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アラフォーおっさんのSF無双記~最強コロニーとロボットをもらったので自分と美少女クローンだけの楽園を築く~  作者: 白銀天城


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全面戦争決着!

 連合と同盟の決戦が始まった。メインは同盟の長距離狙撃砲、ギガフレイム。さてどうやって攻略するつもりか見せてくれ。


『ギガフレイム、チャージ98%!』


『連合を近づけるな! このまま続ければ勝てる戦だ!』


『撃て!!』


 ギガフレイムの超長距離狙撃が、連合の戦艦を次々と抉っていく。極太のビームが宙域を切り裂き、連合の戦艦に直撃した。装甲が内側から膨れ上がり、爆発の連鎖で艦体が真っ二つに裂けた。推進器が吹き飛び、残骸がゆっくりと漂い始める。連合側の戦艦がすでに3隻沈み、残るは7隻。


『すべてのギガフレイムの位置を特定しろ! 今すぐだ!』


『アーチャー部隊、ギガフレイム狙撃可能距離まで接近!』


『撃ち続けろ!』


 連合側は即座に反撃に転じた。アーチャータイプのバトルフレーム部隊が高速で散開し、ビームライフル、キャノン、ミサイル、バズーカなどあらゆる火器を撃ち続けた。ソニックホーク隊の残存2機が先頭を切り、ブーストを全開にして敵を縫うように進む。陽動とアーチャーへ近づく敵への牽制をしているらしい。


『遅いぜ同盟!』


『ここは通さん』


 戦艦同士の主砲撃ち合いも壮絶を極め、同盟の2艦が相次いで被弾し爆散。やはり同盟側も無傷ではないか。さらにギガフレイムの一機が集中砲火を浴び、チャージ中に爆散した。


『ギガフレイム1機撃墜!』


『残り4機でカバーしろ!』


 戦況は消耗戦へと移行していく。両軍の機体数が目に見えて減っていった。コスモクラフトもバトルフレームも、爆散しては残骸を撒き散らす。


「なかなか接戦じゃないか。いいぞいいぞ」


「盛り上がってきましたねー」


「両軍とも、そろそろ限界が近いように見えますわ」


 両軍合わせて当初の半数近くが失われ、宙域は残骸と爆炎で埋め尽くされている。ノイジーが淡々と両軍の戦力を更新していく。


「連合側、戦艦4。バトルフレーム約60。同盟側、戦艦6。コスモクラフト約80。さらに減少中です」


 両軍はまだ止まらない。ギガフレイムの残弾がチャージされ、連合の残存戦艦が主砲を斉射する。化物機体が破壊され、ギガフレイムがさらに1機沈む。光と炎が宙域を埋め尽くす中、戦闘はさらに激化を続けていく。


「やはり見物するなら、実力が拮抗している方が面白いな」


 俺はグラスを傾けながら、静かに呟いた。シオンが隣で紅茶を注ぎ直し、リリーはケーキを頬張りながら画面に釘付けだ。同盟は数で押し、連合の残存戦力を確実に削り続けていた。


『ここまで来たらもう逃げられない! 総力戦だ!』


『同盟など恐れるな! 最後まで撃ち続けるんだ!』


 高機動型バトルフレームの決死の突撃により、さらにギガフレイムが撃墜された。残り2機。そして連合の戦艦から、牛の角が生えた機体が飛び出す。グレートホーンだ。バトルアリーナで見たやつ。頭部に2本のヒートホーン。右腕にガトリング。左腕にトゲ付き鉄球。試合の時のままだ。10機ほど出てきて、同盟のコスモクラフトを落としていく。あれのパイロット軍人だったんだな。


『コスモクラフトを1機でも多く落としてくれ。ここからは殲滅戦だ。どちらが迅速に敵を倒すかにかかっている』


『お任せを』


 赤い牛の軍団は、鉄球だのでっかい斧だので一撃必殺の火力を誇るらしい。敵機に軌道の読めない鉄球が当たれば、そのまま鉄塊へと変わり爆散する。角から出る特殊な熱線で、敵のビームガンの威力が下がっているのも強い。


『ギガフレイム、残り2機! カバーを厚くしろ!』


『連合の残存戦力を削れ! ここで決着をつける!』


 同盟側の号令が飛ぶ中、グレートホーン部隊が猛烈な勢いで前線に躍り出た。牛の角を持つ重装甲機が10機、鉄球とガトリングを振り回しながらコスモクラフトの群れに突っ込む。


『邪魔だ! 砕けろ!』


 トゲ付き鉄球が鎖を伸ばして敵機を捉え、そのまま回転しながら叩き潰す。装甲が歪み、内部から爆炎が噴き出した。角から放たれる熱線が敵のビームを弱め、接近戦での優位を盤石にしていく。


『化物めが……! 後退しろ!』


『逃がすな! 押せ押せ!』


 コスモクラフトが集中砲火を浴びせるが、グレートホーンの重装甲はそれをものともしない。ガトリングが火を噴き、数機を蜂の巣にして爆散させた。一方、連合のアーチャー部隊がギガフレイムに全力で迫る。ソニックホーク隊の2機が影のように動き、狙撃手の視界を撹乱した。


『背後にも気をつけな。じゃなきゃ』


『鷹に狩られるぞ』


 その場から動けないギガフレイムに、ソニックホーク隊の2機がビームクローを突き立てて爆散させる。


『今だ! 全機、ギガフレイムに集中射撃!』


『チャージ中を狙え!』


 ビームの雨が降り注ぎ、1機のギガフレイムがチャージを完了させる前に大破した。超ロングライフルが折れ曲がり、機体が穴だらけになって爆散する。


『ギガフレイム全機撃墜!』


『まだだ! まだ数の上ではこちらが有利! 連合にとどめをさせ!』


 同盟側が必死に防御網を張るが、グレートホーン部隊が側面から切り込む。鉄球が防御機を薙ぎ払い、空いた隙間からアーチャーの狙撃が直撃していく。コスモクラフト部隊が閃光とともに消える。連合の戦艦がさらに2隻、連続して撃沈される。残る戦艦は2隻となった。同盟側も主砲の応酬で3隻が相次いで大破し、派手な花火を上げる。


『同盟戦艦、残り3!』


『連合も2隻! ここが勝負所だ!』


 コスモクラフトとバトルフレームの数が激減し、宙域は残骸の海と化していた。グレートホーン部隊が残存コスモクラフトを追い詰めては粉砕し、ソニックホーク隊が同盟の防御を掻い潜って戦艦に接近する。だがその2部隊以外はほぼ全滅と言っていい状況である。


「いい勝負だ。このまま最後まで見せてみろ」


「これ連合勝つんじゃないですか?」


「同盟はもう主力部隊も隠し玉もなさそうですわね」


 だが同盟はまだ生きていた。戦艦2隻が連合の戦艦めがけて突撃する。自爆特攻にも見えるそれは、意外な形で答えを出す。


『ここだ! ハッチ開けろ!』


 なんと戦艦のハッチから、1機のギガフレイムがチャージ状態で飛び出す。


『うおおおお! 消えろ連合!』


 回避できる距離じゃない。圧倒的な火力により、残りの戦艦2隻まとめて貫かれた。片方は爆散し、もう片方も機能不全に陥っている。


『しまった!? 母艦をやられた!』


『ふはははは! 哀れだな連合! 帰る場所がなくなった機体で、いったいどれだけ宇宙を彷徨っていられるかな!』


『ちくしょおおおお!』


 連合で残っているのは今にも爆発しそうな戦艦1。ソニックホーク隊2機。グレートホーンが5。対して同盟は戦艦4。コスモクラフト30。ギガフレイム1。連合は絶望的な状況で、同盟の戦艦から出るミサイルやバルカン、主砲のビームを避け続けている。だが失意の中で動きが悪い。


『こうなったらせめて同盟の戦艦だけでも落としてやる!』


『無理だ。明らかにこちらが不利だ。撤退するぞ』


『どこにだよ!』


「見事なもんだ。数で有利だったとはいえ、この勝利は同盟の実力だろう」


 連合の残りは、死ぬしかない状況で必死に逃げ回っている。そして戦艦が降伏を選んだ。


『コロニー同盟軍へ告ぐ。本艦は降伏する。これ以上無駄に命を散らすことはない』


『ちっ、ならオレたちはどうすりゃいいんですかい!』


『好きにしろ。アイドルの乗った艦を追うもよし。ここで降伏するもよし。各自の判断に任せる』


「アイドルの乗った艦だと?」


 俺は聞き逃さなかった。ノイジーに調べさせる。結果はすぐに出た。


「戦闘が始まってすぐ、中立コロニーの外周を隠れるように進んでいった戦艦が1隻だけ存在します。ステラリンクが乗っているのでしょう。始めからアイドルだけは安全を確保していたということですね」


「やーりますねえ!」


「これは……どちらの勝ちか、判断が難しいですわ」


 その戦艦が参加していれば、結果は変わっただろうか。主砲で敵戦艦を落とし、ギガフレイムを処理することができれば、違う未来もあったかもしれない。だが決着はついたのだ。


『降伏を受け入れますか?』


『ふん、面白い。受けてやれ。こちらに移る前に爆発して消えるかもしれんがな。わっはっはっは!』


 こうしてこの戦いは同盟軍の勝利に終わる。残っていた連合の機体も、すべて降伏を選び、武装解除した。


「見ごたえのある勝負だったぞ。ノイジー、アイドルの戦艦を追え」


「了解。2時間で追いつきます」


「はー……すごかったですねえ……」


「戦っていないのに、私まで疲れてしまいましたわ」


 シオンもリリーも疲労が見える。ベッドに横になって、決着のついた画面を眺めていた。俺も疲れた。何時間見ていたかわからん。非常に充実した時間だったぞ。


「寝る。アイドル見つけたら起こしてくれ」


 3人で横になって眠りにつく。こういうのは間隔開けて見るのがいいかもな。なんんて考える時間もなく、俺は眠りに落ちていった。

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