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Good luck in my world  作者: エンリ
第一章 始まり~大帝国アルネスト
19/156

19、食事は静かに食べたい派

「効率を考えて森に行くのは、この4人で行きませんか?」


私の言葉に三人がこちらを見る。


「大人数で行くとモンスターを呼び寄せる事になりますし、森の奥に行くなら少数で実力者でないと無駄に死人が出ますよ。森にはマウントスネークもいますしね。」


「確かに無理に兵を連れていけばまた負傷者を増やして撤退を余儀なくされるよりは我らだけの方がいいかもしれませんな。」


タルナは私の意見に賛成のようだ。


「そうだな、マウントスネークがいるなら兵達をいたずらに負傷させるか....」


リゼルも賛成のようだね。


「ならば、エルノラ殿に従おう。」


クラウネスも同意したようだ。


「この件が済んだら聖騎士団も兵士達ももう一度鍛え直しましょう。古の森を少数で廻りきれる位でなくては何か有事があった時に不甲斐ない。」


タルナは補佐役の聖騎士に仕事を任せてきますと部屋を出て行った。


「そろそろお昼を回りますが食事をしてから直ぐに出発しますか?」


カラ~ン


丁度昼の鐘が鳴ったようだ。


「お昼を食べてからでお願いします。あと前に師匠様から聞いたことがあるのですが、森の奥に暗くなると道を照らす夜光花が咲いていて辿った先に清浄な泉がありそこには珍しい花が咲いているとか。」


クラウネスとリゼルが瞳を輝かせる。


「賢者様の情報なら間違いないでしょう!調べる価値はありますね。」


「闇雲に探すよりは目的地があった方が探しやすいな!」


私からの情報よりは賢者様情報の方が信じやすいとは思うが効果絶大すぎるだろ!?


「ではタルナ聖騎士団長が戻ってきたら町でお昼にしましょう。」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


町の広場には様々な出店が沢山並び、スパイシーな肉の串焼きが芳ばしい香りを漂わせ、フルーツをのせたワゴンの店主が若い女性等を客引きしている。バターの香りに惹かれた人がパン屋の前で列をなしている、その隣にはパンに野菜や肉を挟んだ色んな種類のサンドイッチを売る屋台がありその隣には飲み物を売る屋台が並列している。


「エルノラ、お待たせ。これとこれな。」


手にお肉と野菜が沢山の挟まれたサンドイッチを人数分抱えたリゼルが噴水広場のベンチにクラウネスと待っていた私の元に来る。

その後ろにはタルナが人数分の飲み物と肉の串焼きが入った袋を提げている。


渡された飲み物、サンドイッチ等を受け取り

食事を始める。ざわざわと街の人がこちらを見ている。


(なんの拷問だ、目立つにも程があるよ。)


聖騎士団長、副団長(第四王子)、魔術師副団長(第三王子)、そして私。

視線は女が八割で、男が二割程か。女の方からの視線が突き刺さってますよ。


「う~む、今日は人が多いですな。モグモグ」

「視線が鬱陶しいな。モグモグ」


「エルノラ、飲み物のおかわり入りませんか?」


リゼルが甲斐甲斐しく私のお世話をしてくる。食べる終わるの早すぎないか。


「食べ終わった!さあ直ぐに出発!!」


この場所にこれ以上は耐えられん!

さらに集まりつつある野次馬達をかき分け門外へ向けて歩く。その後をリゼルが続き、急いで食べ終わらせたタルナとクラウネスが慌てて追いかけてきた。


「エルノラ、昨日発行した仮証明書とギルドカードを門番に渡して。」


門の詰所でリゼルが門番にギルドカードを見せている。ギルマスに頼んで作って貰っていたらしい。私は言われた通りに門番に渡す。


「お預かり致します。....ギルドカードの確認ができましたので仮証明書は破棄させて頂きます。」

ギルドカードを私に返し、仮証明書を目の前で燃やした。不正使用防止らしい。


お気をつけて行ってらっしゃいませ!と敬礼で見送られた。


「こんなに早く出戻るなんて思ってもみなかったよ。」


「リゼルディス様、クラウネス様、エルノラ殿、馬を用意させました。これで夕暮れには古の森に着くでしょう。」


タルナが4頭のしっかりした体躯の馬を引っ張ってきた。


「私は馬に乗れないのですが....」


ごめんなさい、転移魔法使う気でした。

一度行けばマークが付くんです。今の所二つだけど使うと面倒事ですかね....(泣)


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