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<自撰>新染因循詩集  作者: 新染 因循
2014年
20/37

月下の喪失 (詩集<独白>より)

何の規則(ルール)にも従いたくなかった

ドアを蹴って開けて、

闇に身を踊らせ、風が押すまま

振り切るように走り続けた

先も見ずに、親の声はもう遠い


道標なんて見たくなかった

だから路地裏を選んだ

捨てられたゴミに足をとられて

悪態を吐く、白い息と共に

顔を流れる二筋の流れに

気付かず、霞む世界は嫌いだ


そして行き付いた先は

街の外れに佇む墓地だった

吹き上がる木の葉は

虚しい音と香りを伴っていて

枯れた花が添えられた墓石が

恐ろしいものに思えた


だから我武者羅に走って帰った

やがて見つけた我が家の灯りに

蟲の様に飛び込んだ、左靴は無く

母親の怒号に、何故か今は

どうしようもなく安心した


天に昇った満月が

優しく照らした、誰かの家

まだ反抗する事でしか

認めてもらえないと思った

14の一夜の出来事

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