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七人目は偽勇者?  作者: 木南
第二章
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第十三話

気づいたら2万pvいってました。ここ5日で1万も伸びるとは……。

これも読者のみなさんのおかげです。これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。



朝食を食べ終えた後、リアーーー心の中で王女と呼んでいることが何故かバレて、たとえ心の中でもこう呼ぶように脅さ……言われたーーーが迷宮には昼頃潜ると言っていたので、それまでは各自準備などにあてる時間となった。

丸一日寝ていた俺は全く準備などしていないが、他の勇者たちは当然ではあるがほとんど準備を終えていたため、実質的に自由時間ではあるが。


(流石に時間がなさすぎる……。急がないと)


ひとまず部屋に戻り荷物を整理することにした。


(よくよく考えるとこれも四季のせいじゃね?)


四季のせいで時間がなくなったようなものなのだから迷宮に行く準備くらい手伝わせてもいいんじゃないか?と思い、四季を連れて行くことにする。


(それに、ついでに仲直り?もしなきゃいけないしな)


じゃないと樹に何を言われるか分からない。

そんな情けないことを考えつつ、四季を捕まえる。


「四季、手伝え。元はと言えばお前のせいだ」


「え?急にどうしたの?って、引っ張らないでよ!ちょっ、待ってってばぁ!」


四季の抗議を黙殺し、腕を引っ張って急いで部屋に向かう。




俺の部屋に着いたので、四季の腕を離す。


「よし着いたぞ四季。……四季?」


四季は何故か真っ赤になって俺に掴まれた腕を撫でていた。……こいつは黙っていると本当に可愛いな。にしてもなんで腕撫でてるんだ?

あれか?小学生にありがちな「○○菌ターッチ!」「残念でした〜バリアー張ってるので聞きません〜」みたいなやつか?そんな反応されると俺でも傷つくんだぞ?

……まあ冗談だが。四季が俺の事嫌ってないことぐらい分かってるし。


そんな事を考えているとようやく正気に戻ったようだ。


「……はっ!ご、ごめんゆーくん、少しボーッとしちゃってたみたい!」


「お、おう」


まあ面倒だから、この際何も言わないでおくか。


「とりあえず、何準備すればいいのかとかも分からないから、手伝いがてら教えてくれよ」


「うん、分かったよ。それじゃあ早くゆーくんの部屋に入ろ。……無理やり連れて来られたから、もしかしたらって期待したのに」


「ん?最後なんて言ったんだ?」


「何でもないよ」


何故だか分からないが少し機嫌が悪くなっていた。

うーむ、四季はいつもよく分からんところで機嫌悪くなるな。まあでもとりあえずは準備が先だ。先延ばしにすることにしよう。


そして部屋に入ってすぐに、四季が思い出したかのように聞いてきた。


「そういえば、ゆーくんってアイテムボックス持ってないよね?」


「え、あるの?」


「あるよ。昨日みんな魔導書読ませてもらって覚えたんだー」


なんですと。

色々と書物を漁ったが、そんな便利な魔法一回も見なかったぞ。


「俺も覚えられるのか?」


「うーん、たぶん?魔導書って何回でも使えるみたいだし?」


魔導書は、読んでる人のMPを一定量吸うことで、その読んだ人に魔法を覚えさせる物で、半ば生きていると言える。まあ喋ったり動き出したりはしないらしいが。

また使用制限などはなく、普通に図書館などで貸し出ししている。


「そうなのか。俺も魔導書読んでもいいけど……この後迷宮潜るのにMP使ってもいいのか?」


「あ……」


やっぱりそこんとこ考えてなかったか。

たぶんダメって言わるだろうなー。まあこんなときのための【万能】スキルなのだが。

あのスキルは、ステータスに関わるようなスキルーーー例えば幸運。LUCに関わっているーーーだと具体的にスキルの内容を想像することで、そのスキルが存在すればという条件はあるが、簡単に取得できる。その他のスキルや魔法も、具体的な効果を知っていることの他に一度目視するという条件ですぐに取得できる。

まあ何故か光魔法だけは未だに取得出来ないんだけどな。俺の称号の七女神の寵愛とは何だったのか。




七女神の寵愛


七人の女神に愛された証。

・LUC上昇。

・七属性の魔法取得。

・その他の魔法の全適性。




テキストだけみるとありがたい称号なんだけどな。光魔法覚えないとかいう詐欺としか思えない称号だからな。

まだ一度もあってないが、光の女神は絶対に駄女神って呼んでやる。


そんなことを考えながら、とりあえず四季に一度アイテムボックスを使ってもらうことにした。


「すまん四季、一回アイテムボックス使ってみてくれるか?たぶん魔法じゃなくてスキルだろ?」


「分かった。うん、そうだよ。だからみんな覚えられたんだけどね」


そうそう、スキルは魔法とは違って適性がないため、確実に誰でも覚えられるそうだ。

まあ何事にも例外はあるが。それについては今はいいだろう。


「それじゃあ使うね。本当は念じるだけでいいらしいけど……【アイテムボックス】!」


ピコンッ


アイテムボックスlv1を取得しました。


おし、覚えたな。にしてもこの音声って誰の声なんだ?女神か?それとも自動音声?

まあそんなことはどうでもいいか。

……lv1ってことは、アイテムボックスの容量が増えるとかなのかね?

試しにアイテムボックスを出し、鑑定スキルを使ってみることにする。


【アイテムボックス】

鑑定。




アイテムボックス


・時間の停止した空間を作り出す。

・レベルに応じて容量変動。




まあ大体予想通りかな。レベルがどうやって上がるのか分からないことは問題だけど、現時点でも十分すぎるほど容量あるし、気にしないでもいいか。

そんなことを考えていると、四季がジト目を向けてきていた。


「……なんで魔導書読んでないのにもう使えるようになってるの?」


「そういうスキルがあるだ、仕方ないだろ」


そう言ってバッサリ切ってやった。


「分かってるけど……うー、ズルい!私なんて読み終わるのに三時間もかかったのに!」


かかりすぎだろ。

そう思わないでもなかったが、とりあえず口には出さないでおく。可哀想だし。

そんなことを考えながら、中に物を入れてみる。どうやら物を入れることでMPを消費はしないらしい。アイテムボックスを出している間、ずっとMPを使うだけのようだ。


「……ん?これどうやって取り出すんだ?」


入れることは出来たが、いくら中に手を入れても物を掴めない。何か失敗したのか不安になる。


「あ、中に手を入れて、取り出したいものを思い浮かべれば取り出せるようになるよー」


おお。


「便利だな」


やり方が分かればあとは簡単だな。特に不安になるようなことなんてなかったわ。

さて。仲直りはしてないけど、四季も前までと同じ接し方に戻った。アイテムボックスも手に入ったし、早く準備しますかね。

終わらない説明。そして気づいたら仲直りしている二人。まあそもそも仲違いしてな(ry

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