マッサージ
「―、――、―――?」
眠い……まだ……
「――……―――?」
もう……なのか……
「氷君、おはよう」
あぁ……最高の笑み。
でも顔真っ赤だな。
如月 穂乃香
羞恥心 90 発情度 90
あ、ああ! あぁああああああ!
馬鹿っ! 俺の馬鹿息子! ついに立ちやがったのか!
何故だ!? 昨日の水奈の胸か!? 確かに良かったけども!
うん? あれ? 穂乃香が来てすぐ確認した時は立ってない?
じゃあなんで? というか確認止めなさいって。
いつも通り鎖骨さわさわして、頬と唇プニプニして、
上着の中覗いてみて、乳首に触れてみたと。
そしてしばらく弄っていたら立ち上がってしまったのか。
穂乃香ぁ……俺、乳首で感じてしまったっていう二重に恥ずかしい奴じゃんそれ……
それで君、俺の股間に手を伸ばしかけて、迷って苦渋の末に触らなかったのね。
偉い! 偉いよ穂乃香! 後で褒めてあげる! そこはホントによく耐えた!
とりあえず不味い! 早く鎮めなければ!
あ、でも穂乃香良い匂い……そして目の前に広がる水奈よりも大きな御山が2つ……
ええい考えるな俺! 嫌な奴を思い浮かべて煩悩を鎮めるんだ!
キタコレ学級委員! 参謀! 魔王! 魔王見た事ないけど!
よし、鎮まった。でも気まずい……どうする……
知らないフリを通そう。
俺は何も知らない気付いてなーい。
「おはよう穂乃香。……どうかしたか?」
「……ううん、何でもない。氷君は今日も眠そうだね」
よし、よーしよくやった俺。流石ポーカーフェイス。
だがこの間の様なミスはするんじゃないぞ。
受け答えには注意するんだ。
「ああ……ちょっと疲れが取れなくてな」
「そっか……」
(そんなに疲れる程……王女め)
ちがーう! もうこの子の地雷どこにあるのか分からない!
「氷君、良ければマッサージしてあげようか?」
(むしろさせて下さい)
マッサージ? それなら良いか。
疚しい気持ちは無い。無いったらない。
「じゃあ頼む」
「うん!」
ベットにうつ伏せになる。
穂乃香の膝枕にじゃない、ここ重要。
あ~良い力具合。気持ちいい。
触る手つきが、なぞる様で少し厭らしい事以外問題ない。
穂乃香は合意の上で俺の体に触れる上、奉仕までできて大喜びだ。
お前、俺の事大好き過ぎじゃない?
あ、こら、さりげなくお尻触るんじゃない。もう穂乃香のエッチ。
『お兄ちゃんー! 穂乃香ー! もう時間になるよー!』
うん。元はと言えば朝食の為に起こしに来たんだよね。
何してんだ俺ら。
起き上がって扉へ向かおうとする。
「氷君……部屋でる前にさ……キスしてもいい……?」
次に穂乃香と二人きりになるのは、
ダンジョンから帰って来た後だもんな。
「ああ、良いぞ」
穂乃香に優しくキスをする。
少しして唇を放し、朝食へと向かった。
いやー幸せが続いてるなー(フラグ)




