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私の様な駄文のものを待って頂いていた方が
居るとは思いませんがお待たせしました第七部でございます。
前回までは…
修学旅行移動の途中に事故で死んでしまった主人公たちは、
モノの見事に神の気紛れか異世界に召喚されてしまった。
異世界に召喚されてそうそう王様が出て来て、なんか
歓迎の意を込めたパーティーが開かれるとかなんとか。
点呼の最中に主人公は変な少女が視えるしこの先どうなってしまうのか……
「咢くぅん!!聞いてるんれすかぁ!?」
「う、うん き、聞いてるよ」
顔を真っ赤にした舞園さんが
少し怒り口調で
ボーッとしていた僕を咎める。
「アギトさんっ、こっちも聞いてくらさいよぉー」
「あ、あぁ ご、ごめんね?」
舞園さんの方を向いていたら
こっちを向けとリリィエルさんに腕を引かれる。
どうしてこうなった?
目の前にはワイングラスを片手に酔いまくった
ベロンベロンの舞園さんと、この国の第二王女の
リリィエル=アリアド=カンヘルンさんが横に座っている。
その回りには、何体もの死体(酔いつぶれただけ)が転がっている。
まぁ、とりあえず思い出してみよう。
僕は異世界に来て早々(既に不思議も何もないが)
不思議体験にあった、優美な羽の生えた女の子が窓の外にいたのだ。
何度か見直したあと、恭馬を見つけて来て
連れて来たあと、窓をもう一度みると
もうそのときにはいなくなっていた。
そんな不思議体験をしていたら
パーティーの準備が出来たと言う知らせがきたので、
不思議に思いながらもクラスメイトと共に物語の中での舞踏会などで
よく使われる会場の様な所に案内され、王様と王女様の話が少しあった後
王様や女王様達の紹介がされてパーティーが開会された。
僕は開会された直後感動を覚えた。
アニメ肉。
それは万人が食そうとして経済面、面目面、羞恥面、と
用意するのも食すのにも障害が伴うが空腹感、満足感共に
おおいに満たしてくれる最高の料理だ。
なにが言いたいかと言うと夢が叶った。
某アニメのアニメ肉を見たころから一度でいいから
こんな物を食べてみたいと思っていたんだ、あぁ幸せ。
そして、僕の目の前には拳を2つずつ縦横に並べた位の
丁度良い大きさのアニメ肉が綺麗な銀食器の上にデデンッと乗っている。
その、夢とロマンの塊の様なアニメ肉に舌鼓を打って
満足感に酔いしれていた。
そして、暫く料理に意識を向けていると、
いつになく周りが騒がしくなったのが分かった。
ただ、至高の肉に夢中の僕はそんなものはどうでもよくて
耳に入らなかったさ。
それにパーティって事で浮かれてるのかと思ったんだ。
パーティーが始ってから暫くした頃
料理に、満足した僕は椅子に座って食休みをしていた。
この時にはもう、皆酔っていて
僕以外殆どが片手にワイングラスを持っていた。
先生も注意していたようだけど、この国での法律を知って
郷に入っては郷に従えという事で渋々だが許可が下りた。
一番は自分が飲みたかっただけらしいが…
それで良いのか先生よ。
その間僕は、リリィエルさんが近くに来るのが
警戒してたのと何となく悪い予感がしたので
申し訳ないが恭馬と話していたり、
近くに来たらさり気無く避ける様にしていた。
この頃には長女のエリシール=アリアド=カンヘルン、
エリシールさんは明日の訓練もあるとかで自室に。
三女のマルカナ=アリアド=カンヘルン、
マルカナちゃんは年齢故に母親のエリザベータ=アリアド=カンヘルン
エリザベータ女王様に連れられて眠りに行った。
そして、暫くするとデザートと思わしき料理が来た。
先程のアニメ肉もそうだがこの世界に来てから
良いことづくめ過ぎて正直怖い位であった。
そして、きっとその良いことづくめの
一時のケジメが此れだったのだろう(泣)。
甘いものが三度の飯よりも好きと言っても過言じゃない僕は、
デザートを見つけたあとその、運ばれてきた場所に行こうとした。
そんな時だった、いつからだかコックのおじさんが
リリィエルさんに渡したのか
ワイングラスをもったリリィエルさんが
弱冠酔った風にこちらに歩いてきた。
先程までも、クラスの皆に
一人一人挨拶をしていたので
挨拶をしていなかった僕の所に来たのだろう。
流石にずっと逃げ続けるのは失礼だし怪しまれると思って、
二、三言喋って終わりにして早くデザートを物色しに行こうとした。
これが間違いだった、リリィエルさんは僕の目の前に来ると
ニコッと優雅な笑みを浮かべた後、「とても、お強いのですね?
それにしてもなぜ隠蔽のスキルを使われているのですか?」
と、聞いてきた。
心臓がドクンッと大きく跳ねた。
正直、自分の勘に従っていた先程までの自分を褒めてやりたくなった。
そして、今の自分をなくりたくなった。
どうゆう原理か知らないがどうやら能力を見破られたらしい。
あまりの事に、話を逸らさず直球で「なんで分かったんですか!?」
と聞いてしまったのも、後になって考えればバカだっただろう。
ただ、ここで予想外にリリィエルさんは
「勝手に見てしまってすみません」と謝ったあと、正直に教えてくれた。
曰く、リリィエルさんには先天的な〔見通す者〕と言うスキルを持っていて
自分より熟練度の低い隠蔽や、偽装系のスキルを見抜く事が出来る様だ。
そこからは、二、三言話してデザートを見に行く
と、いうことも忘れてスキルの事を質問していた。
リリィエルさんが酔っていたのも影響したのか重要そうな情報を
ペラペラと喋ってくれた。
正直、王族がそれで良いのかとは思わなくもないが
此方としてはもうけものだ。
リリィエルさんは、検証や研究の専門じゃないので
曖昧な所も多かったが現段階での重要情報が手に入った。
曰く、スキルとは、全てがそうという訳では無いが
特殊系のスキルでは無ければ
その動作、剣術なら剣使い、盾術なら盾の使いに補正かかるだけで。
剣術が無いと、剣が振れない訳でも旨くならない訳でも無いらしい。
ただ、剣が旨い奴は大体剣術を習得してるし
盾の使いが旨い奴は盾術を持っている様で自然と習得出来る様だ。
そして、どんな事でも大なり小なり例外はある。
リリィさんが持っている〔見通す者〕が
代表例だ、このスキルは見抜くという事に補正が掛かるのではなく
スキルを使うから色々な事を見抜く事が出来る。
要するに、スキルが無ければ
先程の様に能力を隠蔽していることを見抜く事はできないのだ。
また、スキルはゲームの様に取得するものではなく
現実で物事を習得する事と同義な様だ。
要はある日いきなりスキルを覚えるのではなくそこまでに
積み上げてきた努力がスキルを覚えるという結果を生み出す様だ。
例えていうなら
剣を何年間か練習して条件を満たせばスキルを覚える事が出来ると。
なので、剣を練習していたのに魔法スキルが使える様になったり
盾スキルが使える様になったりは無いとのこと。
ここで気付いたが恐らく女神の所で取得したスキルは
多分神様特典かなんかでそれが該当しないのだろう。
そして、これが一番大事な情報だった。
スキルには隠れた熟練度というものがあり、
その熟練度が高い方が旨くスキルを使いこなす事が出来る様だ。
この熟練度の上昇率ないし上限は一概にこの位とは言い難く、人それぞれ
スキルそれぞれで大きく変わって来るらしい。
そして、この最後の情報は極一部の上位ランカーと国の関係者の重鎮しか知らないらしい。
話し始めてから、どの位たっただろうか?
クラスメイト達は殆んどがワイングラスを片手に
話していたり、疲れて寝ている者もいる。
そんな時だった、後ろから非常にけしからん
柔らかな感触がした。
有り体に言えば女性に抱きつかれている、そんな感じ。
「咢くぅん、リリィ姫様ばっかりと話してるぅー、私ともお喋りしよぉよぉー」
…………………はぃ?
えっと………………はぃ?
後ろに顔を向けると顔が弱冠赤い舞園さんがいた。
親戚の家に行った時の叔父さんが酒を
飲むとよく絡んできたことを思い出す。
この顔は完全に酔いが回っている!!
舞園さんは僕が振り替えると満足そうな笑顔で
「エヘヘェー」と笑ったあと頬にキスをした。
……………えっと
…………おぅ じーざす
そして、冒頭に戻る事に成る。
周りを見た限りもう起きている奴も居なくて
絡める奴が僕だけだったから
こんな惨状と言えばいいのか
天国と言えばいいのか?の現状になった訳だが
正直な所、その後は半ば無理やりアルコール類を
飲まされた様で確りと気が付くまで何をしたのか
何が起こったのか思いだせません。
酔っ払い中の僕、頼むから遣らかして無いでくれよ……………
読んで下さってありがとうございます。
次話も急いで投稿いたしますので、ごゆるりとお待ちに成って下さい。
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