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故郷捨テル  作者: 智葉亜紗芽
小学校編
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18/19

サトケン~ユーフォニウムのユカに続く、毒母の被害者~

以前私は「毒母からユーフォニウムのユカと比較された」と話したが、この毒母は私を支配する上で、一人の男子児童にも牙を剝いたのだ。


今回、彼の事を「サトケン」と呼ぶことにする。サトケンは幼稚園は世矢幼稚園ではなかったが、小学校一年から世矢小学校に通っていた。当時から剣道をやっていて、おまけに当時は絵が上手だった。そんなサトケンは単なるクラスメイトに過ぎなかった。


そう…あの時期までは。


あれは小学校二年生の時だった。その頃、私の筆箱からしょっちゅう消しゴムが消えるという事件が発生していた。ほぼ毎日発生するので、私はよく世矢公民館の近くにあった駄菓子屋まで買いに行ったのである。そんな私の筆箱を見た毒母は怒り、「誰にやられた」と私に罵ったのである。身に覚えのないことだったので、私は分からないと言った。しかし、次に毒母がやった事は私に対する虐待だ。毒母が納得する事を言わない限り、勉強もさせてもらえず、部屋に戻らせてくれない。そして、食事も与えないのである。


あろうことか、毒母は冷蔵庫に貼ってある私のクラスの緊急連絡網を持ってきて、目についた人物の名を読み上げた…それが、サトケンだった。私はサトケンではないと言った。しかし、毒母はサトケンが犯人だと決めつけ、聞く耳を持たなかった。そして、毒母はサトケンの家に怒鳴りこんだのである。


そこから、サトケンは私を蔑むようになったのだ。我が家の毒母様がでっち上げた冤罪が原因で。


後に分かったことだが、私の筆箱から消しゴムがなくなったうちの大半は、私の弟が行ったのだった。残りは当時の担任の先生が私の筆箱にイタズラをしたとのこと。そう…毒母は自身が可愛がっている息子のために、何の関係もないサトケンを巻き込んだのである。


サトケンは私と高校が離れても、路線バスの中で堂々と私をバカにし続けた。いくら毒母がでっち上げた冤罪とはいえ、サトケンが私にした事は、私に対する侮辱罪であり、そもそも公衆の面前で行ったのは言語道断だ。早い話、冤罪で苦しめられたことを免罪符にするなという話だ。それとこれでは話は別なのである。


まぁ、そもそもの諸悪の根源は、可愛がっている息子のために、搾取子だった私を虐待し、クラスメイトまで巻き込んだ毒母なのだが。


私は敢えてサトケンからも、毒母からも謝罪を要求することはしない。仮に謝罪をしたとしても、蔑まされた私の心の傷が癒えることはないし、もう元には戻らないからだ。

それに、ユーフォニウムのユカが中学の時にイトーヨーカドー日立店に私を置き去りにして帰宅した事に関しても、今更謝ってももう遅いのだ。

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