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四面楚歌、軽トラ女子

軽トラックが小さなタイヤで

一生懸命雪道を走ってるのを見ると

頑張れって応援したくなる季節。


明日は更新お休みです。

「忙しそうなんで帰る。じゃ!」


そう言ってとっととトンズラしたかったのに。


「おい、手を離せ。セクハラで訴えるぞジステリアさん!」


「まぁまぁ、もう少しゆっくりとしていって下さいよ。ついでに一緒に厄介事に向き合いませんか?」


「断固拒否!」


「で、またあのアホがやらかしたって?詳しく報告して下さい。」


「話進めんな!」


「ホントに良いんすか?」


これ、ぶん殴っても良いよね?

ほら、部下の人も困ってるよ。

あーあー、私に向かって頭下げて詫びてるよ。


「いや、詫びる前にお宅のギルド長なんとかしてよ。」


「私の部下は私に忠実なのですよ。」


……


………


…………


結局、巻き込まれた……。


今何故か私は、昨日遠目から見たお城に来ている。

腹黒ギルド長に捕まり、手下のギルド職員にあれよあれよ言う間に馬車に乗せられ連れてこられた。

見事な手際だった。こんちくしょー。

よし、今日からルーゼンの冒険者ギルドを誘拐組織と呼ぼう。


「あぁ、来てくれましたかジステリア。」


おぉ、ザ・執事って感じのナイスミドルがジステリアさんを迎えた。


「こちらのお嬢さんは初めてお会いしますね。私はルーゼン領主邸で執事を努めさせていただいております、ヴァンノーと申します。」


か、完璧な執事のお辞儀。


「ご丁寧にありがとうございます。私は旅の途中でこの街にたまたま来ただけの者でケーコと申します。ジステリアさんとお話しを終え、お暇しようとしておりましたら何故か私も巻き込まれてしまいまして……お邪魔をするわけにもいきませんので、ここで失礼させて頂きます。では。」


礼!

回れ右!

退却!


がしっ


「まぁ、良いじゃないですかケーコさん。貴方は役にたちそうですから居てください。構いませんよね、ヴァンノーさん?」


「ジステリアが信頼する方なのですから勿論です。さぁ、中へどうぞ。」


ちくせう。味方は無しかよ!!

はっ、ナビちゃん?

ナビちゃんは?



「何でナビちゃんまで居ないの?」



応接室に案内され、本物の執事に淹れてもらったとても美味しいお茶とお菓子を頂きました。

このままお嬢様としてお見送りされたい。

あ、前にみーちゃんと執事喫茶なる所に行ったことがあるけどノリについていけなかった。

何で若いスタッフしか居ないんだよ?

……それはさておき


「また領主様の発作ですか?」


「はい。今回は重症の部類ですね。」


「で、相手は?」


「東の農村のですね。」


「はぁ……この趣味さえなければ良い領主なのですがね。」


「毎度ご迷惑をお掛けします。」


ん?

何、この会話。

まるで領主がどこぞの娘に横恋慕して

その後始末に苦労してる人の話みたいなんだけど?

顔も知らない領主のスキャンダルとか、別に興味ない。

いや元々ワイドショーや、なんちゃら砲とかの週刊誌とか見ないし。

これ、ますます私関係ないよね。


ピコン


{クエスト【ルーゼン領主の不祥事を隠蔽せよ】発生}

{クエストの詳細は軽トラック車内モニターでご確認下さい}


まーじーかー

不祥事って言っちゃってるし。

はぁ、とりあえず詳しくお話聞いとこ。





軽トラちゃん「好きな女の子に乱暴なところは見せちゃダメなんだよ。」

トナカイ「バッカ、女はちょっと危険な男に惚れんだよ。」

軽トラちゃん「でも怖がらせたら逆効果だよ。ブルブル震えてたんだよ。」

トナカイ「そ、そうだったのか?」

軽トラちゃん「やっぱり女の子には優しくして、カッコ良さよりも可愛さでアピールしなきゃ。」

トナカイ「可愛さだぁあ!?オイラにゃ無理だ……」

軽トラちゃん「大丈夫。女の子はギャップ萌え属性?が多いんだって。不意に見せる可愛らしさでハートをぎゅ!時代は姉ショタだよ。」

トナカイ「そうなのか?よし……可愛いく、可愛いく……」

ナビちゃん《軽トラさーん、お仕事ですよー》

軽トラちゃん「あ、ナビちゃんだ!もう行かなきゃ。またね、トナカイさん。頑張ってね!」

トナカイ「おぉ、ありがとよ。またな。」



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