手紙を読む、軽トラ女子
モン○ールのガトーショコラ(チョコチップ入り)が美味しい
晩ごはんの後に食べちゃって、カロリー過多。
呆気にとられて数秒手紙を見つめてしまった。
3歩近付き拾い上げる。
「ねぇ、ナビちゃん。これって……。」
《はい。戸倉様がこの世界に来た日に読んだ手紙と同じ方からの物と思われます》
うん、だと思った。
封を切って中身を取り出す。
このタイミングで来た手紙だ、何か大切なことが書かれているのだろう。
喉の辺りが締め付けられているような感覚がある。
若干、緊張しているんだろう。
【戸倉恵子様へ】
お久しぶりです、異世界です。
貴方がこの異世界に来て3か月が過ぎました。
如何ですか、この異世界は?
お気に召して頂けてれば幸いです。
さて、貴方が現在滞在している【箱庭之国】についてそろそろ疑問が生じている様ですね。
ですが残念ながらナビゲーションではその疑問に貴方が納得出来るお答えを用意してはおりません。
したがって、今回は直接お答え致します。
満月の夜、ルーゼンの街の先【王都】の【月読之間】にお越し下さい。
貴方とお会い出来る日を楽しみにお待ちしております。
……え、王都に来いって?
正直、行動を決められたくない。
まぁ、いつの満月かとは書かれていないから急がなくても良いか。
どっちにしろ、しばらくはこの大陸を見て回るんだからその途中で私の疑問の答えも見付かるかもしれないしね。
手紙を封筒に戻し、軽トラちゃんのダッシュボードにしまう。
あ、パジャマ着たまんまだった。
「ん、んーーー。」
伸びをひとつ。
まだ頭はスッキリしない。
やっぱり夕べ、お酒を抜いたのが良くなかったんだ。
普段飲んでる人間が飲まなくなると調子が狂うって聞くしね。
《百々のつまり、世界の不思議よりお酒ですか?》
「そりゃそうでしょ。自分ではどうこう出来ない秘密への知的好奇心より、飲めば確実に幸せになれる今夜の一杯。」
それに、みーちゃんから聞いていた異世界物のテンプレ話。
そのおかげで、ある程度の予想は出来てる。
多分、この大陸は転移者や転生者の為に作られたんだろう。
見え隠れする元の世界の名残。
どういうつもりでこの【箱庭之国】を作ったのかは、ハッキリとは分からないが、少なくとも私の様な生活習慣の者にも生きやすい国だ。
「いきなりハードモードの異世界にとばされなかっただけ、感謝しなきゃね。」
王都か……。
ま、気がそっちに向いたら行ってみるか。
先ずはルーゼンに戻って、それから東の港を目指そう。
軽トラ女子「あー、服に着替えないと……。」
ナビちゃん《変身お着替えしますか?》
軽トラ女子「いやいや!?着るだけなら良いけど、今着てるパジャマを収納する時に私も巻き込まれるから!!」




