北部遺跡群
あけおめですっ(`・ω・´)ゞ
―――北部遺跡群。
それは不思議とシュリュッセル王国の雰囲気とは異なる。例えるのならば、北欧の街並みの中にいきなりどでーんと五稜郭が現れる感じ。
シュリュッセル王国の北部の雰囲気は私的には北欧風だ。因みにここを五稜郭風だと称したのは、看板に地図が描かれており、星形をしているからだ。ついでもいくつかあるので、五稜郭の構造はすごーいものだと前世で学んだ気はするのだがきっと似ているだけで他の理由があるのだろう。地球の五稜郭に似ているというだけで、実際の五稜郭から見た分析などはしてはならない。
―――何となく異世界に転生した私の魂が奥底からそう告げているのだ。そもそも大きさが同じかどうかなんて全く以ってわからないのだし。
「すぐ傍に山があるだろう?」
そう、シーザーさんが示したその先には小高い山が聳えている。
「さすがに魔石鉱山ではないですよね?」
私がおずおずと問えば。
「そうだな。魔石鉱山はもう少し郊外にあるな。あそこは領民たちの憩いの場でな。山の上に展望台があって、ここら一帯を見渡せるんだ。上からだとこの遺跡も見渡せるぞ。本当に星形に見えるんだ」
「わぁっ、それも見てみたいですね」
「うん、私も」
アリシアも頷いてくれる。
「そうか、それなら日が暮れてからだな」
「日暮れ?危険はないのか」
と、シーザーさんの言葉にすかさずザカリィが告げる。
「大丈夫だ。深夜ではない限りな。ここら辺は治安がいいし、そもそもお前とオーヴェさまがいるんだ。誰が手を出すんだ」
「それもそうか」
「ふんっ、己の危険性くらい自覚しろ」
ザカリィが頷くとお父さまがザカリィを一瞥する。もぅ、このふたりは相変わらずなんだから。
「俺はリューリといられるのなら他のことはどうでもいい!」
そう言って、すかさずアリシアの隣から強奪される私。
「もっと周りを見ろと言うことだ。それだけでは何も守れん」
「っ!」
何だかお父さま、言っていることが深い!!
「すみません、オーヴェさま。この通りの世話が焼けるやつなので」
「あぁ、それも含めて監視してやろう」
あそこで保護者(仮)と(ザカリィにとっての)義父が握手を交わしている。そしてアレンがシーザーさんの傍らで加勢していた。うん、お父さまが付いていれば大丈夫だよね。
「むぅ、アイツは昔から俺を子ども扱いしやがる」
そう言って頬を膨らませていると、何だかシーザーさんの気持ちがわかってしまう。ふふっと苦笑すれば、ザカリィが不思議そうにこちらを見ていた。
「ザカリィは愛されているね」
「俺が?」
「うん」
そう言って更にはアレンの横にアリシアも加勢しだす光景を見て微笑ましく思えてくる。
「俺が一番愛しているのはリューリだ」
「えっ、あぁ、うん」
こくりと頷けば。
「リューリが一番愛しているのも、俺か?」
―――ふぇ?
てか、こんな場所で!?私はみんなに聞こえないようにこっそりとザカリィに耳を近づける。
「(う、うん。でも、な、ナイショ、だよ?)」
そう、照れながらも告げれば。
「リューリ、尊い!」
ガバッと抱きしめられた。
「えっ!?ちょっとっ!?」
「こらぁっ!調子に乗るな小僧!!」
いつもの通りお父さまの鋭いひとことが飛ぶ。そして他のみんなの苦笑交じりの声もとても温かい。吐く息は冷たいのに。
因みに、空気が澄んでいると吐く息は白くならないというものの、こちらはと言えば。
何だか息を吐けばキラキラと氷のようなものが舞うのである。
「リューリ?何をしているんだ?」
「あの、ザカリィ。息がほら、キラキラして」
「北部は魔石が多く眠っているから。その元となる魔素が満ちているろいう。魔力の相性がいいと、そう言う風にキラキラと反応することがあるそうだ」
「へぇ、不思議だね」
「あぁ、リューリは全てがキラキラしていてキレイだ」
「は、恥ずかしいからそう言うことはっ!」
「(こうやって、囁くか?)」
そう、ザカリィが耳元で囁けば、かあぁっと頬に熱がこもるのが分かった。
「ラブラブだな」
「くっ!!」
シーザーさんの呆れた声とお父さまの悔しそうな声が響く。
「まぁ、新婚旅行も兼ねてますし」
「ん、だね」
何だかアレンとアリシアも温かく見守ってくれて。
「(あの、ザカリィ)」
「(ん?)」
「(私、今すっごい幸せ!)」
「(あぁ、俺もだ)」
そう、耳元で囁き合ってふたりで顔を合わせて微笑み合ったのであった。
新年早々イチャイチャさせちまいました(;゜Д゜)。ことよろですっ(''◇'')ゞ




