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下敷きにも使いかたいろいろ、な話

以前、名前を考えるのが大変ということを書いたことがあった。

と言っても、嫌だ、というじゃないのだよ。

大変だよ、ホント、めちゃくちゃ大変。

しかし、設定ジャンキーな自分は、それでも「好き」なのだ。

マゾヒストってことじゃなく、大変でも楽しいことってあるじゃん!ていう。


で、最近、あるエッセイで、異世界にテンプレが多いのはなぜかってのを読んだ。

とくに、転生もののテンプレが多いって話だったのだが。

新しい世界観は、書き手も読み手も大変だから、って感じの内容だった。

なるほどなぁ、と。


たとえば、施錠された部屋で人が殺されると「密室殺人」てなるよね。

でもって、たいてい犯人には「アリバイ(現場不在証明)」があったりする。

これをさ「塞殺か。なに、全員が違場有だと?」みたいな台詞が出てきたら?

なんとなぁく雰囲気はわかっても「なに、それ?」ってなるはず。


文脈中で「密室殺人で全員にアリバイがある」と、わかるようにする必要がある。

もちろん書き手は苦労するだろうが、読み手だって苦労する。

いや、それ「密室殺人」「アリバイ」って書けよ、ってなるじゃん。

それが、テンプレってものなのですよ、ハイ。


でもね。


異世界テンプレの場合、ちょい微妙なんだよなぁ。

わかるんだよ、そうしたほうが分かり易いってのは。

しかし……そもそもが異世界で、現実世界ではないってとこなんだよなぁ。


ハリー・ポッターの世界観の中では、魔法は独自の名前がつけられてる。

繰り返し出てくるので「移動はこれ、灯はこれ」と、読むほうも覚えてくる。

現実ではないハリーのいる世界では、それが「当たり前」だからだ。

車だって、魔法の国のものではなくて、人間側の乗り物とされている。

ハリーたちの使う魔法のホウキも、商品名で呼ばれていたりね。


そこでだ。

異世界テンプレでは、種族、職業、魔法名、アイテム名が、ほぼ既存踏襲。

種族となれば、人、エルフ、ドワーフ等々。

移動はテレポーテーション、回復はヒール等々。

アイテムは、ポーションや素材(ミスリル、魔石)等々。


RPGゲームでは、お馴染みの名称だ。

ゲームをしたことのある人なら、名前だけで能力や性能がわかる。

エルフってくれば弓使い、ドワーフなら鍛冶職人ってな感じだ。。

楽っちゃ、楽だよね。


でもね。


昨今、異世界転生もののアニメ、多いじゃん。

視聴しているとですねぇ、別のアニメが脳内再生されちゃうんですよ。

でもって、内容的に、そっちのほうが強かったりするんですよ。

トレーディングカードゲーム風に言うと「デッキの強さが違う」んですよ。


たとえば「グレーターデーモン」が出てきたとしましょう。

そうすると、2大巨頭とも言える「オーバーロード」か「転スラ」が出てくる。

脳内で「オレのターン!」って、記憶に残っている場面が出てくる。

後発で出てきたものと、この2つだと、どっちが勝つと思います?

もう1度言う。


デッキの強さが違うんですよ!


絶対的に、2大巨頭の勝ち。(少なくとも自分の中では)

新しいアニメそっちのけで、そっちを見返したくなってくるほどだ。

でもって、脳内で無意識に対比させてしまっている。

やっぱアレらは別格だったのかなぁと。


書き易い、読み易い、受け入れられ易い、共通認識が持ち易い。

これは、テンプレのいいところだと思う。

だが、上述したような「リスク」も伴うのだよ。

異世界においては、テンプレ使用でのメリット、デメリットがあるということ。


自分なんかは、設定を作るのも好きなので、自作できるところはしたくなる。

初作の長編では、魔術の名称は自作。

次の長編では、乗り物とか種族の名称は自作。

 

今、書いているものは、いろいろと自作しているのだが。

これは「ゲームっぽい」雰囲気を感じてもらえれば、という中でのこと。

具体的なゲーム自体も、自分では考えているが、話には組み込んでいない。

あくまでも、今、書いている話には、あまり必要がないので。


こういうタイトルのゲームで、こういうシステムでってのはある。

職業はこういうのがあって、レベルはこうなってて、能力はこれ、という感じ。

アイテムも含めて、細か過ぎるくらいに決めている。

そうでないと、今、書いているものの土台にできないから。


なんでこうなってるのか、とか、どういう仕組みなのか、とか。

そこは、少しずつ明かされていくほうが、分かり易いのじゃないかと思った。

1度に説明しきれる分量ではないし、今回の話には必要ないとこも多いし。


ところで。

話は、まったく違うのだが、これは自分だけなのかなぁ、と思うリスクについて。

長いタイトルが多いのは別にいいと思う。

でも、要注意なのは、タイトル回収がされてしまうと、関心が薄くなるってとこ。


そもそもタイトルに惹かれて読みに行くじゃん。

そのタイトルが回収されると、そこから先はもう関心の薄い部分になってく。

ざまぁだろうが復讐だろうが、それを遂げたあとの溺愛部分は関心が低い。

溺愛されました系については、両想い的になったら関心が薄れる。


これは、自分だけかもしれぬ。


自分の書く話は、2人が結ばれて無事に暮らせるようになって終わることが多い。

タイトル回収とエンドが同じタイミングって感じかなぁ。

そこから先の番外編的なものは、あまり考えていない。

脇キャラの話のほうが考えることが多いという(笑)

なので、あまり考えなくてすむんだけれども。


長いタイトルで分かり易いのはいいのだが、分かり易いがゆえの弊害かなぁ。

かと言って、タイトル回収遅いと「いつになったら問題」が発生するしさ。

タイトルが長くても、ある程度の汎用性は必要なのだろうね。

大きな枠組みにするっていうか。


〇〇な□□で△△なので、◆◆することにしました。

〇〇が□□の△△ですが、◆◆になりました。


みたいな「◆◆」は、スローライフや無双、聖女や領主などの職業が入る。

そうすれば、前半のタイトル回収が終わっても、後ろ側で引っ張れなくはない。

長いタイトルって、本当に難しいよなぁと、改めて思った次第。


どこを適用して、どこを自作するか、見定めも必要だねって話。


※ 完全に個人的な印象だが「◆◆したい」と言い切り型のタイトル。

これは避けたほうがいいのではないかと思う。

なぜかと言うと「したいことができない」からだ。

◆◆したい、ってなっているのに、まぁ、できないことが多いわな。

「のんびりしたい」「ひっそりしたい」とか、できた試しがない。

読んでると、自ら「したいことができなくなる」方向に突っ込んで行ってる。

つい「そうしたいのなら、それやっちゃいかんだろ」と言いたくなる。

なので「◆◆したいけど」「◆◆するつもりだったのに」としたほうがね。

いいんじゃないかなぁと思うわけだ。個人的に。


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