EPISODE.106話〘西エリア・スヴァログ街、【炎國乃黎闘翠】からの贈物〙
西エリア・スヴァログ編をお送り致します。
最後まで読んで頂けたら幸いです。
翌日、俺たちはいつも通り会社で仕事をしていた。
[東条部長、確認をお願いします。]
[了解。……ペラッ(書類を確認する音)……シュパッ(チェックを入れる音)……ここだけ修正し直してくれ。修正が終われば、これで全部か?]
[はい。後は新規契約が取れるかどうかの最終段階です。]
[そうか、わかった。ただし、強引なやり方はするなよ。他の社員達にも影響するからな。……西石!]
[はい、東条部長。お呼びでしょうか?]
[新規契約の最終段階らしい。西石、新規契約獲得トップのお前から、契約成立までのアドバイスをしてやってくれないか?]
[分かりました。じゃあ、こっちで話そうか。]
[お願いします! 自分、初めて自分自身で契約を獲得出来るチャンスなんです。西石さん、よろしくお願いします!]
西石は後輩へ丁寧にアドバイスをしていた。
午後の仕事もいつも通り早く終わり、夕食と入浴を済ませた俺はログインした。
少し遅れて、リョウもログインしてきた。
[いよいよ、西エリア・スヴァログの街に向かうっすね。]
[ああ。俺たち自身を強化するためだ。それじゃ、行くか。]
[了解っす!]
トレンとリョウは、西エリア・スヴァログの街へ向けて出発した。
…………………………………………………………
一方その頃――。
【炎國乃黎闘翠】のレガクロスは、ある人物へ手紙を送っていた。
[レガクロス、トレンとリョウは出発したよ。]
[見送りしなくて良かったのか?]
[ああ。また近いうちに再会するさ。それに……トレン達は驚くだろうな。俺たちが用意した物を見たら。]
[そうね。トレン達には、普通じゃ滅多に手に入らない素材やアイテムを沢山貰ったもの。私達から渡す物としては、これでも足りないくらいよね。]
[ええ。このアクセサリーも私は御守りとして大切にしているわ。トレン達なら、受け取る資格は十分あると思う。]
[だな。トレンとリョウの驚く顔が見てみたいぜ(笑)]
[確かにな(笑)]
[それじゃ、俺たちも準備をしないとな。]
[ああ。俺たちも強くならないと、ヤツには勝てないからな。]
[そういう事だ。準備して出発するぞ!]
[[[了解!!]]]
【炎國乃黎闘翠】のメンバー達もまた、自分達を強化するため動き始めるのであった。
…………………………………………………………
[やっと着いたか……ここがスヴァログの街か。]
[大都市って感じっすね。]
南エリア・パラエムを出発してから四日。
俺たちは、西エリア・スヴァログの街へ到着した。
[さて、先に冒険者ギルド、商業ギルド、テイマーギルドの順で行くか。]
[了解っす。]
俺たちは各ギルドで手続きを済ませ、その後、不動産屋へ向かった。
[いらっしゃいませ。トレン様ですね。パラエムから連絡を受けております。新しい一軒家をご希望との事でしたので、ご希望に合う物件をご用意しております。ご案内致します。]
俺たちは不動産屋の案内で物件へ向かった。
[こちらがご用意した和風屋敷邸になります。]
[おお……凄いな、この家。]
[パラエムの家とはまた違う感じで良いっすね。]
俺たちは屋敷の中を見て回った。
広い庭に、落ち着いた和風造り。
内装もかなり豪華だった。
俺とリョウは迷う事なく購入を決めた。
[気に入りました。ここを購入します。]
[ありがとうございます。では、戻って購入手続きを行います。]
俺たちは不動産屋へ戻り、購入手続きを進めていた。
書類へ記入を終え、転送陣装置の設置も完了した。
後は代金を支払うだけ――そう思った次の瞬間だった。
受付の一言で、俺たちは衝撃を受ける事になる。
[はい、これで全ての手続きは完了となります。]
[え? ……完了って……購入代金の支払いは?]
[既に購入代金は支払われておりますので問題ありません。]
[……え? どういう事ですか?]
[実は、パラエム側から連絡がありまして、トレン様が購入される一軒家の費用は、全て【炎國乃黎闘翠】ギルド団が負担する事になっております。ですので、書類手続きのみで完了となります。]
[[ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?]]
[[なんでそうなるの~~~~~~~~!!]]
トレンとリョウは、あまりにも予想外過ぎる事実に驚愕し、盛大に叫ぶのであった。
こうして俺たちは、新たな西エリア・スヴァログの街で活動を開始するのであった。
次回もお楽しみに
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