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割とどうでもいい世界で  作者: くまじ
40/40

40 二人で目指すもの

街に戻り宿をとってギルドへ行き、素材の買取りを提出した、査定を待ってる間トリントブグルをインベントリに格納したままだったのを思い出し失敗したと思って、格納品のページを見てみるとトリントブグルがそっくりあって?マークを飛び散らかした。


「干城査定終わったみたいよ」

「あっ、ああ、カウンターに行こうか」

「今回の査定総額は68リラになります」

「では、8リラを現金で、後は半分づつ口座へお願いします」

奈津希と二人カードをカウンターに置く


「承知しました、手続きします」

……

「手続き終了しました、カードをお返しします、お受け取りの8リラです」

「ありがとうございます」

「ありがとうございます」

……

「Dランクダンジョンだしあんなもんかな?」

「じゃけど、確かに短期間で稼げはするんじゃね」

「そいでさ、ちょっと街の外に出らん?」

「ええけど?なにかあるん?」

「ダンジョンでインベントリに格納したトリントブグルが残ってる」

「えっ!なんで?」

「分からんからインベントリから出してみる」


街の外に出て、人気のない場所でトリントブグルをインベントリから出してみた。


「形を保ってるなして?」

「もしかしたらなんじゃけど」

「なんか予想つくと?」

「インベントリは時間経過せん、じゃから時間ごと固定しとるから持ち出せたとか?」

「なるほど、とは思うけど、インベントリから出した今なら時間経過しとるから、物質として消えるんが筋じゃなか?」

「それはそうじゃね、じゃけんどマジックバッグでも消えるって話やったから、違いは時間固定しかないんよね」

「そりゃ確かに、時間固定できるマジックバッグでもないと検証はできんね」

「そんなん、あっても国宝級やろうね」


これ以上考えても分かりそうにないので、棚上げして宿に戻る事にした。 


部屋で寛いでいるとドアがノックされた。


「はい」

ドアを開けると身なりの良い30代に見える男がいた。

「失礼します、私リラディレーヌ女子爵の使用人でレルブス・ディッシャーと申します」

「はい、タテキ・ハヤサカです」

「ハヤサカ様、並びにサクラ様のお二人を、私の主が今夜夕食にご招待したいと申しております、今夜のご予定は如何でございましょうか?」

今夜の話ではあるが、城よりも余程しっかりした対応だと思った。


「承知しました、謹んでご招待をお受け致します」

「ありがとうごさいます、主も喜びましょう、こちらに迎えの馬車を向かわせます、お時間は日没頃です」

「承知しました、楽しみにお待ちします」

「ありがとうございました、これで失礼させて頂きます」

「はい、ご連絡ありがとうございました」

使いの使用人は帰っていった。


レルブスは驚愕していた、なんだあの子供は、平民とはいえ異世界からの召喚者という話だったが、異世界ではあんな子供でもあれだけの礼節があるのか、同じ年頃の高位貴族の子供以上だと思った。


干城と奈津希は直ぐにギルドへ行き、リラディレーヌ子爵家の家紋、来歴、女子爵の為人や趣味などを聞いたり調べたりした。


※このユグリダ王国は昔ユグリダリューグという国名でユグリダはユグリダ民族、リューグは国、ユグリダ民族が治める国だったが民族を統一した王が誕生しユグリダ王国に国名を変更した、周辺国も同様。


リラディレーヌ子爵家は182年前にロゼールリューグとの戦功でこの領地に任じられ以降統治を続けている。当主は女性であるが開明的で、魔物討伐を好む、家紋は斜めに交差した剣と桔梗に似たレマーツォという花


会食に備えて服を着替えた、一応ドレスコードようにと服を買っておいて良かった、奈津希は服を魔改造していた、女の子用の服はフリルやリボンが多めで、50過ぎでこんな服着れるか、と自分で仕立て直していたが、あれは仕立て直しか?原型が殆どない、というかこの世界にはない筈のエンパイアラインの服になっていた。


迎えの馬車に乗り砦?に到着し晩餐室に案内された、席で待っているとリラディレーヌ女子爵が入室した、40代程の品の良い婦人だった。

立ち上がって挨拶する。

「今夜はご招待ありがとうございます、タテキ・ハヤサカです」

奈津希はカーテシーっぽく挨拶した

「本日のご招待に感謝いたします、ナツキ・サクラです」

「丁寧な挨拶痛み入る、私がフレデリカ・ヴァン・リラディレーヌだ」

「楽にしてくれ」

食事は魚介メインのコース料理だった、食事中こちらへ来てどう過ごし、どんな仕事をしたかなどを話し、女子爵はダンジョン以外のこの周辺にどんな魔物がいて、自分はどんな魔物を討伐したか、この街の特産品や奈津希のドレスのデザインなどの話をした。


「しかし、ハヤサカ殿もサクラ殿も礼儀や所作、話し方や食事の作法も貴族と遜色ない、いや一部の貴族以上だ。二人の元の世界はみな貴族並みの所作が身に付いているという事か?」

「みなが皆という訳ではごさいませんが、だいたいの者はある程度は身につけています。あと、普段はもっと気楽です、ですが、こういった作法が必要な場もございます」


「それは貴族も同じだな、礼儀作法が身に付いてない者もいるし、普段はもっと気楽だ、公式な場とかでないなら最低限の品位を保てばいい。だが中には無駄に事細かく拘る者や、無意味な選民意識の強い者もいる」

「我が国は君達と友誼が結べなかったのが本当に残念だよ」


「そうですね、最初に宰相でしょうか?は私達の召喚に掛かったコストに見合った働きをしろといった事しか言いませんでしたし、王はお前達を召喚したのは儂だから儂はお前達を好きにする権利があると言いました」

「それは…本当に…なんと愚かなそんなものは誰でも怒る、思慮深い諸君ならその真意も分かるだろう、城での反撃も我々が野蛮人なのも、諸君が我々に関わらないようするのも納得だ。しかし、前王は余りにも愚かすぎる」


「そうですね、最初の印象が悪すぎました、ですが最初に持った印象はなかなか覆せないのです、覆すには相応の根拠を必要としますから」

「そうだな、そのとおりだ」


「ですがお陰で自由を手に入れました、何れは冒険者になり世界中色々な所を巡り、いつか野垂れ死にする自由です」

女子爵は眩しいものを見るように言った。

「それは羨ましいな」


その後も色々と話をして、帰る時となった。

「今夜は楽しかった、もし私で力になれるようなら幾らでも助勢しよう」

「ありがとうございます、美味しい料理と楽しい食事、本当にありがとうございました」

「リラディレーヌ女子爵、楽しい食事でしたありがとうございました」

「それでは失礼させて頂きます」


干城は奈津希を馬車へエスコートし、二人を乗せた馬車は動き出す。

馬車を見送る女子爵は、この国が礼節を重んじ思慮深く、清々しさを感じさせる人柄の二人に見限られている事を残念に思うと共に、前王の愚かさが腹立たしかった。


馬車に揺られながら二人は話す

「なぁ干城、野垂れ死にする自由ってエエねぇ」

「奈津希が今までに教えてくれたとやろ」

「そう?」

「そうばい」

「干城いつの間にか、九州弁がおおなったよね」


そういえばそうだ、気をおかず話せる相手、前世合った事もないのにすっかり相棒だ、こちらに来てまだ半年くらいしかたってない、何歳まで生きるか知らないが、これから二人で野垂れ死にする自由を目指して生きていこう。






初めて書いてみましたが、書くの難しいな、自分文才ないな、初めて読んだ人が分かるように表現するの難しいなと、自分の限界を知りました。


暇潰しにでもなれれば幸いです


プロットはまだありますが多分続きは書きません。


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