高校生の記憶があるってことよね?」
「うん」
「そっか…ついにうちもタイムリーパーが来ちゃったか…」
「なんかごめんね。不可抗力だけど。」
「別に大丈夫なんだけど…今日証明書発行してもらわないとね。確か午前授業だったでしょ?」
「うん…そうなのかな?」
「だって今日始業式…そっか知らないか。」
「あー…じゃあ一応私は小学三年生の最初まで何故かタイムリープしてきたってことね。」
「まぁそうだね。朝ごはん出来てるから。」
「はーい」
朝ご飯はトーストだった。ちなみに私はこの頃にはもうニュースを見ながらご飯を食べるようになっていたらしい。そして私のようにタイムリープしてきた?人間は他にもいて、こちらの世界では未来人と呼ばれているらしい。そして、タイムリープしてきてしまうことは覚醒と呼ばれるらしい。
「本日確認できた新しい未来人の数は…」
成る程。こっちでは未来人についてニュースやってるのか。もしかしたら私が元いた世界で行方不明になっている人はタイムリープしてしまっているのかもしれない。全員そうとは限らないが。
ニュースの内容によれば、私達、所謂未来人がタイムリープしてきた理由はおそらく人生をやり直すためだと予測されていて、過去のことをやり直すことを許可されている。そのために学生に戻った人なんかはもう一度学生時代を繰り返しているらしい。
トーストをなんとか牛乳柔らかくしてから飲み込むと、私は朝の準備に取り掛かった。
「あれ?洗顔フォームは?」
「何言ってるのあんた今そんなの使ってないよ」
「そういやそうだったな。」
ニキビがないのはホントに羨ましい。
とりあえず軽く水で顔を洗った後、髪の毛を適当にまとめ…ヘアゴムどこだ?カチューシャしかない…?もしかして、この時代の私は朝の用意がめんどくさくてカチューシャしかしてなかったのだろうか…だらしないにもほどがある。とりあえず歯磨きして着換えてかばん持って校帽をかぶり行ってきますとだけ言って出ていったのだった…。
えーと学校は、どう行くんだったかな…?落ち着け私、確か中学時代まではほぼ同じ道で通ってたはずだ。
とりあえずここを右に曲がって…まっすぐ行って…交差点に立ってるおばちゃんに挨拶して…
うん、着いた。
クラスが書かれた紙を持たされしばらく時間を潰すと始業式が始まった。…今回は1組か。
校長先生の長話はやはりいつの時代もクソだるい。
表彰なども終わって教室に行くと早速…というか案の定というか揶揄われた。
「おいデブ!」
「やーい豚!」
…どう反応していいんだろう
「うん。で、どうすればいいの?」
「は?」
「いや、からかわれた私がどういった反応を望まれているのか分からなくて…結局、からかわれた時の最適解ってなんなんだろうね?」
「…翼大丈夫?変なものでも食べた?」
「いや、未来人としてちょっと覚醒しちゃって…」
「へぇ~こんなに成長するのか。」
「今までの私ってからかわれてたらどうしてた?」
「キレてた」
即答かよ。
「わかったキレるわ」
「ちょっと待…」
「なんだよもう!やなやつやなやつ!」
「…耳を◯ませばでも見てきたの?」
「え?理想のキレ方ってこんなんじゃん?うーん…わからん。」
「はいはいおしゃべりはそこまで。皆さん席に着いてください。」
「おしゃべりじゃありません!僕達はからかわれた時のサイテキカイを研究していたんです」
「そーだそーだサイテキカイだ!」
子供って難しい言葉好きよな…
「くだらないこと言わない!」
「ノリ悪っ。」
「はい、というわけで今年このクラスの担任になりました…」
先生の自己紹介を終えるとクラス全員の自己紹介が始まった
「赤井新です。好きな色は赤です。」
「飯田郁子です。犬が好きです」
「植田上男です。うえって呼ばれてました。よろしくお願いします。」
「江戸川耕助です。ミステリーが好きです。」
その他にもいろんな人が自己紹介し、いよいよ私の番になった。
「雲井翼です。未来人です。得意科目は音楽です。」
「重野曹太です。好きな食べ物はw
重曹ですw」
その他にも生徒が自己紹介していった。
「長岡大樹です。よろしくお願いしますww今から翼さんのモノマネをしまーす」
「ナンダヨモー!ヤナヤツヤナヤツ‐!!」
しーーーーん…
「誰か笑ってやれよ。」
「せんせー今のは悪意あったと思いまーす」
「「わははははははは…」」
私はその後さっき発言した江戸川くんにグッドサインを送ったのだった。
「冬野勇斗です。2学年下の妹が未来人です」
なんやかんやあって自己紹介は終わり、その後の班決めも係決めもおわったので、スキップでお母さんが迎えに来るのを待つことになった。
「おーいアホの翼ー!」
「あ、さっきぶりだね。」
「なーなー1+1なんだか分かる?」
「どーせ田んぼの田とか言うんでしょ?」
「2だよ馬鹿だなぁ!」
「ほんとだねー」
見ると一年生の大群を引き連れている
「もう仲良くなったんだ。すごいね。」
「まぁ俺はお前と違って頭がいいので」
「はいはい。」
中学時代いかにもを使った短文で「いかにもタコにも足がある」って言ったやつがよく言うよ。
「んじゃいこうぜー」
「わーーい」
相変わらず勝手なやつだ。
よく見るとさっきの集団のうちの二人がこちらをじっと見ている。なんだよ、と思い私が一瞥するととどこかに行ってしまった。なんだったんだろう。しばらくしてお迎えが来たので私達は区民センターに未来人の証明書をもらいに申請に行く。ちなみに区民センターは学校から徒歩15分くらいのところにある。日々未来人が増えていることもありかなり待たされてから申請を終え、証明書を手に入れてから家に帰ろうとすると先程私をじっと見ていた2人組がまたもやこちらをじっと見ていた。なんなんだ、と思い私が話しかけようとすると、向こうから話しかけてきた。
「あの、すみません」
「ん?どうしたの?」
「お友達?」
お母さんが話しかけてきた。
「あ、うん。」
「明日の放課後って空いてますか?」
「空いてるケド…それがどうかした?」
「じゃあ校門に3:50分くらいに来てください。」
「うん、わかった。」
「じゃあまた明日。」
「うん。また明日ね。」
その二人と別れ、帰路を急ぐ。この時の私はこれが冒険の始まりになるなんて思いもしなかったのである。
〜翌日〜
今日も登校し、あっという間に給食の時間。ちなみに今日の献立はカレーらしく、みんながそわそわしていた。カレーというのはやはりいつの時代も小学生に人気なのだ。私はというとカレーは好きだが付属品の福神漬だけが苦手なので今日はそれを減らすか食うときに牛乳によろしくしたい所存である。ちなみに授業で唯一感動した点は授業がすごく簡単に感じた点である。事実、問題を解き終わったあと落書きする時間くらいはあったと思う。
給食の時間というのもあってあいも変わらず男子が牛乳を一気飲みしたり、箸を鼻に入れたり(マネしないでください)とバカをやっている。こいつらは中学時代もバカやってたなぁ…私はというとそいつらのバカなパフォーマンスに笑いながらもさっさと完食してしまった。多分、同じ人気メニューの中でも揚げパンとかだったらもうちょっとテンション高かったと思う。
その後、昼休み、掃除の時間と過ぎていき、午後の授業はクラスに慣れるためのレクリエーションで早く終わってしまった。この時代のこういう時のレクリエーションといえばやはり定番はドッジボール、ドロ刑、王様取りの3強だった。…私の場合ドッジボールは避けるしか強みがないけどね。学校全部使ってかくれんぼとか今度してみたいな。
帰りの会も終わり、いよいよ待ち合わせの時間になったので、校門に行くとあの時の二人組ともう一人が待っていた。
「来ましたね。」
男の子のほうが話しかけてきた。昨日も話しかけてきたあたり、どうやら会話担当は男の子らしい。
「まぁね。それで、なんの用なの?」
「単刀直入に言うんですけど、翼先輩、未来人ですよね?」
「あぁうん…なんでわかったの?」
「昨日区民センターにいたじゃないですか。」
「そういやそうだった。それで、君達も未来人なの?」
「ええ。」
「なるほどね。ところで、昨日はなんで区民センターの方に居たの?」
「あそこの隣の建物って廃校じゃないですか。僕達そこを秘密基地にしてて、今回は呼び出したのは先輩を誘いたいってこいつが言ったので。」と、彼は右にいる女の子を指差した。
秘密の基地だってのに他人を誘うのも不用心だとも思うが、小、中学生の頃の私は学芸会でやった役(木)が面白かったという理由で小学校を卒業したあとも帰宅途中で「翼ちゃーん!」と窓から(制服も着てるのに上からで何故わかったのだろう。)下級生(主に女子)に声をかけられることもあるくらいに謎に人気だった為まぁ…そういうことか。とこの時の私は妙に納得していた。
「あぁ…そうなんだ。そういうことなら私も秘密基地行こうかな。」
「それじゃ、行くのでついてきてください。」
しばらく歩いてから秘密基地に着いた。
秘密基地は音楽室だった。
「お邪魔します…。」
…ところでこいつらは何故私を先輩呼ばわりしてるんだろう。しばらく理由を考えてみたところ…もしかして吹奏楽部だった頃よく一緒に帰ってた3人の後輩かな?という結論に至ったので声をかけてみることにした。
「もしかして、太陽くん?」
「今わかったんですか!?」
「だって印象違うもん。それで、そっちのメガネかけてる子が美音ちゃんだよね。」
「はい!先輩、お久しぶりです。」
「久しぶりーっつってもだいたい半年くらい前に部活覗きに行ったから会ってるけどねw」
「そういえばそうですねw」
「それで、そっちの子は冬野優李ちゃんだったよね?あの、勇斗君の妹さんの…」
「あ、はい。お久しぶりです。」
「それにしても…そっか…私達同じ小学校だったからなぁ…こういうこともあるんだね。あ、そうだ、他のメンバーは?特に未来人とかじゃない感じ?」
「あぁ、はい。未来人なのか確認したんですけど…そうじゃないっぽいです。」
「そっか…」
今のところ未来人だと確定しているのは私以外だとこの3人っぽい。
「そういやみんな秘密基地では何して遊んでるの?」
「お菓子持ち寄ってパーティーしたりとかゲーム持ってきてしたりとか…ですかね。まぁ秘密基地ですから。」
「あ、そうなんだ。そういえばここって音楽室なんだね。」
「ええ。だから多少騒いでもバレません」
「DVDとか持ち込んで映画鑑賞会とかカラオケなんかもできそうだね…。」
「その発想はなかった」
「てか秘密基地ってだけでなんだかワクワクしてくるよね。少年漫画みたいで。」
「分かります!仲間!友情!冒険!みたいな感じの少年漫画って大体秘密基地みたいなのありますよね!」
有名なマンガで言うところの空き地にある土管や裏山みたいなものである。だいたいそういうのの秘密基地って隠されてないから秘密じゃないんだが。
「あの…秘密基地に来て思ったんだけどさ…」
「なんですか?」
「私も仲間に入っていい!?」
「え、全ッ然大丈夫ですよ。」
「むしろ仲間増えて嬉しいです。」
「迷惑とかじゃないよね!?」
「迷惑じゃないですよ〜!」
「オッケー!これからよろしく!」
かくして私は秘密基地の一員になったのだった。
「ていうかグループ名決めない?」
「決める必要あります?」
「てか入った瞬間めっちゃ遠慮なくなるじゃないですかw」
「グループ名あったほうがかっこいいでしょ」
「例えばどんな?」
「うーん…秘密結社未来人とか?」
「ダッサw」
「なんかいいグループ名ないかなぁ…」
「名前なくていいんじゃないですか?」
「『名無し』か…。」
「もういっその事自分達の名前を取ってみては?」
「太陽、翼、美音、優里…」
「サンシャイン、ウィング、ビューティーサウンド…」
「優しい…確かsweetっていうスラングがあった筈…」
「サンシャイン、スイート、サウンド、ウィング」
「サウンドシャインスイングとか?」
「なんでそれにたどり着いたんですか?」
「Sound+Sunshine=SoundShine
sweet+wing=Swing」
「もうそれサンシャインスイングで良くないですか?」
「それで綴りはそのままってことか。」
「SSS…うん悪くないな。」
「ゲームとかでいい成績取れそうなグループ名ですね」
「じゃあそれで」
「せっかくだから掛け声とか合言葉とかも決めたいね。」
「流石に…そこまでは…」
「皆…わたし達、子供だよ…?子供にしかできないことしたくない??」
「それは…」
「まぁ確かに…」
「よし決めよう」
「サン!シャイン!スイング!フライ…ハイ!とかどう?美音ちゃん、太陽くん、優里ちゃん、私、全員の順で」
「サン」「シャイン」「スイング」
「フライ」「「「「ハイ!」」」」
「…やっぱやめましょう掛け声決めるの」
「えー…いい感じだと思ったけどなぁ」
「とりあえず、グループ名決まったしいいじゃないですか」
「それもそうだね。」
そうこうしているうちに夕焼け小焼けのチャイムが聞こえてきた。
「じゃあもう今日はかいさーん」
そう言うと一度手を叩いて終わらせる。
…この謎の儀式、まだ残ってたんだ。
今度からランドセルにこっそりと財布入れていこうかな。それで寄り道して色々と買って来れるし。小学生に戻ってしまったときはどうしようかと思ったが、子どもというのも案外悪くない。これからどんな思い出を作ろうかというワクワクで、私の頭はいっぱいだった。




