ドワーフの夫婦喧嘩
進化したピザを作ってみよう。
「楽、お腹すいた。」
「クルもお腹すいた。」
しばらくドワーフの動きを見ていたが、可愛い2人がお昼を告げてきたので夢中のエティとおっさんはほっといてお昼作りをすることにした。丁度炊事場もあったのでお借りしよう。
「ここのオーブン結構でかいから、パーティー気分で【ピザコーン】作るか!」
「お肉いっぱい?」
「おう!ミートボール入れてあげるな!」
「クルきのこ食べたい。」
「マッシュルームか。じゃ、折角だから【パスタスタッフドマッシュルーム】も作るか!」
【ピザコーン】
ピザ生地材料
・強力粉
・薄力粉
・ドライイースト
・砂糖
・オリーブオイル
・ぬるま湯
ピザ具材料
・ケチャップ
・すり下ろしにんにく
・オリーブオイル
・乾燥バジル
・ミートボール
・チーズ
・バジル
【ピザコーン】を作るにはあらかじめアルミホイルで三角錐の型を作っておく。アイスのコーンみたいなピザ生地を作るためだ。
先ずはピザ生地作り。ぬるま湯にドライイーストと砂糖を混ぜて10分くらいおいて発酵させておく。
強力粉、薄力粉、発酵したドライイーストを混ぜ合わせ、水、オリーブオイルを少しずつ加えて粉っぽさが無くなるまで混ぜていく。更に塩を加えひたすら捏ねる。パン生地みたいにね。きれいにもちもちになったらしばし置いて発酵。生地が膨らんだらめんぼうで薄ーくのばし、三角錐のコーンの型に巻きつけていき、オーブンへ。180℃で15分くらい焼けばコーンの完成だ。三角錐の型がなければクッキングペーパーとクリップで自作でもできちゃうぞ。
続いてケチャップとすり下ろしたにんにく、オリーブオイル、乾燥バジルを混ぜてピザソースを作る。焼いたコーンの内側に塗りたくり、チーズ、軽く潰したミートボール、チーズ、最後に彩でバジルを乗せる。
自立するようオーブンに入れても大丈夫な瓶や深めのココットにコーンを立てて再びオーブンへ。180℃で今度はチーズが溶けるまで焼いてく。これで【ピザコーン】の完成だ。具材はなんでも大丈夫なのでいろんなので試すのがおすすめ。2度オーブンで焼くのと、深い器状態なので具材はあらかじめ火を通しておくのがよい。
この【ピザコーン】アメリカ界隈で人気があるそうで、片手にピザ、片手にビールを持ったパリピな人が持ってる姿がたやすく想像できる。楽しく食べれるってのは大切だけどね。
続いて【パスタスタッフドマッシュルーム】。
「クル、大きめのマッシュルーム頂戴。」
「クル!」
可愛い掛け声と共に立派なマッシュルームを出してくれた。クルも、一家に一人必要ですね。
【パスタスタッフドマッシュルーム】
材料
・マッシュルーム
・バター
・塩
・パスタ
・オリーブオイル
・ベーコン
・にんにく
・パルメザンチーズ
・生クリーム
・モッツァレラチーズ
マッシュルームは石突きをとってお皿代わりに。バターをひとかけら入れ塩少々しオーブンで焼く。
パスタを茹で、その間にオリーブオイルでベーコンをカリカリに炒める。ベーコンが焼けたら肉だけ取り出し残り油でみじん切りしたにんにくを炒める。香りがたったら茹でたパスタを入れ、しっかり絡める。パルメザンチーズと生クリームを入れしっかり混ぜ合わせたら、カリカリベーコンを細かく刻んで混ぜる。
オーブンで焼いたマッシュルームにパスタを入れ、上からモッツァレラチーズで蓋をして再びオーブンで焼く。チーズが溶けて焦げ目がついたら完成。
文字通りパスタをマッシュルームにスタッフド、入れただけの料理だ。しかしマッシュルームの出汁も入りシンプルにうまい。きのこ好きにはたまらない一品だ。
「さぁ、できた…」
「うまうまうまうまうま」
「リアこれおいしーよ?」
「クル、それ以上頭突っ込んだら危ないよ?」
もうガッツリ食べてました。クルまでがっついて大変な事になってるのをリアに助けてもらってる。気に入ってくれてなによりだ。
「楽!ピザうまいぞ!」
「これは食べ易くて最高だな!作業しながらでも食べれるじゃないか!」
エティもドワーフのおっさんもしっかり食べていた。おっさん、釜はいいのか?
「丁度作業がひと段落したで、がっつり食べれるのだ!」
「さいですか。」
まぁ何はともあれ、みんなでワイワイパーティーみたいに楽しい昼食となりました。結局楽しく食べれるのが一番の調味料ですね。
「はぁーうまかった!しかし…もっと早くにこの食べ物に出会っていれば…。」
お腹いっぱい食べて食後の休憩中に突然ため息を漏らすドワーフのおっさん。これは「どうしたんですか?」とか絶対言っちゃいけないパターンだな。
「どうしたんだ!?オラはヒーローだからな!オラに話してみるんだぞ!」
「おう坊主!聞いてくれるか!?」
おぉい!エティ!!お約束小僧め!!!!見てみろ、おっさん話す気満々で目が爛々じゃないか!
話す気満々のおっさん、クラッグさんと言うらしいが、仕事に集中するあまり奥さんのご飯を全く食べず倒れるまで頑張ってしまうらしい。そんな手料理を食べてくれない夫に怒り、奥さんは出て行ってしまったらしい。倒れていたのはそのせいか。しかしこれはおっさんに限った話ではなくドワーフは概ねそうなる傾向にあるらしい。ではなぜ、手料理を食べてくれないだけで出て行ってしまったのか、それは奥さんがドワーフではなくハーフリングだからだそうだ。ドワーフの常識が通じないらしい。ハーフリング族はジクロブ・ハフナから更に東、遠い大陸から来た民族らしい。遥か昔に種を分けたのか背格好は似ているが、伝統を重んじる民族でクラッグさんとは民族の大反対を押し切っての結婚だったらしい。チッ大恋愛系か…。
しかし、ドワーフの国でも前例がなかったため、これ以上の面倒事はかなわんと離れたところに家を構えたようだ。だからのポツンと一軒家だったようだ。
おっさんのくせに大ロマンスとか聞きたくなかったぜ。
「マーラと仲直りするために最高の剣を作ってるんだがなかなかうまくいかんくてな。」
「剣ですか?」
「そうじゃ、マーラは剣を得意としている冒険者だからな。」
「へー、剣をプレゼントなんて変わってますねぇ。」
「プレゼントなわけないだろうが!」
「え、でも仲直りするためって…。」
「俺が勝てば戻ってくる!だがな、俺は魔力が少ない。それでどんな魔法も切れる剣を作ってるんだ。」
勝負で倒したら、夫婦仲ってより悪くなりませんかねぇ?世が世ならDVですよ、それ。まぁ夫婦のことは不本意ながらまだわからないので、大それたことは言えませんが…。折角だ、今後の参考までに、あと暇つぶしにおっさんの夫婦仲の行方、見届けよう。なにより、ドワーフの恋って面白そうだし。心の中でそんなことを考えていたら、俺の邪な考えに気付いたのかじとっとした視線を送ってくるリア。あの子、まさか、俺の心読めるのだろうか…。リアの視線に寒いものを感じていたら、
ドカーン!!!!!!
外から突然の爆発音が聞こえてきた。




