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死神の恋人

「今回のターゲットだ」

写真が一枚机に置かれる


男、黒いスーツ、無表情


「名前は?」 

「死神だ」

「コードネームか?」

「いや、本当に死神だ」

(...)


「職業は?」

「会社員」


「何度も狙われてるが、全て失敗している」


「消せない男か...」

「そうゆうことだ」

「問題ない」

俺が消せなかった奴は一人もいない



俺は望遠鏡でオフィスを覗く

奴の姿、普通に働いている

(なんで会社に鎌を背負ってんだ)

(顔が骸骨に見える、まさか...本物?)


盗聴器は既に設置済

「え〜、営業成績トップの死神君は今月から課長に昇進してもらいます」

パチパチパチ

「さすが死神さんっスね」

「同期で昇進一番だな」


(エリート営業マンか?)

もう少し情報を集めるか...


「昇進祝いに、ランチ奢るぞ」

「すいません、昼は予定が入ってて...」

「あ〜そうか、お前も忙しいからな」



死神は会社を出て、お店に入る

席には女性が座っていた


女性の顔を望遠鏡で見る

ん?は?なんで?

いや、やっぱり!

下り坂44の星野るるちゃんだ

帽子を被り、メガネをつけて変装してるけど


死神は自然な動きで席に座る

るるちゃんが笑う

距離が近い、自然すぎる

まさか、恋人?


グッズは全部持っている

ライブは全部行った

俺の推しのアイドルが何故?


「しー君、あ〜ん」

ぱくっ

「る〜ちゃん、あ〜ん」


(嘘だろ...)


視界が揺れる

(...完全に恋人だ)


CDを爆買いして、るるちゃんに投票してきた

限定グッズ、配信で投げ銭

全ては君の為


ライブでの君の笑顔

握手会で言ってくれた、いつもありがとう

色んな光景が頭をよぎる


銃の照準を合わせる

どうする...?



悩んでる間に2人は席を立つ

店を出て、路地裏に入っていく

俺も隠れて後をつける


るるちゃんが立ち止まり、後ろを振り返る

「いるんでしょ」


「今回の依頼、誰だと思う?」


笑っている

嫌な予感がする...


「私だよ...」


あっさり言う、思考が止まる


「だってさ...」

死神を見る

「コントロール出来ない存在はいらない」


目は、一切笑っていない

「だから消すの」


一歩近づく

「君が一番上手く殺してくれそうだったから」


「嬉しいでしょ?」


いつもの推しの顔で

「推しに頼られるなんて」


言葉がでない


更に俺の方に近づく

「ほら」

銃に触れる


「やってよ」


囁く


「私のために」

































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