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あらためて地図を見る、軽トラ女子

今更ながら、スンドゥブ旨い!

あっつ熱の絹ごし豆腐をはふはふしてビール。

ホントはスープが残ったらラーメンにするつもりだったのに、旨すぎて残らんかった。

「ボスさん。市場で殻付きの牡蠣を買ってきたんですけど、晩ご飯のメニューに加えてくれませんか?」


「……生か?焼きか?」


「ボスさんなら間違いないので、オールおまかせで!!」


「分かった、俺に任せておけ。」


きゅんと来た、惚れてまうわ!!!

ってな交渉で今夜のメニューに、無事牡蠣を加えてもらった。

因みにボスさんは『買い取るぞ』と言ってくれたが、私の我が儘でお願いしているので無償で提供すると押し切った。

ホント、ボスさんは人が良すぎて心配するレベルだ。

こういう人が、変なヤツに引っ掛かって騙されてしまうんだよなぁ。

まぁ、ボスさんならそれも許してしまう様な気もしないでもないけど。

部屋に戻ってからはサンちゃんを待ちつつ、ぼぉーっとしている。

こういう意識とか頭をオフにしたい時がたまにある。お風呂に入って寛いでいる時間とは違うぼぉー。

さて明日は東の港街、グランバースに向かって出発だ。

南東門の先の街道の様な整えられた道では無いだろうし、到着するまで日数が余計に掛かるかもしれない。

クトレー商会の地図を広げ見る。

地図の中央に位置するルーゼンから右端の【港】がグランバース。

その途中には【村】という文字の他にも何種類か記載されているがさっぱり分からん。

こりゃ本気でナビちゃんに文字を教えてもらわんと、いざって時に困るな……。

そういや、サンちゃんは文字読めるのかな?

あ、グランバースの側に島みたいな点々が描かれてる。行けるなら行ってみたいな。


《ただいま!ケーコちゃん!!!》


「おかえり、サンちゃん。」


地図を見ながら、まだ見ぬ土地に思いを馳せているとサンちゃんが帰ってきた。


《もぅね、凄いの!お洋服も可愛いお帽子もおしゃれな靴も、いっぱいでね。あとね、きれいなアクセサリーなんかもホントにいっぱいでね。それで!それで!!》


「楽しかった?」


《もちろん!ありがとう、ケーコちゃん!!》


どうやら初めてのお買い物を満喫出来たらしい。

両手に沢山の紙袋を提げてて、その中から買った物をひとつずつ私に見せてくれた。

ナビちゃんも一緒に行ったから買った物は無限収納に仕舞えるのに、自分で持ち帰りたかったんだろうな。

……私の初めての買物って何だったっけ?

買った物は忘れたのに、お釣で貰った5円玉がキラキラしてて嬉しかったのは覚えている。


《戸倉様、サンディさんはお昼も召し上がらずに帰って参りました。何か食べ物を買いに行きませんか?》


「あ、やっぱり食べてないんだ。無限収納の時間停止エリアに、サンちゃんの分のグランマロールって食べ物を入れてあるよ。」


《……いつの間に。把握しておりませんでした。直ぐにお出ししますね》


《えへへ……実はお腹ぺこぺこだったの。ありがとうね、ケーコちゃん》


うん、お買い物に夢中になったら食べることも忘れるよね。









トナカイ「ぐごごぅる……すここぉふ……」

軽トラちゃん「トナカイさん、寝てる。」

ナビちゃん《戸倉様に、しこたま飲まされていましたからね》

軽トラちゃん「結局、トナカイさんはお咎め無し?」

ナビちゃん《はい。厳重注意程度でした》

軽トラちゃん「優しいね、ご主人。」

ナビちゃん《そうですね》

トナカイ「ぶごっ!!!」

トナカイ「………………」

軽トラちゃん「何、今の!?」

トナカイ「…………………」

ナビちゃん《反応がありませんね》

軽トラちゃん「トナカイさん?ねぇ!トナカイさんってば!!」



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