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図書委員さんの恋6【完】
放課後になり、図書委員としての仕事を終えた後、紗香は知識の妖精に伝えるべく、彼と向き合うように立ち、頬を赤らめながら口を開く。
「ねぇ? 知識の妖精。私ね、やっと気付けたの。貴方の事が……」
と、そう紗香が言葉に出した途端、知識の妖精は彼女の手首を壊れものを扱うように掴み、彼は紗香を包み込むかのように抱きしめた後、紗香とタイミングを合わせたかのように知識の妖精はこう言った。
「「好きだ(よ)」」、と。
そんな知識の妖精の言葉に呆然とする紗香に、クスリと彼は上品に微笑んだ後、紗香に対して、
「付き合って欲しい」
と、そう言った。
言葉にならなかった紗香はそんな彼の言葉に、縦に何度も何度も頷いた。
そんな彼女の様子に知識の妖精は更に笑みを深めながら、紗香に囁く。
「君だけには俺を名前で呼んで欲しい」、と。
そう言った後、知識の妖精は紗香の頭を抱き寄せた後、耳元で彼女だけに聞こえる声で囁き、紗香は幸せそうに微笑んだ後、
「―――」
幸せを噛みしめるかのような声で、知識の妖精の名前を呼ぶのだった。




