EPISODE.178話〘分かたれる戦線――光魔竜へ続く五大戦場〙
周囲の大量の魔物を一掃したトレンとリョウは、ヴィレグルア森林樹の奥へ進み、さらに警戒を強めていた。
[イザギーラさん、インザクさん、レガクロスさん、ギールオルドラさん。この先200m地点にボス級魔物が五体います。ここからは別れて戦う事になります]
ギールオルドラは地図を広げながら問いかけた。
[トレン、そのボス級魔物の正体は分かるか?]
トレンとリョウは互いに頷き、答えた。
[雷炎竜ライファバーン、氷輪竜サーベラーグルガ、玄巌地翠ドルスダークドライガー、炎帝ガーゴルドラゴン、轟風焔霊バルベムヴォルゼロドラゴンの五体です]
[[[[なっ!? なんだと]]]]
ギルド四天王たちはその名を聞き、表情を引き締めた。
[トレン、その位置は分かるか?]
[分かります。その前に約束してください。私情で戦うなら教えるつもりはありません]
[そうっすね。みなさん、どの魔物かは分かりませんけど、今の状態で挑めば死にます]
[おれらも人の事言えないっすけどね、トレンが]
[なんで俺なんだよ!?]
[[確かにやらかしてるね]]
[なんで全員で一致するんだよ――!!]
[[[[プッ……アハハハハハハハ!!]]]]
張り詰めていた空気が、一気に緩んだ。
[確かに、さっきのままだったら復讐心で突っ走って死んでたな(笑)]
[そうだな、冷静さを欠いていた]
[やっとリラックスしたっすね]
[ああ、これで本来の動きに戻れる]
[それじゃ教えるっすね、トレン]
[そうだな。ここからは別れて戦う事になるからな]
トレンたちは、それぞれの魔物の位置を共有した。
こうして担当は次のように決まった。
【月乃轟璃雷】──雷炎竜ライファバーン
【光冥乃氷輪】──炎帝ガーゴルドラゴン
【炎國乃黎闘翠】──氷輪竜サーベラーグルガ
【翠烈陣氷帝】──玄巌地翠ドルスダークドライガー
トレン、リョウ──轟風焔霊バルベムヴォルゼロドラゴン
さらに全体の最終目標であるラストボス
【光魔竜翼冷翠黎轟ジンライベルエアーバーン】の位置も確認された。
[別れる前に、このアイテムを渡しておきます]
トレンとリョウはそれぞれにアイテムを手渡した。
ポーション・極×30
マジックポーション×30
エリクサーポーション×30
【月乃轟璃雷】【光冥乃氷輪】【炎國乃黎闘翠】【翠烈陣氷帝】の各ギルドへ配布された。
[ありがと、必ず勝って合流するよ]
[お願いします。アージェラさん、ウルティさん、シーラレイさん、ローリエナさん。これも渡しておきます]
[これは……!? まさかあの時のアイテム、それも五個も]
[これ何なの? シーラレイ知ってる?]
[【ダミーの身代わり玉】よ。その場にいる味方全員をダミー化して、一度だけ死亡を回避できるの。しかも五個も……かなり危険な相手ね]
シーラレイは他の三人に説明し、全員が理解した。
[今までより格段に強い敵です。素材もかなり使いましたが、必ず合流しましょう]
[ええ、必ず]
[私たちも必ず合流するわ]
[もちろんよ。ラストボスの前で必ずね]
[それじゃ準備はいいな。みんな、必ず合流地点で会おう]
[[[[おおおおぉぉぉ!!]]]]
こうしてトレン、リョウ、ギルド四天王たちは、それぞれの戦場へと分かれて進んでいった。
次回は【月乃轟璃雷】編をお送り致します。
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