花咲くリゾート地、軽トラ女子
ほぼ毎朝、セブンさんのコーヒーを飲んでます。
そしてカレーパンを食べます。
因みに朝ご飯を食べた後に、です。
そら、体重増えるわ。
どーも。
軽トラ女子、戸倉恵子です。
突然ですが私、現在全力戦闘中であります。
銭湯ではありません、戦闘です。
しかも驚くべきことに、防具も着けずに武器を持っただけで戦っております。
はい。
では何故このような有り様に陥ったのか、これから暫し回想に入らせて頂きます。
ではどーぞ。
竹細工の不思議村を出発後、いくつか村に寄りリゾート地と言われる【フラウティアの街】に着いた。名前の通り南国らしい色鮮やかな華々が咲き誇り、白亜の建物が太陽の光を反射させていて眩しい。
とは言え、3階以上の高い建物は無いので空が広く感じる。
「先ずはクトレー商会の支店があるそうだから行ってみよっか。」
《そうですね。仕入れた工芸品を半分程を売りましょう》
フラウティアの宿代は高い。
お貴族様やお金持ちと同じリゾートホテルには興味無いけど、それでも相場では1泊素泊まり20000イェンはする。
『この世が戦場なら、金は弾丸』(キリッ)
「何それ、みーちゃん?」
『最近読んだ漫画の台詞。』
……うん、軍資金は多いに越したことはないね。
ちょいちょいみーちゃんとの昔の会話を思い出すなぁ。
「はい。それでは【ケーコ・トクラ運送】様のコーザに438000イェンを入金致しますね。」
「お願い致します。」
クトレー商会のフラウティア支店長はリバイゾさんの姪で、リューツァさん。
綺麗な漆黒の髪をキッチリと纏め、真面目さを醸している眼鏡美人さんだ。そして胸部装甲が厚い!!
ルーゼンに居たら領主の目に留まって大変だったかもしれない。
「ケーコ様は目利きでいらっしゃるのですね。良い品ばかりで、とても素晴らしいお取引をさせて頂きました。ありがとうございます。」
しかもキツい感じじゃなくて、優しげボイス。
「こちらこそ、突然来たのにありがとうございました。」
「リバイゾ叔父様から通信でケーコ様のお話を伺っておりましたから、お気になさらないでください。」
天使だ……。シャーリンちゃん以来の天使が現れた。
もし初めて私を勧誘したのがリューツァさんだったら、クトレー商会に入っていたかもしれない。
わざわざ外までお見送りに来てくれて、心使いが細やか。
「やぁ、リューツァ久しぶりだね。」
優男が突然、私とリューツァさんの間に割って入ってきた。
なんだコイツ?
「ホンダーラさん……。お客様に失礼なので、仕事中は声を掛けないで下さいと何度もお願いしているではありませんか。」
「早く君に会いたくてね、うっかりしていたよ。でももう帰るところなんだろ。だったらこれからランチに行かないか?かのヴェシャメール伯爵がお気に入りのホテルでランチがもうすぐ始まるらしくてね。僕の父がプレオープンの招待状が来てるから恋人とふたりで行ってきなさいと譲ってくれたんだ。あぁ、ランチだから気を張ることなんて無いんだ、いつもの君のままで良いんだよ。これからのこともじっくりと話し合おうと思っていたし、丁度良いじゃないか。分かっているよ、君が僕と一緒になっても仕事を続けたいと考えていることはね。勿論、君の希望は叶えてあげるよ。夫婦というとものはお互いを尊重しあうのがあるべき姿だか……」
うわぁ……よくこんなにくっちゃべってられるな。
これがリューツァさんの恋人?
「私は貴方とお付き合いはしておりません。勝手に恋人などと触れ回らないで下さい。」
あ、コイツ有罪。
人の良さそうなリューツァさんになんて酷いことを!!
軽トラちゃん「リューツァお姉さんもご主人のお友達なってくれないかな?」
ナビちゃん《そうですね》
軽トラちゃん「とりあえず、あのへなちょこそうな人の脛に体当たりしてくるね。」
ナビちゃん《そのままミニカーサイズで3秒以内で、ですよ》
軽トラちゃん「うん、分かった。ついでに下僕召喚して服の中で暴れさせよっか?」
ナビちゃん《良い考えですね》




