第1話 社畜の僕が立ち寄った本屋と、異世界の空
「今日もお疲れ様でした」
ハリスはそう言って会社を後にした。
「毎日残業続きで生きる気力が湧かないな」
ため息をつきながら家に向かって歩いていくとふと本屋さんところで足が止まった。
「いつもは家にすぐに帰るけど今日は寄っていこうかな」
何の変哲もない小さな本屋だったがなぜか入らずにはいられなかった。
本屋に入って物色しているとある本が目に入ってきた。
ドリスの空島という本だ。
読み始めていくと頭の中に風景が流れ込んできた。
目を閉じて想像してみた。
「こんな世界があったら面白そうだなぁ」
そしてふと目を開けたときに驚きを隠せなかった。
そうあの本屋の場所にいなかったからだ。
「ココはどこ?」
ハリスは言った。
するとそこに歩いてきたある老人が言った。
「ココはドリスの空島じゃよ」
ハリスは驚いた。
そうあの読んでいた本の中の世界に入っていたからだ。
「ドリスの空島?あなたは?」
「私の名前はドリス。何百年前からこの空島で生活をしておる」
ドリスは長いヒゲを生やし杖を持っていた。
ヨボヨボしてるが貫禄はあって村長のような感じだった。
「ドリスさん。僕は本屋さんで本を読んでふと気がついたらココにいたんです。」
「ふむ異世界人じゃな。興味深いわい」
ドリスと話しているうちに突然グゥーとお腹のなる音がした。
ドリスは「ついてきなさい」と一言だけ言って僕はドリスの後をついていった。
空はすごくきれいで青々とした空が広がっていた。
白い雲はまるで海のように広がっていてそこに島が浮かんでいる感じだった。
見渡す限り自然にあふれていて空気が美味しい。
空島にも関わらず動物が居るのには驚いた。
リスや、クリスタルの角で出来てる鹿、そしてダイヤモンドの卵を生み出す鶏などもいた。
「ドリスさんこの島に人は居るんですか?」
僕はドリスに言った。
「ここで生活しているのはワシだけではない。何千人という人が生活をしておる」
ハリスはそれを聞いて希望が湧いてきた。
「もしかしたら元の世界に戻れるかもしれない」
ハリスはポツリと呟いた。
「まぁここで立ち話もなんだからワシの家についてきなさい」
ドリスは言った。
「ありがとうございます」とハリスは言った。
ドリスに言われてついてきながら歩いていくと村らしきものが見えてきた。
村ではエルフや妖精など色んな種族が暮らして居るのが見えた。
そこでは村の人達がお金を出して商人から売り買いをしていた。
(自分たちの生活と同じような感じの生活をしているのか)とハリスは思った。
「ドリスさんココの人たちはどうやって生活してるんですか?」とハリスは訪ねた。
「ココの人たちはみな空島の珍しいものなどを売って生活をしておる。クリスタルキリンの角やダイヤモンドの卵などは珍しく高く売れるわい。」
「物の売り買いで生活してるんですね」
ハリスは言った。
「ドリスさん僕はここに来る前は会社員というのをしていたんです。」
「会社員というのはなんじゃ?」ドリスは言った。
「会社にいって仕事をしている人を会社員と自分たちの世界では言うんです。僕は営業という仕事をしていました。」
「営業とは何じゃ?」ドリスは言った。
「営業とは色んな人に何かを提案してモノを売る仕事をになるんです。」
ハリスはドリスに説明した。
「なかなか面白い世界じゃの。さぁ家に着いたわい」
そうしてドリスと話しながら歩いていくと煙突のついた村とは違った気品あふれる家が見えてきた。
「さぁどうぞ入りなさい」
ドリスは言った。
「お邪魔します」とハリスは言った。
「お邪魔しますとはなんじゃ?」
ドリスは言った。
「相手の家に入るときにそう言うのが自分たちの世界のマナーなんです」
ハリスは言った。
「この空島では招かれたら何も言わずに入って良いんじゃよ」
ドリスは言った。
ハリスは家に入ったときにまず目に飛び込んで来たのが暖炉だった。
空島にも関わらず煙突からモクモクしてたのにも驚きだった。
暖炉の火は魔法の本に出て来るような青い炎ですごく神秘的だった。
「何じゃ暖炉が珍しいか」ドリスは言った。
「はい、自分たちの世界でも見たことない炎なので」ハリスは言った。
「この暖炉は氷石という空島で多く取れるモノを使って火を起こしている」
「そこでずっと立っていてはなんじゃから座りなさい」
そう言ってドリスは杖をふると椅子が暖炉の近くにフワフワと飛んできた。
僕はまたも驚いた。
「ドリスさん魔法を使えるんですか?」
「魔法を使えるのはワシだけじゃないわい」
「基本的にみな魔法は使えるが簡単な魔法しか使えないわい」
ドリスが出してくれた椅子に座ると座り心地はすごく良かった。
身体にフィットするイスでリラックス出来る感じだった。
「さぁ料理が出来るまでゆっくり話し合うかの。」
「料理?まだ何もしてないですよね?」
ハリスは言った。
「料理はもうしてあっての。今スープを煮込んどるんじゃ。」
ドリスのその言葉を聞きさらにまた僕のお腹がグゥーとお腹がなった。
「フォッフォッフォッ楽しみに待っとれい」
ドリスは言った。
「お主会社員をしていると言ってたのう。そこでの生活はどんな感じなのじゃ?」
「自分たちの生活では車や電車という乗り物があってそこで会社というところに行ってお金を稼いで生活をしているんです」
ハリスはそこでの生活の仕方や食べ物の話などをドリスに話した。
「人間の住む世界の話は面白いわい」
ドリスはハリスの話に興味津々だった。
「そろそろスープが出来上がる頃じゃの。少しここで待ってなさい」
ドリスはそう言って料理をしてるところに歩いていった。
「どんなスープなんだろう?すごく美味しそうな臭いがするなぁ」
僕は待ちきれなかった。
「さぁ空島特製スープじゃい」
ドリスがスープを運びながら言った。
宝石みたいなお皿に透明なスープが入っていて豆らしきものが入っていた。
香りは良い匂いで食欲がそそられた。
「さぁ召し上がれ」
ドリスは言った。
反応やコメント次第で続きを書こうと思っています!
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