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第二話 夏の日は。

 

 

 野鳥観察をするのに、暑い夏の日は辛い――。


 何が辛い――って、都会の公園では、そもそも鳥が少なくなる。

 気温が高くなり過ぎることが原因ではないだろうか。公園内は木々が多いとはいえ、その周りはアスファルト舗装の道路と、ビルが取り囲むわけだから。

 自ずと、緑の比率が少なくなるわけだ。

 で、気温が上がり、35℃越えが()()ともなれば、まあ、鳥にとっても辛かろう。

 スズメ、ハト、カラス。いつもいるのはそれくらい。あと、確実なのはシジュウカラくらいか。


 見かける鳥が少なくなれば、暑い最中、集中力もなくなって、鳥を探すことも難しい。季節がら、樹木には青々と葉が生い茂り、余計に見つけにくいから。

 

 しかし、それより、何と言っても辛いのは――。


 〝〟である。


 これはもう、他に例えようがないほど。

 鳥を探すときは、双眼鏡を構えてレンズを覗いているものだから、自身の周囲に目がいかず、指に止まられても気付きにくい。

 で、痒くなって、初めて咬まれたことに気付く。

 そうなると、もう……集中出来ない。


 耳元で〝ブ~ン〟という翅の音を聞いただけで、『咬まれるものか』――と近付く蚊を探してしまう。

 もはや、鳥そっちのけである。

 挙句の果てに、もう帰ろうかな――となるのだ。



 もう、何やってんだか……。



 

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