どうすりゃいいのサこの指定、な話
R-15の指定って難しくない?
どこでどう判断するのか、基準が書かれてないしさぁ。
ここまでなら良いが、ここからは駄目っていう線引きがね。
非常に曖昧なのだよ。
それは、このサイトに限ったことではなく、巷にあふれているわけだが。
映画とかゲームとかでも「これは指定有で、こっちは無?」って思うようなね。
表現や話の流れで、残酷だと感じたり、エロティシズムを感じたり。
それも、人それぞれじゃん。
詭弁だと言われるかもしれんが、だが、しかし。
これは不特定多数の人ないし、なんちゃら委員会みたいなのが決めてくれないと。
自分の「残酷」や「エロ」の基準と、人の基準は違うからね。
曖昧な表現とか、その描写を省略するという手はある。
死んだとか殺されたとか、結果だけを書く手法。
魔法の一撃で相手が倒れた、とかさ。
ふわっとした感じで、残虐性を薄めることはできる。
自分も、そういうことをしたことがない、とは言わない。
とはいえ、だよ。
話の流れ次第で、別の問題が発生する。
たとえば、ヒロインが悪役に殺されかけ、危機一髪で救われたとしよう。
彼女に刃を向けている男の首を、彼は紫電一閃、斬り飛ばす。
そして、彼は彼女を抱き寄せ、彼女も彼を抱きしめ返した。
いや、これでもいいよ、いいさ。いいんだよ。
おそらく、これは残虐ではない。
たとえ、首を斬り飛ばしていても、だ。
でもさぁ。ちょいと考えてみてくださいよ。
斬り飛ばした首は、胴体は、体はどうなるんですかね?
ていうか、そんなに近くにいたら、彼女、血塗れになってないですかね?
そもそも首を斬る前に「彼女に向けられた刃」を弾くのが先じゃないですかね?
などという疑問がわき上がってくるわけだよ。
想像力の限界を試されてる気分だよ。
男と彼女の距離からして、彼女を怪我させないように斬ったんだよね?とか。
だとすると、後ろから?横から?腕ごと切った?とか。
でも、男に切られそうな位置関係なら、絶対に彼女は返り血浴びるよね?とか。
だとすると、血塗れにならないように防御魔法的なものを張ったのか?とか。
補完しなきゃならん情報過多だわ。
それでも想像力の限界を突破する時あるわ。
どうなったら、そうなるんじゃい?ってなるわ。
ということで、アッサリし過ぎてても、想像力が破壊されかねない。
己の想像力の限界を感じて、膝をつきかねない。
だから、ある程度の描写はしてほしい、と思ってしまう。
その「ある程度」の加減がさあ! 曖昧なワケ。
だったら、もう首斬らなきゃいいじゃん!ってなるわな。
しかしね。
こんなのは「かちかち山」に比べたら、残酷でもなんでもなくなる。
老夫婦に掴まった狸が、婆さまを騙して杵で殴り殺すし。
婆さまを、婆汁にして、爺さまに食わせるし。
あげく「婆汁食った、骨を見ろ」と爺さまに捨て台詞吐くし。
その狸も、背中に火はつけられるわ、火傷に刺激物塗られるわ。
しまいには、泥船に乗せられ、溺死ですよ。R-15どころじゃねぇだろ、これ。
酷いからね。童話って、R-15相当なもの、かなりあるからね。
赤ずきんとか、ヘンゼルとグレーテルとか。
普通にオオカミ死なせてやれよ。腹に石つめて縫い直す必要あるか?
かまどに魔女を押し込むのはともかく、閂までかけるかね? 殺す気満々だね。
子供向けの童話とされてるのが、不思議なくらいの残酷さですわ。
もちろん改変されてるものもあるけどさ。
だが、改変されてないものも、図書館に普通に置いてある。
いいの? これ。 残酷じゃないの? 許されてるけど?
童話って括りにしたら、なんでもありかい、みたいな感じだよな。
それと同じで、相手がモンスターとか魔獣とかだと、無茶苦茶しても許される。
なぜなら、殺さなければ、登場人物たちが殺されてしまうからだ。
でもって、相手は「知的生物」ではないからだ。
自分は「鯨やイルカは知能が高いから殺すのは残酷」派ではない。
それだと「危険だし知能が低いから鮫はいくら殺しても残酷ではない」となる。
同じ理屈で、危険生物は話の中で、どんな殺されかたをしても残酷ではないのか。
そのくらい線引きが難しいのだよ。
しかも、それを「残酷」と取るのかどうかは、読み手次第。
「鯨やイルカは…云々」と同じだ。
残酷だと思う人もいれば、食文化のひとつなので残酷ではないと思う人もいる。
どっちが正しいとかでもない。
エロに関してだってそうだ。
キスという言葉にエロティシズムを感じる人もいるだろう。
それより 口づけ とか 接吻 という言葉にエロティシズムを感じる人もいる。
音があったら駄目だと言うが、擬音だって、色々あるんだぞ。
すべてのエロに対しての擬音が駄目なのか?
じゃあ、音がなければいいのかと言えば、そうはならんじゃないか。
だったら、もういきなり子供できるしかないじゃん!ってなるわな。
自分は、某有名漫画作品に出てくる「少年探偵団」のほうが、よほど気になるよ。
立ち入り禁止の看板があっても、平気で中に入る。
警察に言わずに犯人に突撃する。
その「少年探偵団」のメンバーは、小学1年生なのだが、いいのか?
それこそ「この作品はフィクションであり…」や「絶対に真似しないでね」とか。
漫画やアニメの最後に入れるべきなんじゃないかと思うくらいだ。
(某有名家族模様を描いた漫画作品は、この点で良い感じ。
「いけないことをしたら、こっぴどく怒られる」という場面が入ってる)
残酷やエロという点において、けして、R-15にはならんけどね
「子供に対する影響」という意味において、こっちのほうが気になるよ。
そんなの真似する子はいないというのなら、ゲームや小説だって同じだろうに。
童話も少年探偵団も「子供に悪影響を及ぼさない」と判断されているけれど。
それは、誰のどういう判断なのかは、不明なんだよな。
不特定多数の人の判断に過ぎないわけでさ。
有害図書の指定は、各地方自治体の条例に基づいている。
青少年の健全な育成をさまたげ、情操面に悪影響を及ぼすとか。
過激な性描写・暴力描写のあるもの、犯罪や自殺を誘発すると考えられるとか。
まぁ、単純な「R-15指定」よりは、まだ分かり易いほうだとは思う。
おそらく過激な性描写というのは、強制性行為・異常性癖などだろう。
暴力描写のほうは、拷問、それに類する行為や、猟奇的な行為だと思われる。
が、しかし
誰がなにをどう想像して「誘発」されるかは、わからんじゃないか。
結局、不特定多数の人の「残酷」「エロ」判断が、基準になるってことだ。
それが「一般的な基準」ってことなわけさ。
でも、それは「不特定多数の人」が判定して初めて一般的とされるのだよ。
大勢が「残酷だ」と言えば残酷、大勢が「エロだ」と言えばエロ。ね。
しかしながら、だ。
異世界なんてさ、それこそ法も規則も社会通念も違うわけだよ。
生き残るためには、なんでもしなきゃならん世界だったりさ。
差別や虐待がはびこっている世界かもしれんのだ。
貴族が平民の子に見られたことに激怒して目を潰す、ってな世界も有り得る。
魔法使いが魔法でハーレム作って好き放題している、ってな世界も有り得る。
そういう様々な設定の世界で、だよ。
自分の書いた全場面において「一般的」かどうか、どうやって判定すればいい?
完全にアウト(条例に引っ掛かりそうな)ものくらいしか、判断のしようがない。
てなわけで、R-15の線引きって難しいよねって話。
※ ちなみにR-18は、まだしも分かり易いと思ってる。
自分が、人様(とくに身内)に見せられないようなもの、だ。
それは、すでに自分の中で「R-18」判定が終わっているのさ。
「こんな残酷・エロなもん書いてんのか?」と言われかねないと。




