↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/69

48 マギ・ヘイズ1

自分で読み返してんー?となるくらいなので、読んでてなんかよく分からなくなったらちょっと保留して読み飛ばしてください。後でなんとなく読み返したらすんなりいくかもしれないです。

48 マギ・ヘイズ1


 スズカと店番をしながらまったりしていると、ツカサ達開拓チームが帰って来た。


「朧先生、ただいま帰りました」


 私はツカサのお母さんではないんだけどな。


「おかえりツカサ、どうだった?」


「敵との遭遇はありませんでしたよ。『ハーテイン』の人達は残って村を再建してます。あ、スズカさんこんにちは」


「ツカサ君だよね?こんにちは。私は朧先生の元で修行することになったから」


 ……。


 一通りの情報交換をする。爆心地付近は建物が放射状に吹っ飛んでクレーターができていたそうな。

 茶うーたん二匹は体がバラバラで黒焦げになっていたがホディーは無事?回収できた。頭部は損壊が酷いが、腎臓の部分は無事な様子。これなら復元できるだろう。


 スズカとツカサ達はそこそこの面識があるらしい。そこまで親密でもなさそうだが、ツカサは会話に積極的な為か悪い空気は感じない。

 『ハーテイン』一行は廃村となった開拓村で暫く復興作業をして、ツカサ達学園組は物資のピストン輸送をすることになったらしい。村人の遺体も元から損壊が酷かった上に、爆発で更に損壊が酷くなっていた為に、現地でまとめて埋葬したそうだ。


「それで朧先生、建材とかってありますか?」


「多少はあるよ。ただ、村を立て直す程は無いから木材、石材なんかは現地調達した方がいいと思うよ。斧とかいいんじゃない?」


 私は茶うーたんを修繕しながら答える。これならコピーの魔法で何とかなるかな。五体満足なノーマル茶うーたんを元にして魔法で一気に復元する。あ、そうそう、角を二本増やすとか言ったよね。

 茶うーたんは角が二本、キング茶うーたんは角が三本になった。二階級特進って感じがするね。特に強くなったりはしないんだけど


「うーうー」「うぅー」


 よし、問題なさそう。


「朧先生、これをお願いします」


「はいはい、あ、そうだ、スズカ、ちょっとお会計してみて~」


 修行や下積みと言ったらまずはバイトでレジ打ちは基本


「その判子でポンってやってみて。そうそうこれでお会計ができるの。これも魔法だね、正確には魔法刻印だよ」


「万引き防止の防犯ブザーみたいですねこれ」


「ドロボウさん防止の為の仕掛けだよ、ちなみに商品は最新の持ち主の魔力パターンを5件まで保存できるんだよ。消耗品は無理だけど」


 防犯ブザー、知らない単語ですね。不思議な神翻訳で地球日本語の際どい意味も上手く意思疎通してるという事にしておこう。




「だからっ、父さんと母さんが待ってるんだよぉおお~!」


 外から少年の叫びが聞こえてきた。店の端の方に寄って、ガラス越しに様子を観察する。門番と少年が相対している。


「この先は危険だから子供を通すわけにはいかないんだよ。分かってくれ」


 仮設ギルドから華代さんが颯爽と出て来て門番と10歳前後に見える少年の方に歩み寄る。


「どうかしたのか?」


「この少年がここを通って開拓村に行きたい、と聞かないんですよ。なんでも開拓村に両親が居て、今朝に大戸に来る予定だったとかで…」


「君、名前は?」


「鉄輝(てっき)。お姉ちゃんギルドの人だろ?俺を連れてってよ」


 その村ってお面が襲来した村だよね。…ちょっとどうしたら良いかわからない。私以外も窓際に寄って様子を見ていた。リュウゲンが外に出て行った。それに合わせて私やツカサも外に出る。他人事じゃなさそうだし、事の成り行きを見守ろう。


[リュウゲン]「華代さん、そのガキはあの村の?」


[華代]「ああ、そのようだ」


「「「……」」」


[鉄輝]「なんだよお前らっ!父さんも母さんも必ず帰ってくるって言ってたんだよ。通せよ!」


[華代]「少年、ご両親は必ず帰ってくると言ったんだろう?ここは開拓村との通り道だ。そんなに急がずにここで待ってやったらどうだ。それに、そんな町中の服装でこの先に行くのは許可できない」


[鉄輝]「なんであんたたちの言うことを聞かなきゃいけないんだよっ!関係ないだろ!」




 …この少年…ダメだ。分かっていた、いたつもりだったけど、ファンタジー異世界でもこういう理不尽な不幸、どうしようもない袋小路に入った子供を見てしまうと苦しい。

 魔法も奇跡もあっても結局はこうだ。この、細部まで描写され尽くす厳しい世界。『現実』という物をこれでもかと言う程、私に叩きつけてくる。


~~~~


――条件を検知。

――情報を収集。

――解決手段を構築。


――手段を検討。

――手段Ⅰ:少年の存在の抹消

――手段Ⅱ:少年の両親を蘇生

――手段Ⅲ:少年の隔離

――手段Ⅳ:少年の出自の操作

――手段Ⅴ:少年の両親の死亡事実の排除

――手段Ⅵ:エレナの認識から排除

――手段Ⅶ:エレナの価値観の壊変

――手段……


――エレナの納得率を算出…整合性を算出…予測結果を算出…

――手段Ⅴ:少年の両親の死亡事実の排除が最適解。

――因果操作量を計算中…山中に出かけていたとして死亡を回避、埋葬した死体は特定ができなかった為に因果の操作は容易。魂は天界にあると判明。


――デウスの人形をシミュレーション開始。

――マギ・デウスの発動を確認。タイムロック。フェイトロック完了。


――[アラート]高次存在に補足されました。高度なカウンターマジックが発動した模様。こちらの情報が全て解析されました。

――[アラート]あと20秒で高次存在と接触予定。

――XXの神の権能を開放。全ての脅威の無力化に成功。


――マギ・ヘイズの発動を確認。因果レベルでの隠蔽を確認。エレナの神秘に集約し、意味消失に成功。

――少年の両親の魂の奪還に成功。蘇生完了。因果の操作完了。

――再度確認。別思考方法にて再度確認。結果の一致を確認。


――マギ・ヘイズを発動。隠蔽に成功。

――タイムロック、フェイトロックの解除を予約。

――条件の解決が予測にて期待されます。

――マギ・デウスの終了を確認。デウスの人形のシミュレーションを終了。確認。

――状況を終了。――


~~~~


「鉄輝か!? おーい!」


 私たちが、特に転生組が場の空気に飲まれている間に、門の向こうから村人夫婦に見える二人組が駆けてやって来た。

 ああ、よかった。少年でもない、まして異世界人の赤の他人の私なのに、凄い救われたような気がした。なんだか出来過ぎなタイミングだが、皆が幸せならばそれに越したことは無いだろう。






 それは決して無かったことにはならない。


 一時の楽しい舞台の、美しい物語の裏には小汚い楽屋と、演者の努力、推敲を重ねた台本がある。舞台裏の彼らはそれを知っている。


 かくして観客は奇跡の様な美しい物語のみを体験できる。



 仮に、それらに偶然性があるのなら、それは無限の試行の果てに在る。



 貴方は無限の奇跡の成れ果てだ。



 悍ましい、永遠の、巨大な広がりの、無数の選択の掛け算の果て、残酷なまでの蓋然性の内の必然なる一筋。

 希望に満ちた未来は、一瞬にして過去の幻想となる。


 貴方の次の食事はなんだろう。変哲もない常食かもしれない。豪華で美味しいものかもしれない。未知なる味に出会うかもしれない。


 貴方の食べ終えた食事はそれしかない。



 貴方の背には夥しい可能性の骸が折り重なって、たった一本の事実の道になっている。


 貴方の知性はとても鋭利であり、未知と偶然と可能性の森を切り開く。その刃物は生きるのに必要である。ただ、その刃物の万能性故にあなたはそれを振り回し、今まで血塗られた道を敷いてきた。


 人にどの道を通ったのか尋ねる必要はない。それは貴方が自分の歩いてきた道を振り返り、確かめる事も含む。



 あなたがそれをやめれば救われるものがある。

 どうか、気づかないで。どうか、追求しないで。




 可能性の屍を暴かないで。




 もしも、あなたの両の手が血に塗れ、もう一歩も進めなくなったのなら、木の実を蒔こう。


 あなたは三日前、一週間前、一年前の食事を事細かく覚えていない。確かに、あらゆるものを食べた可能性は無い。完全なる原生林ではない。でも、いくつか可能性があるだろう。

 珍しい物を食べたかもしれないし。友人や家族と楽しく食事をしたかもしれない。




 あなたの切り開いた血路は、忘却と刻の若木が塞いでゆく。




 だから安心していい。あなたがその刃の鋭さに気づき、これから気を付けて進んで行けばいい。




 あなたは魔法を習得しました。




 マギ・ヘイズ





あとがき長いのでご注意を。


いよいよタイトル回収です。

このあふれ出る中二感、むふふ(*´ω`*)


 昔のゲームやアニメなんかは思い出補正かかりますよね。お年寄りの方は口々に昔はこうこうで、今はイカンと言います。

 皆さんはその時どうでしょうか?

 こっちのゲームが新しくて面白いとか、懐古厨の老害爺が、とか思ったりすると思います。まー言い返せば優勢になりますよね。でも、昔に熱中したゲームやアニメはもう動かせないんですよ。生きてきた時代も。だから、否定せずに道を譲って新しい未来を切り開いて欲しい。ということですよ。


 やたら人にケチつける攻撃的な人いますよね。正論振り回す人とか。人殺しの味を覚えたサイコパスですね。実際に刃物振り回してないだけで同じですよ。むしろ、更に質が悪いまである。

 そして因果応報、周りから皆離れていく……。居ても打算や嫌々残ったやつ。サイコパス仲間。ドM。碌な奴が居ない。

 ……じぶんに言ってるんですよ!ちっ、反省しまーす。



 魔法はなんですかね。シュレディンガーの猫に戻りますが、箱を開けて猫の死体を確認しても、箱を閉じて忘れてしまえば猫は50%の確率で重なり合ってまだ生きている、といいな♪みたいなw

 戦死した夫から届いた最後の手紙とか、削らないスクラッチとかなんでもいいんですけど。敢えて観測しないメリットや、積極的な忘却に注目してみたらどうでしょうか、という問題提起。



 改稿して、後半になにか付けてしまった。うーん完結してもいい気さえしますねw

 ほんとはね?後半の地の文無くても良いんでしょうけど。

 適当に絵の具塗ってこの絵の価値は凄い。凄く見えないのは眼が節穴だからだと言ってる様な香ばしいだけで不味いみたいなね?香具師(やし)みたいなね?改稿してて思ったので付けました。

 言うてね?、一区切りなだけでまだまだ物語展開していくし、クライマックスは都度用意する予定ありますし。へーきへーき。


 うーん、前半と後半のバランスが。ちょっとタイトル要素醸していくだけで書いてたから弱いのよね。もっとクリティカルな悲劇を魔法で覆さないと映えないのよね。ま、まだクソザコ欠陥魔法だから(震え)。明日、本当の魔法をお見せしましょう(別に用意してないよ、白目)



 ちょっと抽象度高くて心配ですが、ここに居る読者さんは大丈夫ですかね。近いと言えばうみねこのベアトの魔法ですね。彼女は非常に上手く魔法を使いますよね。いやはや。まぁ他所の事はいいんです。


 今後ともよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。