EP.「勇者ってずるい!」訪れた平和編
この回が最終回です。
1年後
魔族の領土の最奥の魔王城。その中の謁見の間に側近が魔王に報告をしていた。
「勇者というか人間たちがこっちに有利な条件でいいからって和平申し出てきましたよ」
「まじで?」
「あれから通算0勝152敗。そりゃ、心折れますって。最後の方なんか勇者しかこない始末ですもん」
「やりすぎたかな?最後の方なんか目死んでたもんなー。まさか仲間が揃っていきなり自爆するとは思わなんだ。その後に乗り込んできた勇者にカスリ傷ですんだよん♪って言った時の顔。さすがにあれはなんか気の毒に思えたわ」
「いいんじゃないですか?魔王ですし」
○日後
「しっかし勇者ってずるいなー」
「もう何がです?勇者に白旗揚げさせて引退させ、反魔王派の連中を粛清して、人間とも和平協約を結んで、さらに魔族にとって有利な条件にしたのでこちらも生活豊かになって、双方平和な時代になったじゃないですか。敵もいないし何がずるいんです?」
「いや、勇者だって魔王倒したら何かしらご褒美的なものあるじゃん。他にお姫様と結婚して王になるとかさー。こっちはいつも通りの生活どころか事務作業ふえてるんだぜー。全然いいことないよ。あー、こっちもなんかご褒美的な何かないかなー」ちらちら
「(ちら見うざい)」
「なぁなぁ」つんつん
「なにしてんですか!乳首つんつんしないでください!!」
「これ、暇なのでこの間開発した、服着てても乳首の位置当てる魔術な」
「捨ててくださいそんな特技!!大体、魔王様も女でしょう!んでもって、私みたいな子供相手にやって何が楽しいんです!?」
「そうでした(笑)」
お読みいただきありがとうございました。