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蚊帳の外、軽トラ女子

今夜は沢山ある白菜(ロール白菜作ってもかなり残った)で、某バズレシピの無水白菜シチューをつくったぞ。

勿論、レシピ通りにハイボールも飲むぞ。



鐘が4つと半分鳴る頃にカジキマグロの解体作業は始まった。

尖った鼻が両刃のノコギリの様で


「これ、カジキマグロって言うよりノコギリ鮫じゃね?」


と思わずツッコんだら



ピコン


{おめでとうございます。貴方は【仮称カジキマグロ】に初めて正式な名前を付けました。}


{これよりこの魔物は【魔法魚ノコギリザメ】と記録されます。技術点1500プレゼント致します}


「カジキマグロからノコギリザメ!?」


「どうしました?突然大きな声をあげて。発狂しましたか?」


「ちょいちょい失礼だな、ジステリアさん。」


なんにしても、これでこのカジキマグロ……じゃないノコギリザメを冒険者ギルドに買い取ってもらえて、少しは資金調達出来るだろう。


「因みに、おいくらで買い取ってもらえるの?」


「そうですね、今まで未発見の個体ですから……ひとまず1500000イェンというところですかね?」


「150万かぁ……一気に小金持ちだな。」


《お待ち下さい》


「今、何か声が聞こえたような?」


「どしたの、ナビちゃん?」


《その査定金額ではお売りすることは出来ません》


「ケーコさん、腹話術でも嗜んでいますか?」


「んな時に、嗜むかい!これは私の……技術(スキル)、そう技術名(ナビちゃん)で色々と助言をくれるんですよ。」


「そうですか。ではケーコさんの技術(スキル)さん。何故、150万イェンという破格の査定結果にご不満なのでしょう?」


ジステリアさんは、何故か私を睨みながらナビちゃんに問い掛ける。

こっち見んな。


《先程、未発見とお認めになりましたね?》


「えぇ。私も支店とは言え冒険者を束ねるギルドの長、魔物の知識にはそれなりの自信があります。この魔物は間違いないなく、未発見の新種です。」


《でしたら、この魔物から獲れる素材も未発見の物やカジキマグロより効果がより高い素材があるかもしれません》


「そうですね。」


《であるならば。解体し、素材を全て鑑定してから査定をしても良いのではありませんか?》


ほぉほぉ、確かに。


「ですが、それでは既に確認済みの素材や今までと同等の効果しかない素材のみの場合は150万イェンより低い査定金額になるかもしれませんよ」


そりゃま、そうだろうね。


「その際は、そちらに解体料をお支払して素材の全てをこちらで引き取ります。」


え、折角買い取って貰えて厄介払い出来るのに?


「宜しいのですか?これだけ大きな個体、売り渋りをしていると直ぐに駄目になってしまいますよ。」


あ、ニヤリとした何か腹立つ。


《問題ありません。戸倉様ほどの収納能力をお持ちの方が、まさか冒険者ギルドのみと商談をしているとは思いませんよね?》


「む。……まぁ、そうでしょうね。」


「【新種の魔物の素材】という事実があれば、いかようにもなります。」


ナビちゃんすげぃ。

ジステリアさんのムカつく顔が苦々しい表情になってきた。


《さて、どうなさいますか?何でしたら、今お付き合いのある商会の長をお呼びしても構いませんが》


「分かりました、降参です。」


いよぉし、勝った!


あ、私たち一言も喋らずナビちゃんに任せてたよ。

こういう時は余計なことを言わずに1歩下がっておくのが大人ってもんだからね。


会話に入っていけなかったわけじゃないよ。


軽トラちゃん「ナビちゃん、難しいお話ししてるな。」

軽トラちゃん「ご主人も忙しそうだし。」

軽トラちゃん「ボクも喋れるようになった方が良いのかな?」

軽トラちゃん「でもミニカーに変身する時にいっぱい力使っちゃったし。」

軽トラちゃん「暇だから無限収納に遊びに行こうかな?」

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