↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女性経験なしのオレ、夢にまで見たケモミミ様の居る世界へ転移して、神にすらなれる能力をもらっていたみたいだけど、ケモミミハーレムを作ることにします。  作者: たんぐ
再び大国へ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

92/127

第九十二話 準備

 良い案も思いつき、そろそろ起きようと体を動かす。


「もう起きますか?」

「そうだね。起きようか」


 少しだけ違和感を感じたのでイレーナの方を向いて確認すると、少しだけ名残惜しそうな表情をしていたのが気になった。

 せっかく起きようとした体を再びベッドに預けて、イレーナを見つめる。


「信希…?」

「もうちょっとイレーナと一緒に居たくなった」


「え…?」

「今朝はそんなに急ぐ必要は無いし、もう少しゆっくりしていよう」


「ま、まぁ…いいと思いますけど…」


 不思議そうにしているイレーナは、自分の気持ちには気づいていないのか?はたまたオレの勘違いか…。まぁ一緒に居るのは至福の時間でもあるから全く問題ない。


「なぁ、イレーナ?」

「はい?」


「もうちょっとハグしたい」

「はぐ?」


「抱きしめるってこと」

「え…?」


 お願いしますと言わんばかりに、イレーナへ向けて両手を伸ばしてみる。

 最初こそ戸惑っているように見えたけど、少しすると近づいてきてオレの事を抱きしめてくれる。


「ありがとう」

「少しだけですよ…?」


「か、カフィンもぉ…」


 ん?あれあれ?聞こえちゃいけない声と言葉が聞こえている気がしませんか…?


「ん?イレーナ?」

「……」


 イレーナではないのは既に理解している。だが、彼女は何も言わずに腕の中に居る。


 そして、背後からオレの服を引っ張る感覚がある…。


「ね、ねぇ…」


 お、オレも男だ…。覚悟を決めるんだ。


 イレーナを抱きしめたまま、オレは力を入れてカフィンの方を向くために寝返りをうつ。


「ひゃっ──」

「痛かった?」

「だ、大丈夫です…」


「カフィン?」

「カフィンも『はぐ』したい…」


「こ、こまったな…。オレがいいの?」

「……」


 コクリと頷く姿はとても可愛いもので、オレのケモミミ愛が爆発しそうになる…。だけど、先ほどもイレーナに指摘されたばかりで…。

 いや、ここはカフィンの気持ちに寄り添うことを優先しよう。


「おいで、ここでもいい?」

「うんっ」


 オレはイレーナを抱えたまま、空いた腕でカフィンも抱きしめる。


「あったかぁい…」

「それはよかった」


 しばらくの間、二人の女性を抱きしめるという男の夢を体現していたオレだが、流石に居心地も悪くなってくるので起きることにした。


「そろそろご飯にしようか」

「はい。起きましょう」

「はぁーい」


 そうして起き上がるために動こうとしたときに、部屋の扉が開く。


「信希さま、朝食はいかがするの──」


「「あ…」」


 入口に立つユリアとオレたちの視線がばっちりと交差する。


「ズルいのじゃ…まさか子供たちの前でも…」

「ちょ、ちょ、ユリア!今起きるところだったんだ」


「じいぃー……」


 今日はえらくジト目をもらう日だな…。


「ゆ、ユリアもくる…?」

「はいですじゃ」


 ユリアはすぐにオレの布団に入ってきて、空いてる所でオレの側に密着してくる。

 ひんやりとした空気に触れ、起きたくない気持ちと早くこの状況を抜け出したい気持ちで、自分の思考がおかしくなっているんじゃないかと思った。


「カフィンも居たのかの、信希さまはやさしいじゃろ?」

「うんっ」

「信希、重くないですか…?」


 状況で言えば、オレは三人の女性に押しつぶされているような状況とも言える…。


「大丈夫、イレーナの事を重いなんて思ったこと無いよ」


 それにこの状況が続くと、少し…いやかなりマズイ状況になる…。

 いい匂いがするし、それに女性の香りもしてとてもマズイ…。

 別の話をして、そっちに集中して誤魔化さなくては!


「今日、お城には誰が行こうか…」

「ん-、みんなで話した方がいいんじゃないですか…?」


「た、たしかに…」


 会話、四秒で終了。


「あ。ユリア、朝食は?」

「まだ、みんな部屋で寝ていますじゃ」


「そ、そっかぁ…」


 こっちは三秒…。


「あ。カフィン?今日の朝は何か食べたいものはある?」

「食べられるだけで嬉しい…」


「そ、そう…」


 全て数秒で会話が終わるんですけど…?もしかしてオレ…、会話できなくなっちゃった?


「信希さまはこの状況を自分で作っておいて、逃げたくなってるのかの?」

「え、えーと…」


 バレちゃった…。


「…」

「…」


 誰も何も言わなくなっちゃうし…。なんだこれ…。

 そうだ。いっそ開き直って眠ることにしよう。


 ──。


 結局眠ることなんてできるはずもなく、しばらくの間みんなを抱きしめ抱きしめられることになっていた。


「そろそろ起きようか」

「はい」

「はーい」


「洗面とお手洗いに行きますじゃ」

「あー。カフィンもお願いしてもいい?」


「もちろんじゃ。カフィンよこちらにおいでな?」

「うん」


 カフィンはユリアにも懐いているみたいだった。ユリアは子供の事が好きなのかな?これまでの印象だったら、特別に子供が好きという印象は無かったが…。

 それ以前にこのメンバーの中に、少しでも子供が居たことは無いか。


「じゃあ、ワタシも行って来ます」

「うん。オレはヨーファを起こして、洗面を済ませてからキッチンに行くよ」


 そうして長い夜は終わって、オレたちは王城へ向かうための準備を進めて行くのだった。


 ──。


いつもありがとうございます!


これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。