EPISODE.290話〘ゼノムア森林へ――従魔たちのレベル上げと連携〙
いつも読んでいただきありがとうございます。
今回は、トレンとリョウが従魔たちのレベル上げのため、【ゼノムア森林】へ向かうお話となります。
それぞれ従魔たちを編成し、森の中で連携を確認しながら戦闘を進めていきます。
今回もトレンとリョウ、そして従魔たちのやり取りを楽しんでいただけたら嬉しいです。
それでは、EPISODE.290話をお楽しみください。
予想外の性能を持つ水属性専用武器が完成した俺たちは、念のため運営側へ問い合わせをする事にした。
そしてしばらくして、運営側から回答が届いた。
【正規ルートで製作された武器のため、問題ありません。】
俺とリョウは、その回答を見ながら固まっていた。
するとリョウが――。
「なんでやねん!! おかしいっすよ!!」
「正規ルートで製作したから問題ありませんとか、ありえないっすよ!! 運営ぃぃぃぃぃ!!」
リョウは思いっきりツッコミを叫んでいた。
俺も心の中では同じ気持ちだった。
だが、運営側が問題無いと言っている以上、この武器を使っても問題は無いのだろう。
「リョウ。せっかく完成したんだし、早速この武器を試しに行くぞ。ついでに従魔たちのレベル上げもしよう。」
「そうっすね。これだけの性能なら、一度実際に使ってみたいっす。」
俺たちは今回連れて行く従魔を決める事にした。
俺はエアネス、ファヴァン、ガルロード、ギーザー、レイネス。
リョウはナイトディラン、ヴァルーラ、ギーガルス、レガロア、レヴァリィ。
それぞれ五体の従魔を連れて行く事にした。
今回の目的は、完成した水属性専用武器を試す事と、ギーザー、レイネス、レガロア、レヴァリィのレベル上げだ。
俺たちは従魔たちの編成を決めると、バグヴァラの街を出た。
向かった先は、南西にある【デルダイ高原峠】の手前に広がる【ゼノムア森林】だった。
【ゼノムア森林】へ到着すると、俺は従魔たちへ声を掛けた。
「今回はギーザーとレイネスのレベル上げをする。エアネスたちは、ギーザーとレイネスの支援を頼む。」
エアネスたちは俺の言葉を聞くと頷いた。
一方、リョウもナイトディランたちへ指示を出していた。
「こっちはレガロアとレヴァリィのレベル上げをするっす。ナイトディランたちは二人の支援を頼むっすよ。」
ナイトディランたちもリョウの言葉を聞き、それぞれ頷いていた。
俺たちはそのまま【ゼノムア森林】を進んでいった。
しばらく森林を進んでいると、前方に魔物の姿が見えてきた。
グリーンゴーレムが二体。
そしてウッドボアが二体いた。
「いた。グリーンゴーレムとウッドボアだ。グリーンゴーレムはギーザーとレイネスにいい相手だ。ウッドボアはファヴァンとガルロードが相手だな。」
「そうっすね。お互いそれぞれ二体いるから、こっちはレガロアとレヴァリィがグリーンゴーレム。ヴァルーラとギーガルスはウッドボアっすよ。」
「それじゃ、お互い連携して攻撃開始だ。」
「派手にいくっす。」
俺たちはそれぞれの従魔へ指示を出した。
まずは俺たちの方から攻撃を開始する。
「ギーザー、【ドラゴン轟爪】!! レイネス、【闇魔剣】!!」
ギーザーは鋭い爪を大きく振り下ろし、グリーンゴーレムの体を斬り刻んだ。
一方、レイネスは闇の力をまとった剣を構えると、そのままグリーンゴーレムの足へ斬り掛かった。
ザシュッ!!
闇の剣がグリーンゴーレムの足を斬り裂き、その動きを鈍らせる。
するとグリーンゴーレムも反撃を始めた。
両腕を大きく振り上げると、そのまま地面へ勢いよく振り下ろした。
【森林の怒り】!!
ドォォォォン!!
地面が大きく揺れ、地割れのような衝撃が俺たちへ向かって広がって来た。
するとレイネスが、俺に何かを訴えていた。
エアネスがレイネスの話を聞き、俺へ伝えた。
「レイネスが【闇盾】を指示してほしいと言っています。」
「分かった。レイネス、【闇盾】!!」
レイネスの前に闇の盾が現れた。
ドォォォン!!
【森林の怒り】の衝撃が【闇盾】へぶつかった。
だが【闇盾】はその衝撃を受け止め、攻撃の威力を完全に止めた。
「レイネス、【影剣】!!」
レイネスは素早く移動すると、グリーンゴーレムの影へ【影剣】を突き刺した。
するとグリーンゴーレムの動きが止まり、その場から動けない状態になった。
「トドメだ。ギーザー、【ドラゴン雷鎚】!!」
「ガァォォォォン!!」
ギーザーの全身に雷が纏われると、その雷が両腕へと集まっていった。
そしてギーザーは一気に加速し、動けなくなったグリーンゴーレムへ向かって行った。
そのまま雷を纏った両腕を勢いよく振り下ろす。
ドゴォォォォン!!
ギーザーの【ドラゴン雷鎚】がグリーンゴーレムの頭へ直撃し、そのまま頭部を粉砕した。
一方、リョウの方でもレガロアとレヴァリィが、グリーンゴーレムの攻撃を防ぎながら波状攻撃を仕掛けていた。
「レヴァリィ、【闇分身】【闇盾】!!」
レヴァリィの周囲に、闇属性の力を纏った三体の分身が現れた。
そしてレヴァリィと三体の闇分身は【闇盾】を展開し、グリーンゴーレムの攻撃を防いでいく。
「レガロア、【サンダーウェーブ】!!」
レガロアの全身に雷が纏われる。
そしてレガロアが両腕を地面へ叩きつけた。
ドォォォォン!!
地面を這うように雷が走り、そのままグリーンゴーレムへ直撃した。
グリーンゴーレムは雷の衝撃で大きくバランスを崩した。
だが、倒れそうになりながらも両腕を振り上げ、地面へ勢いよく叩きつけた。
【森林の怒り】!!
地割れのような衝撃が、レガロアへ向かって広がっていく。
「レガロア、【ドラゴン大盾】!!」
レガロアは両腕をクロスするように構えた。
すると両腕が光り始め、レガロアの前に巨大な盾が現れた。
ドゴォォォォン!!
【森林の怒り】が【ドラゴン大盾】へ直撃した。
だが、レガロアはその攻撃を正面から防ぎ切った。
その瞬間――。
グリーンゴーレムの背後には、レヴァリィと三体の闇分身がいた。
地割れ攻撃を仕掛けた隙に、レヴァリィは【ワープ】を使って背後へ移動していたのだ。
「レヴァリィ、【闇魔剣】!!」
レヴァリィと三体の闇分身は闇の力を纏った剣を構えると、一斉にグリーンゴーレムへ斬り掛かった。
ザシュッ!!
ザシュッ!!
ザシュッ!!
ザシュッ!!
四方向から【闇魔剣】を受けたグリーンゴーレムは、そのまま倒れて消滅した。
「さて、残りはウッドボア二体だけだな。リョウ。」
「そうっすね。お互い派手にいくっすよ。」
俺たちは、それぞれ従魔たちへ指示を出した。
危ない状況になった時は、エアネスとナイトディランがすぐに支援へ入れるようにしている。
「ガルロード、アースショット!! ファヴァン、ファイヤーショット!!」
ガルロードが地属性の魔法を放ち、それと同時にファヴァンも火属性の魔法を放った。
二つの攻撃はウッドボアへ向かう途中で重なり合う。
地属性の攻撃へ炎が重なり、まるでファイヤーアースショットのような攻撃となってウッドボアへ直撃した。
ドゴォォォォン!!
ウッドボアはその一撃をまともに受け、そのまま倒れて消滅した。
一方、リョウの方ではヴァルーラとギーガルスが、残ったウッドボアを左右から挟み込んでいた。
「ヴァルーラ、【煉炎轟掌拳】!! ギーガルス、【波動轟】!!」
ヴァルーラは両腕へ炎を纏わせると、ウッドボアへ狙いを定めて構えた。
そして両腕に集めた炎を一気に放った。
一方、ギーガルスは両手の間へ地属性の力を集めていく。
やがて地属性の力が球体となり、ギーガルスはウッドボアへ狙いを定めて【波動轟】を放った。
二人の攻撃が左右からウッドボアへ迫る。
そして【波動轟】の球体が破裂し、ショットガンのように地属性の攻撃が一気に広がった。
そこへヴァルーラの【煉炎轟掌拳】も同時に直撃した。
ドゴォォォォン!!
二つの攻撃をまともに受けたウッドボアは、そのまま倒れて消滅した。
全ての魔物を倒し終えると、俺は従魔たちを見ながら口を開いた。
「相変わらず従魔は強すぎるよ。」
「そうっすね。水属性専用武器を試す予定だったけど、従魔たちの攻撃と連携でいいっすね。これ。」
俺は手にしている水属性専用武器を見ながら、ある事に気付いた。
「…結局、俺たち水属性専用武器使ってないな。」
「そうっすね……一回も使ってないっす。」
「まあいいか。水属性専用武器は後でいいな。今日はレベルを20まで上げる事に変更だな。」
「了解っす。それでいくっす。」
その後、俺たちは【ゼノムア森林】で魔物を倒しながらレベル上げを続けた。
エアネスとナイトディランも、危ない時にはすぐに支援へ入りながら従魔たちの連携を助けていた。
他の従魔たちもギーザー、レイネス、レガロア、レヴァリィを支援しながら、何度も魔物との戦闘を繰り返していった。
そしてギーザー、レイネス、レガロア、レヴァリィのレベルが20まで上がった。
従魔たち同士の連携も上手く出来ており、特に問題は無かった。
「これで全員Lv20になったな。」
「そうっすね。連携も問題無さそうっす。」
俺たちはバグヴァラの街へ戻り、ホームへ戻り、それぞれログアウトした。
こうして俺は、ログアウトした後、入浴を済ませ、就寝するのであった。
今回もお読みいただきありがとうございます。
今回は、完成した水属性専用武器を試すため、トレンとリョウが従魔たちと共に【ゼノムア森林】へ向かいました。
ギーザー、レイネス、レガロア、レヴァリィのレベル上げを中心に、それぞれの従魔たちが連携しながらグリーンゴーレムとウッドボアを討伐しました。
そして戦闘を続けた結果、四体のレベルも無事にLv20まで上がり、従魔たち同士の連携も問題無い事が確認出来ました。
ただ、水属性専用武器を試す予定だった二人でしたが、従魔たちが活躍したため、結局一度も使わずに終わる事になりました。
最後になりますが、ブックマークや評価、ご感想をいただけますと、今後の執筆の励みになります。
これからも『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をよろしくお願いいたします。




