お買い物、軽トラ女子
お腹が鳴っている。
はよ飯食わせと、鳴いている。
明日は木曜、更新お休み。
空きっ腹にアルコール。
誰か私にフラポテ下さい。
リューツァさんとのランチを終え、一旦別れた。
晩ご飯もご一緒して作戦会議をしましょうと言ってくれた。
さてどんな武器を用意しようか……。
《戸倉様は何か武術の経験がおありなのですか?》
「ちびっ子の頃に剣道やってたくらいかな?4級で辞めちゃったし、ほとんど覚えてない。」
《魔法が使える勝負であるなら頑張ると、軽トラさんが息巻いておりますよ》
「そうだね、いざってときは軽トラちゃんに乗ってドリフト無双してやろうか。」
いや、冗談だから。
武器だって使えるルールになるかはまだ分からないんだし。
「でもまぁ、竹刀程度の長さの棒くらいは持っておこうかな?」
……本音を言えば鉄パイプ。
裏通りの更に狭い路地に入り、武器屋を目指す。
表の観光客向けのお店とは明らかに違い、薄暗い通りだ。
「剣と盾のマーク、このお店だな。」
フラウティア唯一の武器屋兼防具屋を教えてもらっていた。
刃が細いものや肩に担ぐ様な大きな剣だけではなく、槍、弓、鞭もある。
「刃物は慣れてないと逆に怪我しそうだし、弓や鞭も練習しなきゃ使えない。」
「いらっしゃい。何かお探しかな?」
店主が奥から出てきて接客してくれた。
「明日急に決闘することになりまして、手頃な長さの棒を探してるんですけど……。」
「決闘ねぇ……。お客さん、まるで突然誘われたデートに行くみたいなノリで話すね。」
「あのアホンダラにデートとして申し込まれたんなら、鳩尾に一撃食らわして断りますよ。」
「怖いねぇ。えぇと……、棍と、杖もあるよ。」
「棍は手に馴染まなそうなんで、杖を見せて下さい。」
「あぁ、ここにあるので全部だ。」
1本ずつ長さを見てから握って確かめてみる。
んむむ……、どうもしっくり来るのが無い。
「木製以外でこーゆーのありませんか?」
「となると、金属か……。あぁ、ちょっと待ってな。」
そう言うと奥に引っ込み、3分程で戻ってきた。得物を片手に。
「お客さん、これ持てるかい?」
店主が私に差し出したのは神々しく光輝く棒。
見た感じ、長さは丁度欲しかったサイズ。
でも長さの5分の1くらいの所に更に短い棒が付いている。
足の不自由な人が使う杖みたいだな。
受け取り、太さと重さを確認する。
「あぁ、良いですねこれ。」
「そうかいお客さん。アンタこれが持てるんなら安くしとくよ。こいつは聖銀製の杖でね、何年か前にフラウティアに来た神官くずれが、カジノで大負けして差し押さえられた品なんだ。」
待て待て、聖銀とか神官とかカジノとか差し押さえとか……
曰く付きの商品ってことじゃないの?
「これ、売っちゃって良いもんなんですか?後から元の持ち主が買い戻しに来たりとかは……。」
「そのつもりだったらしいけど、金を稼ごうとして下手こいておっちんじまったそうだから心配しなさんな。」
余計に恐いわ!!!!
軽トラちゃん「棒と棍と杖ってどう違うの?」
ナビちゃん《杖は棒より短いイメージで、棍は太さが均一ではなかったと記憶しております》
軽トラちゃん「???」
ナビちゃん《因みに戸倉様の手にしっくり来る太さの基準は、持ち慣れた鍬の柄だそうです》




