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オンラインゲームで知り合った友達が同じ高校のTOP4美少女達だったけど、僕は本当に友達のままでいていいの?  作者: しょぼん(´・ω・`)
第六章:注目の的

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第19話:息抜き

 色々と大変だった日曜が終わり、週が明け僕達は中間テスト期間に入った。

 流石に今週はみんなのお弁当はお休み。その分テスト勉強を頑張ってもらったんだけど、シャインズ・ゲートもテスト明けまでお預けだったのもあり、学校でも家でもずっと一人の時間を過ごしていた。


      ◆   ◇   ◆|


 テストも二日目を終え、明日は三日目。

 夜。寝室にある便急机に向かいテストのために勉強をしてても、勉強中は集中しているんだけど、ふと一息()いた時に頭にちらつくのは、やっぱり瑠音(ると)さんの件。


 僕は椅子に深くもたれ、両手を頭の後ろに回し天を仰ぐ。

 そこにあるのは白い天井の明るい電気だけ。

 どうすればいいのか。答えの一つでも書いてあればいいのに。そんな甘い考えが頭を過っちゃって、僕はそんな自分に思わず苦笑いした。


 今でもまだどうすればいいか、答えは出ていない。

 瑠音(ると)さんにとっても、他のみんなにとってもベスト。

 できれば僕はそんな選択肢を選びたいと思ってるけど、そんなにうまくいくものなんだろうか。

 もしそんなアイデアがあるなら、きっと瑠音(ると)さんが思いついているんじゃないかなって思うし、彼女をよく知る他のみんなだって良い案を出してきそうな気もする。


 ……確か、四人は幼馴染だって聞いた。

 ということは、きっと沙和さん達は瑠音(ると)さんのお父さんのことも知ってるような気がする。

 状況をよく知るTOP4が誰一人アイデアを出せてないってことは、この話がどれだけ難しいのかを表してると思う。


 一番単純な話はお父さんの説得。

 だけど、瑠音(ると)さんがそれを無理と口にした時、誰も否定しなかったってことは、それは本当に難しいのかもしれない。

 だとすれば、瑠音(ると)さんの案──嘘を()いて彼女の婚約者(フィアンセ)になる案しか残らない。

 だけど、そっちだって結局一時しのぎでしかない。

 一時しのぎであっても、それがベストなのかな? でも、中途半端に一時しのぎするくらいなら、最初からお父さんの話を受け入れる選択肢もなくはない。


「……どうすればいいんだろう?」


 そう独りごちたって、何も状況は変わらない。

 ……違う。変えられないんだ。このままじゃ何も。


 心のもやもやが晴れない。テスト範囲は理解してて復習がてら勉強してるだけだし、今こうやって悩んでいるのは問題ないけど、明日にひきずるのは嫌だな……そうだ。


 僕はあることを思い立ち立ち上がると、場所をパソコンデスクに移す。

 パソコンを起動しOSにログインした後、流れで立ち上げたのはシャインズ・ゲート。

 このままだと鬱々と悩みそうだし、それならゲーム内の綺麗な景色を見ながらのほうが、少しは気分が晴れるかなって思ったんだ。


 ヘッドホンを装着しコント医ローラーを手すると、いつもの美麗な景色と荘厳な音楽が流れるログイン画面からゲームを開始する。

 見慣れてきた世界へのダイブ画面。そして、僕が降り立ったのは前回ログオフした場所。カナルディア神殿だ。


 神聖都市ゼクセイドからそれほど離れていない神殿跡地。

 やや崩れた場所のある、遺跡みたいなその白い神殿もまた、陽の光に照らされ神秘的な輝きを放っている。

 周囲を見渡すと、ちらちらと敵がいるけど、この距離なら戦闘にはならずに済む。


 ちなみに、みんなと最後に会ったのは神聖都市ゼクセイドの冒険者ギルド。それなのにこの場所にいる理由は、先週家で勉強中に、ふと息抜きでログインして散策していたから。


 ここは特にクエストアイテムらしい物はなかったけど、神殿内に装備重量を増やせるアクセサリーがあったから、みんなが再開したらその話をしようと思ってここでログオフしてたんだ。


 ただ、確かにここは素敵な場所だけど、同じ景色を見続けてると結局考え事しちゃうだけ。でも、レベル上げしちゃうとせっかく合わせてくれてるみんなにも悪いよね。

 となれば、やっぱり新たに景色がいい場所を探そうかな。

 でも、どこにしよう……。


 僕はメニューを開くとこのゲームの全体地図を取り出す。

 大陸の全体の形こそわかるものの、未だ散策した場所だけしか解放されていない、まだまだ中途半端なその地図を見ながら次に向かう方向を考える。


 ゼクセイド付近だと、西にある初のボス戦をしたドレイヤードの森はほぼほぼ歩き回ったでしょ。

 カナルディア神殿は北にあるらしい街を目指す街道の横道にあったけど、そのまま次の街に行こうとすると敵のレベルがあがるからちょっと大変そうだ。

 となると、街道のないゼクセイドの南側とか、真っすぐ行けば海に出そうな東側かな……。


 じっと地図の画面を見ていると、ぽこんとゲーム画面右下にメールのようなアイコンが表示される。

 あれ? これ、チャットのマークだっけ?

 あまり見慣れないアイコンに、僕はリアルで首を傾げた。


 正直みんなと会う時はイズコで通話しちゃってるし、普段周囲の会話を目に留める理由もあまりなくて、NPCとの会話以外でメッセージが表示されるようなことなんてない。

 今この付近には人もいないし、みんなに声が届く全体チャットではこんなアイコン表示されないはず。

 正直、シャインズ・ゲートのチャット周りの知識がないからまったく何なのかわからない。

 とりあえず開いてみたらわかるかな?


 僕が地図を仕舞いチャット画面を開いてみると、そこにあるメッセージが残っていた。


『チアサ:こんばんは。優汰(ゆうた)くんもログインしていたのですか?』


 あれ? もしかして千麻(ちあさ)さんもログインしてたのかな?

 今日は誰もいないと決めつけてたから、フレンド一覧すら見てなかったんだよね。

 え、えっと。とりあえず返事しないと。


『ユウタ:うん。ちょっと息抜きに』

『チアサ:そうですか。私もなんですが、よろしければご一緒してもよいですか?』


 僕がなんとか返事を入力すると、すぐにこのメッセージが返ってくる。

 千麻(ちあさ)さんの文字入力、びっくりするくらい早いなぁ……って、今は感心してる場合じゃないよね。

 とりあえず、一人でいるよりは気が紛れそうだし。OKしても問題ないかな。


『ユウタ:わかったよ。じゃあゼクセイドに戻るね』

『チアサ:いえ。私がそちらに向かいますのでそこにいてください。あと、よろしければ個別にボイスチャットを繋ぎませんか?』

『ユウタ:わかったよ。イズコはこっちから誘っておくね』

『チアサ:はい。お願いします』


 ふぅ。

 久々にちゃんとチャットしたせいで入力もままならないし、反応遅すぎないか心配したけど何とかなったかな。

 でも、千麻(ちあさ)さんと話せるのか。一人でぼんやりしてるより気が紛れそうだし、何かあればちょっと相談してみるのもいいのかも……って、それは流石に頼りすぎかな。


 とにかく、まずはイズコのボイスチャットの準備をしよう。

 僕は一旦ゲーム画面をそのままに、イズコを立ち上げるとボイスチャットをする準備を始めたんだ。

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