EPISODE.92話〘暗黒のバザドル街突入〙
バザドルの街の序章編をお送り致します。
最後まで読んで頂けたら幸いです。
パラエムの街を出発した俺達は、【炎國乃黎闘翠】メンバー達と共に、バザドルの街へ向かっていた。
道中の魔物は、レガクロスさん達が次々と瞬殺していく。
俺達も加勢しようと思ったが、レガクロスさんがこう言った。
「トレン、リョウは何もしなくていい。馬車でゆっくり寛いでいてくれ。」
なんでやねん。
俺達、共闘するんじゃないのか?
なんでVIP待遇になってるんだよ。
俺達は貴族じゃないんだが~~~~~~!!
俺は心の中でツッコミの雄叫びを上げていた。
数時間後――。
もうすぐバザドルの街に到着する所まで来たが、遠くからでも街の異変が分かった。
街全体が暗黒に包まれていたのだ。
バザドルの街まで約1km地点で、俺達は停止した。
「……【捜査】……【鑑定】……」
俺は停止した直後、即座にスキルを発動させた。
「結構ヤバい敵の数だな……。しかも、中には数体、かなり危険な敵がいるぞ。」
「マジっすか? 遠くから見ても街が暗すぎるっすから、相当な数っすね。」
「トレン、リョウ。それは本当なのか?」
「ハイ。正確な数までは分かりませんが、かなりの数です。」
「マジかよ……。遠くから見てもヤバい感じはしてたが。」
「どうするの? レガクロス。」
「こっちも予想外の敵の数だからな……。少し考えさせてくれ。」
【炎國乃黎闘翠】メンバー達は話し合いを始めた。
その間、俺はリョウにある作戦を話していた。
「俺達で正面から突入して、俺とリョウで二手に分かれて殲滅するぞ。」
「自分も同じ意見っす。」
「決まりだな。レガクロスさんに相談しよう。」
俺達はレガクロスさんに作戦を説明した。
すると、レガクロスさんは頷きながら言った。
「わかった。その作戦で行こう。但し、二手に分かれる時は、俺達もトレンとリョウに分かれて行動する。それが条件だ。」
「俺達は構いません。リョウは?」
「自分もOKっす。」
「なら、リョウ側にはシーラレイ・ガッサ・オーガロ。トレン側にはセーラアスと俺が付く。それで任務遂行だ!」
「「「「了解!」」」」
俺は杖の結晶に手を添え、ナーチへ呼び掛けた。
「ナーチ、聞こえるか? 頼みたい事があるんだけど。」
すると、ナーチから返事が返って来た。
しかも、俺にしか聞こえないようにしてくれている。
「トレン! どうしたの? お願いって何?」
「実は、シーラレイさんの結晶アクセサリーを、また【ワープ】と【通信】が使えるようにしてくれないか?」
「いいよ。トレンを助けるのは当然なんだから。じゃあ、使用可能にしておくね。」
「ありがとな、ナーチ。この間は里に行けなくてゴメンな。いつか必ず行くから。」
「大丈夫だよ。みんな分かってるから安心してね。」
ナーチは、本当に俺達を助ける為に協力してくれていた。
そして最後に、ナーチは真剣な声でこう言った。
「トレン、最後にこれだけ言っておくね。あの街の北側には気を付けて。邪悪な敵が1体いるから、絶対に警戒してね。」
「わかった。ナーチ、本当にありがとな。」
「頑張って勝ってね。じゃあね。」
そう言って、ナーチの声は消えた。
「シーラレイさん、少し話があります。」
「どうしたの? トレン。」
「結晶アクセサリーは持っていますか?」
「ええ、あるわよ。……まさか?」
「そのまさかです。ナーチが【ワープ】と【通信】を再び使用可能にしてくれました。合流や連絡手段として使って下さい。」
「わかったわ。ありがと、トレン。ナーチもありがとう。」
シーラレイさんは結晶アクセサリーに手を添え、静かに礼を言った。
そして俺は、最後に重要な事を伝えた。
「シーラレイさん。最後に重要な話です。バザドル街の北側には行かないで下さい。1体、かなり危険な敵の気配があります。もし遭遇した場合は、即座に撤退して下さい。」
俺はアイテムを取り出し、シーラレイさんへ渡した。
「【ダミーの身代わり玉】です。このアイテムは、その場にいる味方全員をダミー化し、一度だけ死亡を回避出来ます。」
「わかったわ……。余程ヤバい敵なのね。」
「はい。嫌な予感がします。」
「準備完了だな。トレン、リョウ、頼んだぞ。」
俺達はバザドルの街へ突入した。
まずは俺とリョウが先行し、正面の敵を発見すると同時に戦闘を開始した。
「いくぜ! 【虹色結晶刃】!」
「【闘魂】!! 【神速】!! 喰らいやがれ!【衝撃波】!!」
「エアネス! 防御魔法だ!」
俺とエアネスは同時に防御魔法を発動した。
「【プロテクガードシールド】!」
「【エアーウィンドガードウォール】!」
「ペルナギ!」
「サクメ!」
「「【ウォールウェーブ】!!」」
ペルナギとサクメもカウンター防御魔法を展開する。
そして――。
俺達は、ついにバザドル街の正門へ到着した。
「開ける前に確認だ。合流地点は中央広場。ヤバい敵が現れた場合は無理をせず後退する事。みんな、分かってるな?」
「「「「了解!」」」」
「……じゃあ、開けるぞ。行くぜ、みんな!! 討伐開始だ!!」
「「「「了解!!」」」」
バザドル街の正門が開かれ――。
いよいよ、本格的な戦闘が始まるのであった。
夜にもう1話を投稿致します。
次回はバザドルの街戦闘編
リョウ編をお送り致します。
これまで読んて頂いてる皆様、評価して頂いてる皆様
本当にありがとうございます。(`・ω・´)ゞ
正直ランキング入りも予想外の位置にいるので
正直驚いています。
これも、ひとえに読んで頂いてる皆様のお陰です。本当にありがとうございます。
ブックマーク登録して頂けたら幸いです。




