夏休み最後の日曜日
パーティの翌日。日曜だけどもうすぐ高校再開という事もあり、学校に通っている時間に起床して飼育部屋へ。
昨日鮮直市場で購入したカジカを水槽に導入するんだけど、流木でレイアウトしてあったから流木を取り出して代わりに溶岩石を入れれば底物の魚水槽へと様変わりってね。
流木と溶岩石を入れ替えた影響で少し水が濁ってしまったから朝食後に導入することにした。
取り出した流木はウィローモスが絡めてあるから外に放置はしておけないから一旦コンテナボックスへと移しておく。
父さん「今日の朝食はなんか旅館みたいだな」
自家製干物と納豆と味噌汁、それに漬け物の朝食に父さんが少し嬉しそう。残念ながら味付け海苔は無いけど生卵はあるよ?
雪華「自家製干物はもう終わりだよね」
「終わりだな」
「それじゃあ今度の釣りはアジ狙い?」
「どうだろね。内宮班で集まるかは不明だけどハゼ釣りがあるから」
「そうだね」
そんな会話をしながら朝食を終えたら片付けて飼育部屋へ。水槽にカジカを入れると石の下の砂利を過ごしやすいようにしながら隠れてしまった。
「ひろ君、今日はどこか行く?」
「今日はゆっくり家にいたいな。もう学校も始まるしさ」
「そっか」
「どこか買い物に行きたいのなら行けるぞ?ショッピングモールでもレオパの店でも」
「あたしも特に無いんだよね。だから、のんびりしよっか」
「まあ、のんびりしていると妹弟達の遊んで攻撃が始まると思うけどね」
「あはは、確かに」
雪華もその後は飼育中の爬虫類の管理をしに向かい、俺もカジカ水槽から取り出した流木を別の水槽に入れたりと作業を続けていた。
「ひろ君、あたしは終わったけどリビングに行く?ってどうかしたの?」
「いや〜、この魚は支社長に貰った魚なんだけどさ」
「うん。そうだね」
「ハナスズキの仲間だろうと思ってたんだけど、いい感じに色が揚がっただろ?どうもツルグエっぽいんだよね」
「へえ〜」
雪華さんはご興味が無いようですが、近海物に強い店では高値で販売されているんですよ?
「今日は夏休み最後のそうめんだよ。ただ、雪華がオリーブオイルで軽く炒めた変わり種になるからね」
「「「おー」」」
雪華が変わり種にしたのは妹弟の分だけで両親や俺、雪華は普通に自家製めんつゆで食べることに。
「ひろ君さ、午後からは家で何する予定なの?」
「家庭菜園でウリ類の処分かな。秋にタネまきする区画にするからさ。ナスとか一部はまだ収穫出来るから残すけど」
「なるほどね。でも、ナスは小さくて皮が茶色に変色しているのしか収穫出来ないよね」
「我々は食べられないけど、鳴き虫のエサになるからさ」
「あー。商店街の八百屋さんやスーパーでも訳あり品や見切り品を買うことがあるもんね」
「専用の粉餌があるけど、野菜類も与えてあげないとな」
庭の片隅には雑草と呼ばれるエノコログサ(ネコじゃらし)やオヒシバ、メヒシバといったイネ科の植物も育てている。葉を食べたり、茎に産卵するから必要なんだよね。雪華が同居を始めた頃に抜こうとしたから慌てて止めたことがあったな。懐かしい思い出だ。
「鳴き虫って言えばキリギリスはもう鳴いてないね。ウマオイは鳴いているけど」
「だな。もうすぐ秋の鳴き虫が鳴き始めるな」
「今年も販売するの?」
「ホームセンターやペットショップでも販売しているスズムシは売らないけどな」
スズムシは普通の黒い個体の他に茶色い個体もいるけど大きな収入にはならないからな。
「家庭菜園の場所にいるから、何かあれば呼ぶんだぞ」
「うん!」
「それと、コントローラーが油まみれになるからポテトチップスを食べながらはヤメとけよ」
「はーい。おせんべいはいい?」
「それなら小袋入りのを出してあげるね。袋の部分を手に持って食べるんだぞ」
「わかったー」
両親と愛美と朝輝は一緒に母さんの実家に出かけている。ランドセルは母さんの実家が、勉強机は父さんの実家が購入費用を負担してくれるみたいだから金額の見積もりにでも行ったのかな?
俺はまずウリ類を根から抜き取り、菜園区画の片隅に放置して枯らす。抜きたてをゴミ袋に入れると嵩張ってゴミ袋の数が増えるからな。
その後には軽く整地して苦土石灰を撒いて次のための準備をしたら作業を終了する。
土の作業をしたから念入りに手洗いをしてから洗顔をしてリビングへ行くとテレビでゲームをしている彩夏が手招きしている。一緒にプレイしようってサインだから、雪華も一緒にプレイして遊んでいるとインターホンが鳴り「おじゃましまーす」と彩陽姉さんが来たので彩夏は俺達と遊ぶのは終わりにして英語の勉強を開始した。ゲーム遊びから勉強にスムーズに移ったから楽しく勉強しているんだろうな、と感じる。
両親と双子も帰宅したから晩飯の準備を開始する。本日のメニューは鶏のもも肉のチキンガーリックステーキとなっております。




