どーする魔法対策、軽トラ女子
さよなら2021年
いつも読んで下さり、ありがとうございます。
毎日2、3分の隙間時間の暇潰しにお読み頂ける様な、短く薄い内容を目指しております。
来年も宜しくお願い致します。
決闘勝利の要求とサインを書くと、またリューツァさんが気を使ってひとりにしてくれた。
《戸倉様》
「なに、ナビちゃん?」
《相手のボンクラさんが魔法も使用可としたので、その対策もしておくべきかと》
「そうだね。でも魔法かぁ……。」
えぇと、みーちゃん魔法みーちゃん魔法みーちゃん魔法みーちゃん魔法……むむむ。
『魔法には何種類かあってね、攻撃系と防御系と回復系と補助系が基本的な分類かな。』
『あとね召喚魔法とか空間魔法ってのもあるんだけど、作品によって扱いが微妙に違うんだよねぇ。』
『んで、そこに属性の概念が加わるともう!火、水、土、風、木、光、闇、無、その他もろもろで各作品のオリジナリティーを出そうとしているんだろうけど、もう飽和状態でアイデア出すのも大変みたいだよ。』
考えるの面倒。
どんな魔法を使うのかも分からんし、それに合わせて逆属性の魔法を、使えるようになるなんて無理。
私が使える魔法は軽トラちゃん召喚と、軽トラちゃん関係の技術くらい。
「いっそのこと、軽トラちゃんの反射機能を使えたら良いのに。」
そうしたらどんな魔法や攻撃も何割りかの確率でも弾く……だったはず。
《恐らく出来ますよ》
ん?
「ま?」
《はい。ミニカー軽トラさんを祝福されし杖の上部先端に乗せて下さい》
言われた通り、ポケットからミニカー軽トラちゃんを出して杖に、乗っける。
「これで良いの?」
パカパカパカパカ
《はい。杖とは本来、魔法を発動する為の媒体、魔力を一点に集約し放出する魔道具です》
《戸倉様と軽トラさんの場合は、軽トラさんのハンドルがその役割を担っております》
《ですがミニカーサイズでは戸倉様が軽トラさんに乗り込むことが出来ませんので、杖に本来の役割を果たしてもらいましょう》
「あ、そっか。みーちゃんも言ってた。『魔法使いの装備品は杖』って。それに南の漁村のゴローダイさんも氷を出せる杖を使ってたもんね。」
うわぁ、頭ん中では完全に杖のイメージになってたから=殴る武器としか認識していなかった。
でもそうだった。【杖】は【つえ】って読むのが一般的なんだよね。
だったらこれで私も魔法が使えるのか。
《戸倉様、ルーゼンを出てから取得した技術を覚えていますか?》
「んー、ノコギリザメの魔石を燃料タンクに入れた時のこと?」
《そうです。それにより、軽トラさんは新しい魔法を使えるようになりました》
「え、聞いてない。」
《一向に聞かれませんでしたので》
「お、おぅ。で、どんな魔法?」
《ノコギリザメがサファギンを召喚していた魔法、下僕召喚です》
「え、まさかその魔法使うと軽トラちゃんもサファギン召喚しちゃうの?」
《いいえ。軽トラさんの下僕はミニカーです》
ブッブッブー
「予想の斜め上だよ。」
軽トラちゃん「ついにご主人に下僕お披露目。」
ナビちゃん《どのような反応をなさるか、楽しみですね》
軽トラちゃん「まずは、来年の干支のトラさんモチーフのミニカーを召喚しようかな。えんぎものって言うんでしょ。」
ナビちゃん《虎モチーフ?どのようなミニカーなのですか?》
軽トラちゃん「んとね前に見たんだけど、大きなずんぐりむっくりのモフモフが乗ってたり、妹を探す女の子が乗るふわふわのバス。」
ナビちゃん《……あれはネコですよ。どこで見たのかが気になります》




