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Good luck in my world  作者: エンリ
第一章 始まり~大帝国アルネスト
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2 、黒い塊

お食事中のモンスターの背後に気配を消して近づくと腰に差した愛剣を鞘から静かに引き抜く。

細かい細工が施された柄に美しい刀身が姿を現した。

この愛剣は給料3ヶ月分をつぎ込み手に入れた神剣をさらに課金して見た目と性能をいじった逸品だ。


かつての仲間曰く、

(地形が変わるから振り回すな、いいな必ず本気は出すなよ!制限かけてるか確認しろよ!鞘に入れたままでもだめだぞ!!)って。


(すごく念を押されたな~)


力を抜きつつ愛剣をモンスターへと振り抜いた。


シュパッ... サァァァ......


断末魔もなくモンスターが光の粒となって消えていった。後に残ったのは大きな黒い塊と白い牙と心核と呼ばれる魔石だ。

魔石はモンスターを倒した証になるしお金になるから必ず獲らないとね。


牙と魔石をアイテムボックスにしまう。

残る黒い塊だけになると索敵スキルに気になる反応がある。

先ほどのモンスターは敵を示す赤色の光で、倒した事で食べられかけていた黒い塊の色が判別できるようになったみたいで敵以外(敵意がないもの、モンスターではないもの)の反応を示している。


その光の色は生きているものを表す緑色だ。

と言うことはこの黒い塊は生き物?なはずである。


(ステータスを見ればわかるかな?)


スキルのサーチを黒い塊にかけてみる。


[名前] リゼルディス・バラノート


[種族] ヒューマン [性別] 男


[年齢]21 [職業種] 聖騎士


[状態] 呪い 毒 瀕死


レベル 21


HP 250/2500 Mp 10/200


加護 剣神


「人かよ!」


思わず呟きました。

よく観察すると、黒い塊は外套がかなり汚れて体に巻き付いてるようだ。


「[洗浄]」


言葉に出すと黒い塊の回りがうっすらと光って魔法が発動する。長旅ではかなり重宝する魔法だが神官レベルをMAXにして会得できる[聖域](アンデッド系殲滅、闇属性からの攻撃大幅減、弱体化強)と一緒に覚えたからどんだけ凄いんだよ!!と思わず叫んだのは仕方ない。


だが言わせてもらうとすごくよろしいスキルです。現実世界にあればどれだけの家庭が助かるか!使えば範囲は全部ピカピカなのだ!....


おっと脱線した。


黒い塊だったものに意識を戻すと確かに人でした。薄い金色の艶めいた髪を前髪少し長めにサイドと後ろを短く切り込み、同じ色の眉は少し寄っているが長い睫毛もあって目を瞑っていても神秘的な美形に見える。


「[解呪]、[回復小]」


ついでにいきなり襲われない程度に回復させておく。すぐに起きるだろう。

この世界は美形率が高いのか?まだ三人目だが

皆かなりの美形だ。性格は別でね。


まだ寝ているので少しこの世界を振り返る。

白と黒から聞いた情報を思い出してみた。



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