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Good luck in my world  作者: エンリ
第一章 始まり~大帝国アルネスト
21/156

21、油断大敵

戦闘シーン、流血シーン等があります。



沢山の光る花が目の前に広がる。


獣道を進み段々と獣道が広がるにつれて花の数も少しづつ増えていき今開けた場所に出た。


光る沢山の花は柔らかな風に揺られて幻想的な美しい光景を作り出していた。


「美しいですな...」

タルナが思わず呟く。


その景色を突き進み更に奥に進むと月の光が降り注ぐ下にキラキラと月光を反射する清らかな泉が現れた。その泉の側に銀色に輝く八枚の花弁を持つ小さな花が咲いている。


「ありました!あの銀色の花がアルネイラです。」


私が指差す方向に三人のが目を向ける。


今回は誰も先走らない...なぜならその前に大人二人分を軽く呑み込めそうな8メートルはありそうな巨大なマウントスネークが待ち構えていたから。


(やっぱり...前のイベントではレッドグリズリーが頂点だったからキングレッドグリズリーだったけど、発展で新アダメルシアに成ったからマウントスネークに替わってボスもキングマウントスネークになってる。)


([サーチ])



[キングマウントスネーク]


[レベル]40 HP58000/58000


[状態]常回復(小)


[スキル]


尾撃 毒牙 巻き付き 毒噴射


熱探知


[弱点] 炎 氷



(毒攻撃が一番厄介か)


確認すると同時に三人にアイテムボックスから指輪を三つ取り出す。

指輪の名は防毒の指輪。毒噴射や毒牙による攻撃なら高い確率で守ってくれる。


三人に渡してアドバイスする。

「あれはキングマウントスネークだよ。隠れても熱探知でバレるからね、巻き付きと尻尾に気をつけて。この指輪は毒を防いでくれるから必ずつけてね。あと弱点は炎と氷。」


「「「わかった」りました」」


タルナの後ろにクラウネスが付き詠唱を始める。

リゼルと私は散らばってボスの気を逸らす。


「[フリーズ]」


クラウネスの魔法でキングマウントスネークの身体と周辺が凍りつく。すぐ次の詠唱にはいる。

キングマウントスネークに向かって走り出したリゼルが抜刀して尻尾に斬りかかると動きが鈍くなって避けれなかった尻尾が飛んで消える。


私はキングマウントスネークの頭上に氷の槍を作り出すとそのまま串刺しにする。


グサグサグサッ


ギシャァァァと叫びを上げ体躯を捻り凍りついた身体の霜を落としていく。キングマウントスネークは大きく口を開けて毒霧を吐こうとするがそれより早くクラウネスが詠唱を終えた。


「[フレイム]」


放った魔法はキングマウントスネークの大きく開けた口に直撃して思わずそれを飲み込み口を閉じた隙間からは黒く焦げた臭いのする煙が上がっている。


タルナがそのまま正面から縦に斬り込み虫の息になったキングマウントスネークにリゼルが止めを刺した。


ドガァァァアン


砂埃を上げて倒れこむキングマウントスネークはピクリとも動かない。


クラウネスが泉に近付き花を手にいれる。


「ハルネーゼ、これで助けるからね。」


クラウネスがこちらに来ようとした瞬間、

「「兄上!!」クラウネス様!!」


リゼルとタルナの叫び声が森に響く。


「うっ...が..ガハッ...」


クラウネスの口から大量の血が吐き出される。


右肩から胸にかけてをキングマウントスネークが口を開け牙を突き刺している。


「まだ生きて...そうか!」


私は瞬時にサーチで確認する。


[キングマウントスネーク]


[レベル]40 HP 100/58000


[状態]常回復(小) 瀕死



油断した、まだ少しでも体力(HP)が残ってたら回復される。


牙がクラウネスから離されクラウネスが倒れ込む。


その瞬間に私はキングマウントスネークに向かって腰に差してある愛剣を鞘のまま投擲した。


私の愛剣が見事に命中して光の粒になって消えるのを確認した。


「兄上!!」「クラウネス様!」


二人の声に私は急いで駆け寄る。


「..すま..な...ゆだ....ガハッ...」


血だらけの震えた手で花をこちらに差し出す。


「...た...む」


「何が頼むですか!まだ姫様助けるのも罰も帰ってから沢山のやることありますよ!」


クラウネスは閉じかけていた目を僅かに開く。


「私が簡単には死なせませんよ[完全回復]」


クラウネスの身体に手を当て魔法を発動させる。

牙に貫かれた傷口が塞がっていき血の付いた破れた服以外何の傷跡もなくなった。


「ついでに[洗浄]」


破れた服以外の血の汚れや砂等も綺麗になった。


「すごい!?」


リゼルがクラウネスをみて驚く。


「本当に...賢者様より凄いのでは...」


タルナが感心したように呟く台詞に、わたしは焦る。


「賢者の弟子だから出来たんですよ~。私の師匠はすごいですから~。あははは」


笑って誤魔化そう。


「エルノラがいてくれて良かった。兄上を助けてくれてありがとう。」


リゼルが目に少し涙を溜めて呟く。


「すごいな、破れた服以外本当に何事も無かったようだ。」


復活したクラウネスが、傷跡を探す様に身体を見回す。


「さあ、早くお城に帰ってお姫様を眠りから覚ましましょう。」

色々と詮索される前に逃げよう。


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