EPISODE.196話〘護る総力戦――ギルド四天王との合流〙
トレン・リョウVS光魔竜翼冷翠黎轟ジンライベルエアーバーン編・後編をお送り致します。
光魔竜翼冷翠黎轟ジンライベルエアーバーンは怒り狂ったように雄叫びを上げた。
[ボガォォォォァァァァ!!]
両腕を振り下ろし、鎌鼬のような烈風を放つ。
更に両腕をクロスさせ、十字架型の風刃を解き放った。
[ちッ!!]
[エアネス!!【風神壁】!!]
[レイディア!!【雷光大盾】!!]
[サクメ!!【水霊大盾】!!]
[ナイトディラン!!【雷光壁】!!]
従魔たちが即座に防御スキルを展開する。
激しい衝撃が周囲を揺らした。
だが――。
そこにジンライベルエアーバーンの姿は無かった。
ヤツは既に上空へ移動していた。
狙いは最初から一つ。
――従魔喰い。
そして標的に選ばれたのはエアネスだった。
次の瞬間――。
ジンライベルエアーバーンは超光速で突撃する。
エアネスへ向かって一直線に襲い掛かった。
ガブッ――!!
肉を噛み砕く音が響く。
ジンライベルエアーバーンは確信した。
“喰った”と。
だが――。
[ガハッ……!!]
[テメー……俺たちを舐めるんじゃねぇぇぇぞ!!]
噛まれていたのはトレンだった。
トレンは自らエアネスを庇っていた。
その瞳には、ヤツを倒す執念が宿っている。
折れない精神。
恐れない闘争心。
そして更に集中力を極限まで高め――。
トレンは“覚醒限界突破状態”へ到達していた。
[我が名はトレン――。]
[汝に命ずる。]
[我が声に応え、その力を我に与えよ。]
[対価として、我が血を授ける――。]
[汝、周囲を滅殺せよ!!]
[奥義――【エクセルエアーストリームバースト】!!!]
凄まじい暴風が周囲を包み込む。
[至近距離なら……逃げられねぇぞ!!]
トレンは禁断奥義を発動した。
ジンライベルエアーバーンは咄嗟に離脱しようとする。
だが――。
トレンは既に周囲へ多重障壁を展開していた。
逃がさない。
徹底的に閉じ込めていた。
そして――。
ドガァァァァァン!!
凄まじい爆発が発生する。
トレンとジンライベルエアーバーンは互いに大ダメージを負った。
トレンは即座に【ワープ】を発動する。
リョウの元へ移動した。
[ガハッ……!!]
[トレン!!]
[ニーナシュン!!レイディア!!【回復魔術・極】だ!!]
[[…!!(【ゴッド・エンジェルリフレクトヒール】)!!]]
二体同時に最上級回復魔術を発動。
トレンの傷が一気に癒えていく。
[…リョウ、助かった]
[ヤツ……更に暴走する予感がする]
[今までの戦い方じゃ勝てない]
[だが、更に集中するぞ!!]
[了解っす!!]
[でも……従魔たちを狙うのだけは許せないっす!!]
トレンは即座に従魔たちへ多重防御障壁を展開。
更に強化障壁を重ね掛けする。
だが次の瞬間――。
轟音のような雄叫びが響いた。
[ボガァァァァォォォォ!!]
ジンライベルエアーバーンの姿が消える。
そして――。
超光速でトレンたちへ襲い掛かった。
[ぐわぁぁぁぁ!!]
[なっ――!!ガハッ!!]
トレンとリョウは凄まじい連撃を喰らう。
大木樹へ激突し、更に追撃を受けた。
[[ガハッ……!!]]
[[このヤロー……!!]]
二人は立ち上がる。
だがジンライベルエアーバーンは再び従魔たちへ標的を変更した。
超光速で従魔を喰らいに向かう。
[[させるかよ!!]]
トレンは即座に【ワープ】を発動。
リョウはトレンの【ワープ】が現れ即座に入り
従魔たちの前へ割り込んだ。
[[ハァァァァァ!!オラァァァ!!]]
二人の拳が炸裂する。
ドゴォォォォン!!
ジンライベルエアーバーンを吹き飛ばし、大木樹へ激突させた。
[ガハッ……!!]
[ヤバいな……]
[エアネスたちを護らないと、ヤツの標的にされ続ける]
[ゴフッ……!!]
[確かに……ナイトディランたちを護りながら戦うしか無いっすね]
だが――。
ジンライベルエアーバーンは狂乱状態へ突入した。
標的を再びトレンとリョウへ切り替える。
容赦無く猛攻を開始した。
[ボガァァァァォォォォ!!]
[ガハッ!!]
[ゴフッ!!]
凄まじい攻撃に二人は大ダメージを負う。
そして――。
ジンライベルエアーバーンはトドメを刺そうとした。
その瞬間だった。
上空から無数の魔法が降り注ぐ。
[【エクストラファイアレイン】!!]
[【ホーリーレインストーム】!!]
[ボガォォォォォォ!!]
[トレン!!大丈夫か!?]
[シーラレイ!!ローリエナ!!回復だ!!]
[[【エクストラハイヒール】!!]]
[…みなさん……]
[ギリギリ間に合ったみたいだな]
[ナーチから“トレンたちが危ない”って聞いてね]
[私たち、それぞれ急いで来たのよ]
[話は後だ!!]
[今はヤツを倒すぞ!!]
[ギルド四天王とトレン、リョウで仕掛ける!!]
[[おおぉぉぉぉ!!]]
こうして――。
ギルド四天王たちが合流した。
そしてトレンたちは知る事になる。
今までの戦いは、まだ前哨戦に過ぎなかった事を。
本当の戦いは――。
ここから始まるのだと。
次回もお楽しみに。
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