表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
七人目は偽勇者?  作者: 木南
第二章
18/74

第十一話

ブクマ50件いってましたね、読者の皆様ありがとうございます。

夜勤明けのテンションで書いたので短い上にグダグダになってるかもしれませんので、おかしなところがあればご指摘していただけるとありがたいです。



ふと気がつくと、ベッドに横になっていた。

あのビンタを食らってからの記憶がないため、どうやら余りの威力に気を失ってしまったらしい。

窓からはうっすらと光が差し込んでおり、すでに夜は明けていることが分かる。


(にしても、ビンタ一発で気絶とは……)


自分が情けなくなると共に、四季の将来が末恐ろしく感じる。

このまま行けば、魔物はおろか魔族までビンタ一発で伸してしまうのではないだろうか。

今はまだ気絶する程度で済んでいるが、もしこれ以上STRが上がったら、と考えると……背筋が寒くなった。


昔アニメで見たような、ビンタの衝撃で頭部が爆ぜる光景が脳裏に浮かぶ。

まるでトマトを潰すかのようにビンタで敵をなぎ倒す、満面の笑みを浮かべた四季……。やめよう、考えれば考えるほど怖くなってきた。

いくら四季でも戦いの時は武器を使うだろう。……まあハンマーとかだったらより凄惨な光景が生まれるような気がするが。


と、部屋を見回してみると、当然ではあるが四季と茜はいなくなっていた。

なぜか部屋が荒らされているのが気になるが……。とりあえずは置いといて、今後について考えることにする。


(まずは四季と茜だよなあ……。茜はまだ分かるが、四季はなんでビンタしてきたのかすら分からんからなあ……。この後なんて言われるのか全く読めん)


というより、あの話をして怒られること自体が予想外だったのだ。ビンタされることを予想しろなど、土台無理な話である。



(まあ、考えてても仕方ない。とりあえず朝飯食いに行きますかねー)


などと呑気なことを考えながら、着替えを済ませて食堂に向かう。

この時の勇真は寝起きだったこともあり、完全に気が抜けていた。着替えた覚えもないのに寝間着になっていたことにも違和感を覚えないくらいだから、ビンタの後遺症もあるのだろう、仕方ないと言える。


しかしこの時、なぜ部屋が荒らされていたのか、気づかない間に着替えさせられていたのかを考えなかったことを、あとあとになって後悔させられることとなる。




食堂に向かって歩いて行くうちに少しずつ普段通りの頭の回転を取り戻していた勇真は、食堂の入り口に着いてドアノブを回そうとした時、言いようのない不安に襲われる。


(なぜだろう、すごい嫌な予感がする……。いやでも食堂ならみんないるんだろうし……みんないるなら、少なくともお仕置きはないよな?……うーん、考えても分からん!ええい、ままよ!)


そうして一人葛藤した後、思い切って扉を開ける。


するとそこには、


……まるでゾンビのように暗く俯いている四季と茜、そしてそのテンションに引きずられるかのように俯いている勇者たちと、なぜそこまで暗いのか分からないで一人で必死に盛り上げようとしている、王女様の姿があった。

思わず唖然としていると、俯いていた勇者たちもこちらに気づいたようで、目線だけを俺に向けてきた。

するとその瞬間、驚愕、喜び、怒り、と表情が目まぐるしく変わり、最後は勇者たち全員が無表情になってしまった。


(なにこれ怖い)



起きてモチベがあれば今日中にもう一話上げる……かも。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ