Jesus・Over・Orlean
空が晴れた。夜からいきなり昼になった気分だ。だが、まだ終わっちゃいない。勝った。だがそれは、自分自身にだ。私には依然やる事がある。球体の夢害を討伐する事だ。無事、悪夢から覚めると、すぐに、剣を形成した。
「正真正銘、これが最期だ。夢害。私に悔いがあるならば、彼女を残して先に逝く事だ」
それは決意だ。変わることなんて絶対に無い。
「Oh Maria U was Auch Du hast mir Gnade geschenkt『愛すべき我が聖母よ。貴女はまた、我に慈悲をくれた』」
崩壊しろ。それだけで十分だ。だって、既にシャルムは助かっている。その事実は出来上がっているのだから。
「───。ァァァアアアァアアアアァァアアッァアアアアァアッッァアァァァアァァァッ‼」
それは剣でもなく、ハンマーでもなく、槍でも弓でもなく、拳である。
ドッッッッガンッッッッ‼‼‼
それはまさしく世界中に轟いた。
夢害はそして爆散し、そして、彼女が残った。
私は、シャルムを抱きしめ、そして、
「──愛している」
そして
そして
そして。
膝を地面に着き、目を閉じた。
にしてもだ。あの球体は、私だけの夢害だったのだろうか。私一人の力であんなものが生まれるとは思えないのだが。まぁ、良いか。
「ただいま、ルティア。帰ってきたよ」
愛すべき我が聖母よ。貴女はまた、我に慈悲をくれた。彼はルールを形成した。一つ、いや、最早世界と言ってもいい。夢害は三つに区分され、そして人類も。二十六の階級とそして一つの例外。彼はまさしく英雄と成り上がったのである。それはつまり、夢の始まりを指す。
移ろいだ目はその先にある希望を見ていた。ハハハ、簡単な話だ。彼はまた、夢害を討伐する。彼の名は「ジーザス・オヴァー・オルレアン」いつか夢害を消失させる男の愛する人の祖先である。
完にして完。ご拝読ありがとうございました。
プロローグの意味している事がわかる人は変態。
主人公が生きてる理由がわかる人も変態。
夢の伏線の意味がわかる人は紳士。




