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プロローグ ある怪盗の予告状

『月光の下、月下の向日葵を返してもらう。』


『太陽の輝く今日、太陽の宝玉を返していただこう。』


『猫の嘆きの下、猫の指輪の返却を求める。』


『風なびく日、風の靴をあるべき場所へ戻してもらう。』


『ピアノの鳴り響く夜、淡の指揮棒を取り戻しに行く。』


『月明かりの下、魔術師の水晶を返してもらおう。』


 怪盗の催促状こと、予告状は多種多様だ。

 

 時には、郵便受けに。

 

 時には机の上に。


 そんな予告状には決まった2つの共通点がある。


 1つ、どの予告状も返却を求めていること。


 1つ、予告状の裏には必ず「最後の魔術師レイモンド」と書かれていること。

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