翻弄する、軽トラ女子
頑張った。
今日は3話書いた。
頑張ったから生ジョッキ缶、開けちゃう。
「ん、んぐ……ん、ぐぐ……」
息継ぎなんぞ忘れるくらい、頭ん中を喉越しに集中して……
「ぷぅあぁぁぁあ、旨めぇ!!!」
回りに見せ付けるように飲み干す。
水滴が垂れる瓶から2杯目を注ぐ。
今度は半分程でジョッキグラスを置き、豚カツに醤油を回し掛けてから箸を持つ。
左手に土鍋さんで炊いたご飯。
豚カツをひと切れ箸で掴み、ご飯にワンバン。
サクゥ……
口に広がる脂と肉汁、そして醤油のトリプルコンボ。
ワンバンしたご飯もかっ込み咀嚼。
からのビール!!!
「日本人で良かった……至福。」
豚肉から出る脂の風味って、もはや食欲を増す調味料だよね。
ゴクッ……
「旨そう……」
「見せびらかしやがってぇ。」
どうやらしっかりと回りに飯テロが効いたみたいだ。
でも私からは何も言わない。
ビールを1本空にした後は、よく冷えたスパークリングワインとグラスを出す。
ナビちゃんが気を効かせてコルクも抜いて出してくれた。
「とっとっと……。よし、かんぱーい。」
とりあえず、やっぱりイッキ飲み。
ビール程炭酸は感じないけど、爽やかだ。
通の人なら『豚カツにスパークリングワインなんて!』とお怒りになるかもしれないが、知ったこっちゃない。
「済まないが……金を払うから酒を分けてくれないか?」
お、来た来た。
何の為にルーゼンでしこたまお酒を仕入れてきたのか。
そう、旅先で高く売る為さ!
「良いですけど、冷えてる分割高ですよ。」
「おぅ、こんな所で冷えたビールが飲めるんだ。1本いくらだ?」
「850イェン。」
「ぐっ、微妙に際どいとこ突いてくるな。」
酒屋では1本500イェン。
700イェンくらいなら良いなぁ、でも900イェンなら諦める。
って考えてたんだろうけど、こちとら伊達に接客業に従事していた訳じゃない。
特に、お酒の値段に関しては自信がある。
「因みに、この揚げたて豚カツ……揚げたてポークフライとセットなら1900イェンにしとくよ。」
「ちくしょう、買った!!!」
「まいどー。」
用意した豚カツ&ビールセット8組、完売。
ビール単品13本も売れた。
お買い上げ、ありがとうございました。
「さぁて、買い置きしておいたツミノーアを食べよう。」
バッバッバッバッバ
お客様が全員一斉に振り返えり、物欲しそうな顔をした。
ふっ……また、注目されちまったぜ。
《すっかりこの場を支配してしまいましたね》
「んな、悪徳商人じゃあるまいし。」
《夜はしっかりと警戒しておきますね。技術荷台寝室変化も取得しておきますか?》
「うん、お願い。お世話を掛けますのう、ナビちゃんさんや。」
《それは言わない約束ですよ戸倉様さん》
商人1「本当に冷えてるな、このビール。」
冒険者A「このポークフライの食感、ヤバい!!」
御者い「甘い物、幸せぇ。」
商人2「収納スキル持ちか?」
商人3「女性独りの旅商人なら……」
冒険者B「今のうちに恩を売っておけば……」
冒険者C「護衛とか、雇ってないのか?」
金持ち甲「うむ、息子の第3夫人にするか。」
ナビちゃん《全員マーカー対象者ですね》
軽トラちゃん「ボクも自動戦闘機能のスキル、取ってもらおうかな?」




