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2026年 皐月中旬の短歌集


  日盛りにたむろする熱 颯爽と

  袖裾なびく 自転車のひと



  乳離れ家や学校 歯こぼれて

  硯に見えし筆の白髪



  夏空のをかしあはれな浮かれ雲

  眺む心は古今かわらで



  流れ果て裂けて捻れた大木に

  辛苦を重ね胸に火の燃ゆ



  頼まんと差しだす右手(めて)の奇っ怪な

  姑息な手口 斬り捨て御免



  江戸端じゃ左様はまからぬ覚悟せよ

  令和なる虎 誅伐なるぞ



  猿やまに忘れしものを取りにゆき

  戻りて気づく我なき吾よ



  あの人を撃墜すると定むれど

  言葉か薔薇か引き絞れむに



  亡きものを人となしては語りあう

  われは狂える詩人なるとぞ



  阿寒湖の深なる湖底に攫わんと

  レンジャーDelta藻がDeathす



  筆と笛 風に抗い立ちてあれ

  シルクロードの和なる詩歌よ  



  辛口は甘さに蔵れ旅をする

  道連れするは虎か子象か



  雨に濡れ日たまりに照る戯曲花(ドラマーティシュ)

  嘘に気づいた睫毛が痛い

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