十話
もう一枚の地図を広げる。オストルネのみが描かれた詳細図らしい。
『私たちがいる八州皇国はオストルネの南側の約1/3になるオストルネの中で一番大きな国よ。』
地図の南側を指す。
『この北側は今戦争が起きてて安定してないわ。』
確かに北側は線がほとんどなく、いくつか描かれているのみだ。
『後は、オストルネの中央より少し北側のサスアット山脈にある、多くのドワーフがいる山脈国家サスアットと、北側で最も大きいダグリナ武国を覚えていれば大丈夫でしょう。』
地図に描かれたサスアット山脈は円状に連なり、そのほとんどがサスアットと言う国が治めているようだ。ダグリナ武国は、大陸の北端から約1/4ぐらいの広さで周囲の小島も領土らしい。
『ドワーフ?』
『そうね。この世界には、人間以外の種族もいるの。』
愛華さんの話をまとめると――――
人間
ガルトニアにいる種族の中で最も多く平均的な力を持つ種族
獣人
獣の特徴を持つ種族で獣型と人型に姿を変えることができる
魚人
魚の特徴を持つ種族で海や湖など水辺に多くいる
龍人
龍の特徴を持つ種族で強靭な肉体と強い免疫力を持っている
エルフ
森など自然の豊かな場所を好む美しい種族精霊魔法が得意
ドワーフ
鍛冶などの職人が多い種族で酒好き 身長が低く男性は髭を蓄え女性はそろって童顔なため年齢が分かり辛い
ホビット
成人しても身長が1m程度の小人族 力が弱い代わりに手先がかなり器用で魔術の適性も高い ドワーフと仲が良い
ほかにもいるけど、とりあえずこれだけ覚えていれば大丈夫らしい。
『この村にも人間以外の種族がいる?』
『ええいるわよ。漁師の1/3ぐらいは魚人だし獣人も結構いるわ。』
以外に多いみたいだ。
『次は、クラスね。まずこれを見て。』
と言ってポケットから一枚のカードを取り出した。掌より少し小さく白いカードに黒い文字が書かれている。
『えーとギルドカード?これって昨日の……』
『そうよく覚えていたわね。昨日冒険者の話をしたとき出た、ギルドに所属している証明書のようなものよ。もっとよく見て。』
そう言われカードに目を移す。まず愛華さんの名前が書いてあり、その下にクラスと書かれていた。
『そこに書かれているのがクラスよ。私だと、クラスは創操剣の乙女と慈愛の徒、後は剣聖の3つを表示しているわ。これは何か特定の条件を満たした証で、簡単になれる物から世界に一つしかないものまでいろいろあるわ。』
どういう物があるのか聞いてみると、大まかに7つの種類があるらしい。
戦闘系
戦闘をする者が持つ基本的なクラス 武器を使ったりスキルを使うとなれる
討伐系
特定の種族を一定数以上討伐した証のクラス 対象の討伐時に補正がかかる
環境系
周辺の環境に影響を受けるクラス 地形により補正がかかる
祝福系
高位の種族に祝福を受けた証のクラス 祝福の種類により様々な補正がかかる
統治系
他者を従えた者のクラス 配下に様々な補正を与える
配下系
高位の存在に仕える証のクラス 仕える対象により様々な補正を受ける
職業系
モノ作りや日常生活で効果を発揮するクラス




