↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?  作者: うさだデジ子
西エリアの街・ギレンバラの街・オークション編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

251/323

EPISODE.250話〘シークレット出品――ポーション・極〙

いつもお読みいただき、ありがとうございます。


今回は、トレンとリョウが出品した二つ目のアイテムが登場します。


【リフレクトポーション】に続く、新たなオリジナルポーション【ポーション・極】。


果たして会場では、どのような反応を見せるのか。

ぜひ最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。

【リフレクトポーション】五本が、まさかの五億Gで落札された。


俺とリョウがその金額に驚いている中、主催者は早くも次の出品物の準備を始めていた。


壇上から【リフレクトポーション】が運ばれていき、入れ替わるように新たな五本のポーションが並べられる。


会場内では先ほどの競りの興奮が未だ収まっておらず、参加者たちは次に何が出品されるのかと壇上へ視線を向けていた。


そして準備が整うと、主催者が再び大きく声を張り上げる。


「それでは皆様! 続いての出品物をご紹介いたします!」


主催者が五本のポーションへ手を向ける。


「続いての出品物はこちら――【ポーション・極】五本です!」


その名前が告げられた瞬間――。


再び会場内の商人たちがざわめき始めた。


「ポーション・極だと!?」


「おい、待て! それもギルド四天王しか持っていないはずだぞ!」


「リフレクトポーションだけじゃなかったのか!?」


商人たちは驚きを隠せない様子で、壇上に並べられた【ポーション・極】を見つめている。


先ほど出品された【リフレクトポーション】に続き、【ポーション・極】もギルド四天王しか所持していないと思われていたらしい。


主催者はざわつく会場を前に、【ポーション・極】について説明を始めた。


「こちらの【ポーション・極】も、先ほどの【リフレクトポーション】と同じく、トレン様とリョウ様が製作されたオリジナルポーションとなります!」


その説明に、会場内からさらに大きなどよめきが広がった。


「これも二人が製作したのか!?」


「ギルド四天王しか持っていなかった理由は、やっぱりトレンとリョウだったのか!」


「一体、何種類のポーションを製作しているんだ……?」


次々と驚きの声が上がる中、俺とリョウは黙ったまま壇上を見守る。


まさか【リフレクトポーション】だけじゃなく、【ポーション・極】までギルド四天王しか持っていない代物として知られていたとは思わなかった。


主催者はそんな参加者たちの反応を確認すると、さらに説明を続ける。


「そして【ポーション・極】は、ただHPを回復するだけのポーションではございません!」


「使用した者のHPを完全回復! さらに、攻撃力と防御力を70%上昇させる効果を持つ最上級回復ポーションです!」


一瞬、会場内が静まり返った。


そして――。


「なっ……70%だと!?」


「HPを完全回復するだけじゃないのか!?」


「攻撃力と防御力まで70%も上昇するのかよ!」


驚愕する声が一斉に上がり、会場内が再び騒然となる。


HPを完全回復するだけでも十分な性能らしい。


そこへ攻撃力と防御力を70%も上昇させる効果まで付与されるとなれば、参加者たちが驚くのも無理はなかった。


だが、主催者の説明はまだ終わっていない。


「ただし、攻撃力と防御力の上昇効果には制限がございます!」


ざわついていた参加者たちが主催者へ注目する。


「能力上昇効果が発動するのは、同じ魔物との戦闘中に一度のみ! 二回目以降に【ポーション・極】を使用した場合、攻撃力と防御力の上昇効果は発動いたしません!」


「ですが――HPの完全回復には使用回数の制限がございません! 二回目以降の使用でも、HP完全回復の効果は発動いたします!」


その説明を聞いた参加者たちが、再びざわめき始める。


「つまり、一度目はHP完全回復に攻撃力と防御力が70%上昇……」


「二度目からはHPの完全回復だけが発動するということか」


「それでも十分すぎる性能だぞ……」


特に高難易度の魔物との長期戦になれば、何度使用してもHPを完全回復できる効果は大きい。


さらに最初の一度だけとはいえ、攻撃力と防御力を70%も上昇させることができる。


俺たちも凄いポーションを作ったとは思っていたが、参加者たちの反応を見る限り、どうやら想像していた以上の代物だったようだ。


そんな中、主催者は【ポーション・極】の製作について説明を始める。


「続いて、こちらの【ポーション・極】に使用されているポーションをご説明いたします!」


錬金術師たちが一斉に壇上へ注目した。


「製作に使用されているのは、【ポーション・上】【アタックポーション】【シールドポーション】――そして【エリシルポーション】!」


「この四種類のポーションを配合することで製作された、最上級回復ポーションとなっております!」


その中に聞き慣れない名前があったのか、錬金術師たちが顔を見合わせる。


「エリシルポーション……?」


「聞いたことがないぞ……」


主催者は、その反応を予想していたかのように説明を続けた。


「【エリシルポーション】とは、使用した者のステータスを30%上昇させる特殊なポーションです!」


「ステータスを30%!?」


「そんなポーションまであるのか!」


「それもトレンとリョウが製作したものなのか!?」


錬金術師たちの視線が俺たちへ向けられる。


しかし、【エリシルポーション】について公開するのはここまでだ。


【エリシルポーション】には、『四精霊の樹木』の葉を使用している。


だが、それを他人へ教えるつもりはない。


『四精霊の樹木』について知られれば、その先にある精霊の里へ繋がる可能性があるからだ。


俺とリョウは精霊の里について、誰かに話すつもりはなかった。


そんな俺たちの意向もあり、主催者は【エリシルポーション】の素材については触れなかった。


「なお、【エリシルポーション】に使用されている素材および詳しい製作方法については、出品者の希望により非公開となっております!」


その言葉を聞いた錬金術師たちから残念そうな声が漏れる。


「やっぱり素材は非公開か……」


「ステータスを30%も上昇させるポーションだぞ。知りたかったんだがな……」


「それなら仕方ない……」


錬金術師たちは気になる様子を見せながらも、それ以上詳しい情報を知ることはできないと分かり、再び壇上の【ポーション・極】へ視線を戻した。


先ほどの【リフレクトポーション】に続き、今回も会場内を大きく騒がせることになった俺たちの出品物。


そして、その性能を知った参加者たちの目つきは、説明が始まる前とは明らかに変わっていた。


特に商人たちは、五本の【ポーション・極】を競り落とそうと静かに周囲の様子を窺っている。


そんな参加者たちを見渡した主催者は、壇上に並べられた五本の【ポーション・極】へ手を向ける。


そしていよいよ――。


俺とリョウが出品した二つ目のアイテム。


【ポーション・極】五本を巡る競りが、始まろうとしていた。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


今回は、トレンとリョウが製作したオリジナルポーション【ポーション・極】の性能や製作について描かせていただきました。


HP完全回復だけでなく、攻撃力と防御力を70%上昇させる最上級回復ポーション。


さらに製作に使用されている【エリシルポーション】の存在も明らかになりました。


そして次回は、いよいよ【ポーション・極】五本を巡る競りが始まります。


果たしてどこまで競り額が上がるのか、楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。


最後になりますが、ブックマークや評価、ご感想をいただけますと、今後の執筆の励みになります。


これからも『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。