酒豪伝説序章、軽トラ女子
北国名物、ブラックアイスバーン!!!
ホント、気を付けて運転しなきゃな。
結論から言おう。
リバイゾさんを潰した。
そしてトリノスの空いてる部屋のベッドに転がした。ボスさんが。
因みに、他のお客さんとも飲み競べして勝った。
複数人で来てたお客さんはお仲間が連れて帰ったが、1人で来て酔い潰れた人はリバイゾさんと同じ様に強制宿泊となった。
「いやぁ、過去に無かったくらいの売上だってさ。ボスが喜んでたよ。」
「あはははは!ざまぁ無いですね、ルーゼンの野郎どもは。」
「アンタが強すぎるだけだかんね?」
流石に私も酔っ払った。
酔うと尚更飲むペースが速くなるから歯止めが利かなくなるんだよなぁ。
そして塩っ気が欲しくなる。
「アリーさん何かしょっぱい物下さぁい。無かったら醤油か塩でも良いでぇす!」
「塩で飲むとか、究極の飲んべえの台詞じゃないか!」
「塩は偉大なんですよぉ……」
「はいはい。待ってな、サラミでも持ってきてやるから。」
「いやったー!!!薄く切って下さーい。」
サラミは薄くして舌の上に乗せ、舌の熱で溶けた脂と塩味を楽しむ。充分味わったらサラミを噛みしめ酒で胃に流し込む。
「んぁ……。胡椒多くて嬉しい。」
アリーさんが出してくれたツマミで飲み終えて、少々ふらつきながら部屋に戻ってきた。
《どれ程お飲みになったか、覚えていますか?》
戻ってきて早々、ナビちゃんの冷やかな声。
「んとねぇ、駆けつけにビール3杯。何とかポークのソテーを食べながらハイボール2杯。リバイゾさんが来てビールで乾杯。専属云々言い出したから、テキーラ勝負で私を負かしたら入ってやるっつって6杯めでリバイゾさんを潰した。それから有象無象をウイスキーストレート11杯でねじ伏せて、〆にアリーさんが出してくれたツマミ食べながらウイスキーをチェイサー飲み飲みで2杯……だったかな。」
《お酒に関してのみ、記憶力が気持ち悪いです》
「あはは。酷い!!」
でもまぁ、確かに飲み過ぎた。
明日はルーゼンを出たら、完全にアルコールが抜けるまで歩くか。飲酒運転ダメ、絶対。
「ナビちゃーん。明日、鐘1つ鳴っても起きなかったら起こしてねぇ。」
《しょうがありませんね》
「宜しくぅ。」
……
………
…………
「おはようございます!」
ナビちゃんに起こしてと頼んだものの、鐘が鳴る前に目覚めてお風呂に入ってきた。
やっぱり朝風呂は良いなぁ。
あ、お風呂入る前にしっかりと水を飲んだよ。
お酒飲んだ次の日は、体内の水分が少なくなってるからね。
みんなも脱水症状には気を付けよう。
「はぁ……。昨日の今日で、何でアンタはそんなに元気なんだい?」
「プロの酒飲みだから(キリッ)」
そいつは愚問ってもんだよ。
「そーかい。だったら酔いざましのパン粥じゃなくて、がっつりベーコンサンドで良いね?」
「喜んで!!!」
呆れ気味のアリーさんに良い笑顔で答えた。
ナビちゃん《まったくもう、まったくもう!》
軽トラちゃん「ナビちゃん、おこ?」
ナビちゃん《激おこです》
軽トラちゃん「ご主人がお酒で記憶無くしたことってあるのかな?」
ナビちゃん《記憶は無くさなくても、人として大切な何かは無くしていると思います》
軽トラちゃん「んとぉ……品と慎みとか?」
ナビちゃん《軽トラさんもなかなか言いますね》




