第9話 落し物の秘密
「あなた、魔女よね?それなら聞きたいことが」
「あの!!」
リベリカが部屋に入って一人の少女を見つけるなり、そう言葉をなげかける。
だが、その少女はリベリカの話をさえぎった。
「違うんです!!」
ん?
「え?あの」
「違うんですよ!!」
どういう??リベリカも結構戸惑っている。そりゃそうだ。違うんですと言われても……。
「違うんです!!私何もしてなくて!!冤罪なんてすよ!信じてください!!」
あ、そういうことか。でもこっちの話も聞いてもらわないと困る。
「あの……こっちの話も聞いてもらっても?」
「_________へ?」
どうやら聞いてくれるようだ。
◇◆◇◆◇◆◇
「え?マジックアイテム!?珍しいですね……。」
「えぇ。それで、それを調べてほしいのよ。あなた、魔法使いでしょう?」
「ま、まぁ、詳しく調べるくらいなら出来ますけど……」
やっと話を聞いてくれる体勢になってくれて、リベリカが事情を話すと、魔法使いの少女は結構驚いていた。
「でも……それをしたら、開放してくれますか?」
「開放?」
「……………………はい」
やけに開放にこだわるようだ。でもそれは、リベリカも同じことを思っていたようで、
「やけに開放にこだわるのね。」
「______。」
と言葉を発した。
「____まぁ」
「!」
「探し人がいるので……………………。」
「__ふ~ん」
(また笑顔……でも、悲しそうな……)
それにしても、何か深い事情があるようだ。でも、それを聞いてる暇はない。
「まぁ、相談してみるわよ」
「!本当ですか!?」
「だって、そうしないとやってくれないんでしょ?」
「えっと……はい」
「それに、そのあなたの探し人、少し心当たりがあるのよ」
「!それは、どういう外見をした!?」
「さぁ?協力してくれたら、教えてあげてもいいわよ??」
その探し人を餌に誘惑させている。地味に汚いような……。
「もう一度聞くわ。私達に協力してくれる?」
そのリベリカの問いかけに、魔法使いの少女はニッと薄ら笑いを浮かべる。
答えはもう決まったようだ。
「はい、できる限りは尽くします……!約束ですからね!!」
◇◆◇◆◇◆◇
「あの人先に王室に行かれてしまいましたね……。」
「まぁ、なにはともあれサラっていう人はもう大丈夫ね。」
「あの人、サラっていうんですか?」
「あ、えぇ。私もさっき思い出したんだけどね」
「でもあれは地味にずるい」
「う、うるさいわね!!わかってるわよそんなの!」
そんな会話をしながら私達は一足先に向かったサラを追うように、王室に向かった。
ちなみになぜ捕まってる人が勝手に王室にいけるかというと、サラが王室に向かう際強めの見張りをつけたからである。
「よし」
そうこうするうちに、私達は王室へ繋がれる大きな扉の前に着いていた。
また、あの王と対面することになるのか。やはり、あの人物は謎が多い気がする。
「じゃぁ、あのアイテムの謎を解きましょうか_!」
ギィィィと音を立て扉が開く。その扉の先は____。
「________ッ!」
「!?!?!?!?」
「________ん??」
扉の前にいた者、王室にいた者でそれぞれ違う反応をする。ちなみに前者は呆れと驚き、後者はいまいちぱっとしない、だるそうな態度。
私は前者に当てはまるが、呆れと驚きというよりも、は??と言う感じだ。それいがいになんといえよう。
王室にいて、玉座に座っていた王は、あくびをしながら立ち上がる。
「あ、お前たちか。何の用だ?わざわざこんなところまで呼び出して……。」
「え?あ、はい」
とっさになにか言おうとしたら意味不明なことを言ってしまった。どうしたものか。
何か言おうとした矢先、ハイラが荒声をあげる。
「_____あの!」
「ん?どうしたハイ……」
「お父様!なぜそんな格好で!?態度で!?」
「ん??」
無理もない。だって、私が始めてみたときの王はしっかりとした正装で、態度もガシッとした感じの状態だったのだ。
だが、私が今回見てる王は、白のブラウスに、茶色のクロスバックの服を着ていたのだ。しかもめちゃくちゃ気だるそう。
見るからにだるそうオーラが……。
「いやだってもう一回会ったし、おえらいさんという訳じゃないし……。」
本当に王なのか疑わしくなってきた。
しかも、最後にはこれだ。
「なんかもう、疲れたし……。」
「えぇ!?」
こりゃ駄目だ。
「お父様、それもうやめてといったじゃないですか!!」
「そうだっけ?」
「そうですよ!!」
確信犯だ。
「前もあったんですか……??」
「まぁ」
「うそ……」
「あ、ハイラ!?」
あまりに自分の想像像と違いすぎたようで、ハイラが倒れてしまった。
だめだこれ。
「あの、調べた結果……なんですが」
「あ、サラ。もう調べたの?」
「はい、すみません……気になってしまって。」
サラがもう調べてくれたようだ。とりあえず、結果を聞きたい。
「それで。とんでもない、事実が……!」
「??」
「___このマジックアイテムには、盗聴器、そしてカメラの機能が備わっています」
へ?
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