EPISODE.292話〘四人で西エリアへ――再び訪れる火の精霊の里〙
今回も『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をお読みいただき、ありがとうございます。
今回はトレンとリョウにバウトとサンオンも加わり、四人で行動していきます。
いつもとは少し違うメンバーで進む今回の物語も、ぜひ最後まで楽しんでいただければと思います。
それでは、EPISODE.292話をお楽しみください。
俺たちはバウトとサンオンの協力を得て、『氷臨樹の苗』に必要な各属肥料を採取するため、各精霊の里へ向かう事になった。
するとバウトが、俺とリョウへ尋ねてきた。
「それで、最初に向かう場所は決まっているのでしょうか? トレン、リョウ。」
「実はまだ決まっていないんだ。」
「そうっす。従魔たちのレベル上げをしていたっすから、どこから向かうかまでは決めてなかったっす。」
「そうなんだよ。だから二人にも希望を聞こうと思って。」
俺はバウトとサンオンに、最初に行ってみたい精霊の里があるか聞いてみた。
すると二人は少し考えた後、俺たちへ答えた。
「私は火の精霊の里に行ってみたいですね。」
バウトがそう答えると、サンオンも続けて答えた。
「私も同じですね。リョウから火属性専用武器を譲って頂いているので、気になっていました。」
どうやら二人とも、火の精霊の里へ行ってみたいようだ。
「それじゃ決まりっすね。トレン。」
「ああ、火の精霊の里に決まりだな。今からでも大丈夫か? バウト、サンオン。」
「問題ありませんよ。ルーレイも連れて行くので大丈夫ですよ。」
「私も大丈夫ですよ。ミューローズと一緒に旅をして、いろんなところを回りたいと思っていましたので。」
「それなら決まりだな。」
こうして俺たちは、最初に火の精霊の里へ向かう事になった。
そしてバグヴァラの街の正門前を待ち合わせ場所に決めると、俺たちは一度バウトとサンオンと別れた。
俺とリョウはホームへ戻ると、火の精霊の里へ向かうため、連れて行く従魔たちの編成をする事にした。
まず俺はファヴァン、リョウはヴァルーラを呼んだ。
「ファヴァン、ヴァルーラ。これから火の精霊の里へ向かう事になったんだ。二人に里までの案内をお願いしたい。」
俺がそう伝えると、ファヴァンとヴァルーラは頷いた。
これで俺はエアネスとファヴァン。
リョウはナイトディランとヴァルーラを連れて行く事が決まった。
「あとは残り三体を誰にするかだな。」
「そうっすね。」
俺とリョウが残りの従魔を誰にするか考えていると、レイディアとニーナシュン、ペルナギとサクメ、ヴィーシュとヴェイルガー、ガルロードとギーガルスが何かを訴えるように俺たちを見ていた。
するとエアネスが従魔たちの話を聞き、俺たちへ伝えてくれた。
「自分たちが残るから、何かあったら呼んでも大丈夫と言ってるそうです。」
「そうなのか?」
従魔たちは一斉に頷いた。
「ありがとう。ヴィーシュ、ペルナギ、レイディア、ガルロード。」
「ありがとっす。ヴェイルガー、サクメ、ニーナシュン、ギーガルス。」
俺とリョウは、残る事を選んでくれた従魔たちの頭を撫でていった。
従魔たちは嬉しそうに喜んでいた。
こうして俺とリョウの従魔編成が決まった。
俺はエアネス、ファヴァン、セフィラ、ギーザー、レイネス。
リョウはナイトディラン、ヴァルーラ、シドレア、レガロア、レヴァリィ。
それぞれ五体ずつ連れて行く事になった。
「それじゃ、そろそろ待ち合わせ場所に向かうか。」
「そうっすね。」
俺とリョウは従魔たちを連れ、バウトとサンオンとの待ち合わせ場所であるバグヴァラの街の正門前へ向かった。
ただし街の中を移動している間は、ファヴァン、ヴァルーラ、ギーザー、レガロア、レイネス、レヴァリィには姿を消してもらっていた。
そして正門前へ到着すると、すでにバウトとサンオンが待っていた。
「お待たせ。それじゃ行こうか。」
「「「了解」」」
こうして俺たち四人は、火の精霊の里へ向けて出発した。
バグヴァラの街から離れ、街から俺たちの姿が見えなくなったところで、姿を消していたファヴァン、ヴァルーラ、ギーザー、レガロア、レイネス、レヴァリィも姿を現した。
そして俺は杖を手に取った。
「それじゃ一気に西エリアのスヴァログの街の手前まで【ワープ】」
俺が杖を使って【ワープ】を発動すると、俺たちの姿はその場から消えた。
次の瞬間――。
俺たちは西エリアにあるスヴァログの街の手前へ到着した。
するとサンオンとバウトは、以前、闇の大精霊アゼルオメガ様から聞いていた事を思い出したようだった。
「トレンのその杖に【ワープ】が使えるとは聞いていましたが、実際に間近で見たら驚きますね。バウト。」
サンオンがそう言うと、バウトも頷きながら答えた。
「確かに聞いていなかったら驚いてしまいますよ。トレン、リョウがどれだけ凄いのか理解出来ますね。サンオン。」
いやいや、そんな事無い無い。
サンオンとバウトは謙虚過ぎるよ。
君たちの方が優秀すぎるから。
俺は心の中でそう思っていた。
そして俺たちは、スヴァログの街の手前からデヴァランザ山岳へ向かう事にした。
「ここからデヴァランザ山岳までは二日くらいかかるから、途中にあるクラムヴァの街で一泊する予定だ。」
俺はバウトとサンオンへ、これからの予定を説明した。
「「分かりました」」
そして俺たちはデヴァランザ山岳へ向けて進んでいった。
道中では何度か魔物と遭遇したが――。
察してくれ。
従魔たちが一撃で次々と殲滅させていった。
強すぎるよ。
相変わらず従魔たちは……。
俺はそんな事を思いながら進んでいった。
そして夕方頃――。
俺たちは中継地点であるクラムヴァの街へ到着した。
「今日、この街で一泊して、明日デヴァランザ山岳へ向かう。」
「かなり遠いのですね。」
「闇の精霊の里へ向かう時も険しい道でしたしね。改めて精霊の里へ向かう道は険しいんだと思い知りますね。」
こうして俺たちはクラムヴァの街で一泊し、明日に備えるのであった。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今回は、トレンとリョウにバウトとサンオンも加わり、四人で行動する事になりました。
火の精霊の里へ向かうための従魔編成も決まり、それぞれの従魔たちと共に西エリアへ向けて進んでいきます。
道中では相変わらず従魔たちの強さを改めて感じる場面もあり、四人は中継地点であるクラムヴァの街まで辿り着きました。
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これからも『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をよろしくお願いいたします。




