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色のない世界  作者: Ka67
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That does not change the subject to change.

宿を探して街を歩いていると、夜だというのに開いている店がいくつもあった。賑やかな商店街を抜け、駅へ続く道に出ると宿屋がぽつぽつ見えた。しかし、どこも満室でやむを得ず、商店街に戻ろうとしたとき、後ろから声がした。


「きみ、宿を探しているの?」


振り返ってみると、そこにいたのは幼馴染みのアルだった。


「あ、なんだ。サリーだったのか。久しぶりだね」


アルはわたしの事情を知っているただ1人の友達だ。


「あぁ。久しぶりだな」


「よかったら、うちの宿に泊まっていって。うちの宿、街の郊外にあるからなかなか人が来ないんだ。サリーがいて助かったよ」


わたしは、アルの案内で彼の宿屋に泊まることになった。わたしの部屋は階段を上がった突き当たりのところだった。


「ここがサリーの部屋だよ。好きに使っていいからね」


「ありがとう」


部屋を見渡すと、普段誰も来ていないようには見えないほどの綺麗さで、ベッドの隣にある窓からは、街が一望できた。


「夜景が綺麗だな」


「この宿は丘の上に建ってるから、街が一望できるだろ。ここから見る景色は、俺のお気に入りなんだ」


アルは、そう言って笑った。


「じゃあ、アルのお気に入りの部屋にわたしを泊まらせてくれたのか。なんか悪いな」


「なんで謝るんだよ。俺がこの部屋を案内したのに。それに、サリーにもこの景色を見て欲しかったし」


アルは、わたしがベッドの上に置いたカバンの中から少し見えていた写真を取り出した。


「お父さん、まだ見つからないの?」


「あぁ、早く見つかって欲しいよ。なんでこんなことしたのか、理由を聞くまで探すのを諦められない」


アルは写真を四つ折りに畳んでカバンに戻した。


「そうか、頑張れよ。じゃあ俺はまだ仕事があるから」


そう言ってアルは部屋から出て行った。


「変わってないな、アルは」


この部屋から見る月は、路地から見た月とは格別に違って見えた。


That does not change the subject to change. the end.

And to be continued...

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