EPISODE.184話〘慢心の闇――氷輪竜との再戦〙
【炎國乃黎闘翠】VS氷輪竜サーベラーグルガ編・前編
をお送り致します。
最後にお知らせがありますので
最後まで読んで頂けたら幸いです。
それぞれ別れて移動する【炎國乃黎闘翠】のメンバー達は、氷輪竜サーベラーグルガのいる場所へ向かっていた。
[もうすぐヤツがいる場所だ。今度こそ倒す!]
[ああ。やっと決着をつける時だ。]
メンバー達の士気は高く、お互いの結束も強まっていた。
だが、その中でシーラレイだけは、トレンの言葉の本当の意味を理解していた。
そして仲間達へ警鐘を鳴らす。
[みんな、このままの状態で戦ったら確実に全滅するわよ。]
[どういう事だ? シーラレイ。]
[トレンの言葉を思い出して。私情を持ち込んで戦うなら、今の状態で挑めば死ぬって。]
[要するに結束して連携しろって事だろ? トレン達が言った意味を考えた結果なんだが、違うのか?]
レガクロスがそう言うと、シーラレイは首を横に振った。
[やっぱり理解していないのね。私はトレン達と一緒に戦ってようやく気付いたの。だから教えるわ。本当の意味を。]
次の瞬間――。
シーラレイの言葉に、レガクロス達は衝撃を受ける事になる。
[私達は力に溺れていたのよ。強くなった事に満足して、自惚れていた。だから今まで勝てていたの。]
[[[[!!?]]]]
[だから前に氷輪竜サーベラーグルガに負けたのよ。本当に強い敵に勝てなかった理由はそこにあるの。]
シーラレイは真剣な表情で続けた。
[トレン達と一緒に戦って理解したわ。あの人達は力だけで戦っていない。]
[凄まじい執念、諦めない信念、決して折れない闘争心。そして何より仲間を護る覚悟。]
[自分を犠牲にしてでも仲間を護る。だから仲間も助けに行く。その想いが力になる。だから勝てるのよ。]
静寂が訪れた。
やがてレガクロスが口を開く。
[……そうだったな。俺達も強くなったつもりでいた。]
[本当に強い敵に勝てない理由が分かった気がする。]
[シーラレイの言う通りだ。]
[私も精霊の加護や魔法に頼り過ぎていたのかもしれないわ。ごめんなさい。]
シーラレイは小さく頷いた。
[みんなが理解してくれたならいいの。私達も変わらなきゃいけないわ。]
[ああ。今度こそ勝つためにな。]
[シーラレイ、ありがとな。]
その時だった。
[……それより、さっきから近付いてくる気配があるな。]
[ヤツね。隠れているつもりなんでしょうけど。]
[気配が丸分かりなんだよ。]
[全くだ。いつでも準備は出来てるぜ!]
[先にバフを付与するわ。シーラレイ、お願い。]
[ええ、セーラアス。]
[[【ガードプロテクバリア】!]]
[[【アタックプロテクパワー】!]]
[[【プロテクフェーズシールド】!]]
次の瞬間――。
[ゴォガァァァァァ!!]
氷輪竜サーベラーグルガが姿を現し、氷塊炸裂弾を放ってきた。
[俺に任せな!!]
[ハァァァァァ!! 【轟烈波流星連撃拳】!!]
ガッサの拳が次々と氷塊を粉砕していく。
[オラァァァァァ!!]
[喰らいやがれ!! 【フラッシュブラスター】!!]
その隙を突き、オーガロが背後から強烈な一撃を叩き込んだ。
[ゴォガァァァァ!!]
サーベラーグルガの巨体は吹き飛び、森林樹へ激突する。
ドォォォン!!
[行くぞ!!]
[氷輪竜サーベラーグルガ討伐開始だ!!]
[[[[おおおおぉぉぉ!!]]]]
こうして【炎國乃黎闘翠】のメンバー達は、氷輪竜サーベラーグルガとの戦いに挑むのであった。
だが、この時の彼らはまだ知らない。
この戦いが、想像を超える壮絶な死闘になる事を――。
今回、三部編になっておりますのでご了承下さい。
次回、【炎國乃黎闘翠】VS氷輪竜サーベラーグルガ編・中編をお送り致します。
お楽しみに
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