第一章 「旅立ち」 第四十六話 「天眼」
「天眼 風をみる」
第一章 旅立ち
第四十六話 「天眼」
長政「道願殿、ひとつ、お聞きしてもよいかな?」
道願「ふむ、答えられる事なら、何でもお話しいたしましょう、
なんですかな?」
長政「この事は、誰にも言っておらぬが、 わしは、時たま、
小さな光を見る事がある、
それは、「見る」と言っても、「目」の外で光るのでは無く、
自分の目の中で光るとでも言うか・・、
少し、青みがかった白い光が、「ぽっ」と、
一瞬だけ放たれるのじゃ・・、
何も考えずに、「ぼーーっと」している時や、「湯」に浸かっている時、
逆に書状を書いている時などにも現れる・・。
一度だけ、その光に「赤い色」がついた事があっての、
その直後に、馬車に轢かれた時があった・・・。
これは、どうゆう事か、道願殿なら解ると思うのじゃが・・、
いかがかの?」
道願「ほほう・・・、なるほどの・・、 一言で云えば、その光こそ、
チャクラの光じゃ・・、
まだまだ、「開花」するには、 程遠いが、いずれそれが、
眉間の所で回転しながら、「大きな光」となる。
六番目の「目」「アージュナー・チャクラ」の「開眼」じゃ、
三つめの「目」とも云われておるが、 わしは、「天眼」と読んでおる。
長政「天眼・・・。」
道願「それが、更に「上」に行き、頭の頂点に行くと、
「七番目のチャクラ」、「サハスラーラ」の門を開け、
千の花輪を、咲かすと言う、
千手観音の千の手とは、この千の花輪から由来されていると言う・・。
経絡のツボで言う、「百会穴」(ひゃくえけつ)のあたりじゃの・・・。
「後光」と言う言葉があろう、「仏様」の後ろで光っておる「光」じゃ、
あれの元は、「頭の頂点」が、光、輝いているのを見て、
模写したものじゃ・・・。」
長政「なるほど・・・、あの光が、チャクラと言われる光の欠片なのか・・・、」
道願「明の国では、それらの光を「気」と呼ぶ場合もあるが、
「気」の解釈は様々なのでの、一概には言えぬ・・、
それから、光が赤くなったのは、ひとつの「警告」じゃの、
人には、それぞれ、自分の「気質」に合わせた、光(気)の色がある。
長政殿の「今」の光は、薄い青色なのじゃが、
体調の変化やその時の感情によって、
光(気)の色が変わるものなのじゃ・・、
そして、危険を察知した時に「赤い光」となって、
「見えた」のじゃろう・・・。
おそらく、長政殿をお守りしている、「大いなる意志」
(菩薩と毘沙門天の神々)が、報せてくれたのかも知れぬ・・・。」
長政「自分の持つ光の色か・・・、 それを「見る」事は出きぬであろうか?」
道願「出来るかもしれぬ、試してみよう・・・。」
そう言うと、道願は、「すっと」立ち上がり、本堂の奥の襖を開け放った。
本堂には、外からの光が差し込んで来るので、明るいが、
三方を閉ざされた奥の部屋は、暗い・・・。
道願「まず、両の手を「合掌」するような形をつくるが、この時、
「手」を合わせては成らぬ、手と手の間を、 二寸(約、6cm)開け、
次に指先、特に中指を鍵状に曲げて、お互いの指先を触れぬように、
近づける。 その間は、米粒が一つ、二つ入るぐらいかの・・、
そして、「目」と「指先」の視線の先を暗くするのじゃ、
先程開けた奥の部屋を背景にすると良いかも知れぬ。
じゃが、指先はなるべく明るくするのじゃぞ・・、
どうじゃな、指と指の間に、何か見えぬかの?」
三人は、それぞれに、指先をじっと見つめていたが、
真っ先に、口を開いたのは、以外にも「玄海」であった。
玄海「おお、見える、何か、チリチリと小さな細い光の線が見える」
龍気「うむ、わしにも見える、ものすごく小さな「稲妻」のような、光が流れておる。」
少し、間を置いて、長政が言う・・。
長政「うむ、これじゃな・・・、 なるほど、これが、「気」の光か・・・、
わしのは、他の二人より、弱々しい感じじゃが・・・。」
道願「それは、そうであろう、先程から、長政殿は、
ずっと「舞」を披露されておった、「気」の力が随分と
無くなっておるのじゃ、
疲れておる時は、「気」の光も弱くなるのじゃ・・・。」
長政「なるほどの・・・、 道理じゃの・・・」




